keita_shimabの日記

京都在住Webディレクターのイベント参加メモや読書メモなど。

UX KANSAI vol.8 ペーパープロトタイピング

UX KANSAIもいよいよ大詰め。今回は、セミナー内容は当然ながら、ここに至るまでの経緯で得られることが多い回になった。

 

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本日を迎えるにあたって

ここ2~3ヶ月かけて検討したことを、一回壊して本日に挑みました。

前回「このままじゃビジネス考えられないかも。。。どうしよ」みたいに終わって、直接MTGはできなかったので、メッセンジャーでいろいろ相談。なかなか検討に時間がかけられなかったり。リアルタイムに共有・レスができなかったり(そりゃみんな仕事してるもの。。。当然)、なかなかの動き・動かし辛さは感じつつも、出来る限りのことはやろうと腹をくくり、(不十分ではありながら)少しは改善がみられたかも。

作っては壊すの「プロタイプ」思想。ここでも重要。

つくっては壊すを体現した感じ。正解なんてない世の中だからこそ、作っては壊しで精度や確度を高めるのが大事だし、でもそれってしんどいし、でもやったらやっぱり良いね!ってのを体感できた。


で、今日の話し(テーマ:ペーパープロトタイピング)

プロトタイプとは、ざくっと作っていけてるか評価すること。

以下セミナーで学んだことメモ。

 

●プロトタイピングの種類

・プロトタイプ:スケッチ・観察
・プロトタイピング:評価

 

ワイヤーフレーム

必ず手書きで。PCでキラキラしたやつ作っちゃうと、本質的な間違いとかが分かりづらい。良く見えちゃうので。
ただ、手書きって言っても「雑」と「ラフ」は違う(「雑」はダメ)。ラフは、フリーハンドでむちゃ丁寧に書いたやつ。

 

●物事の理解には2つある。「構造」と「手順

例えば洗濯機。昔は作りもシンプルで構造を理解して使用していたけれど、今は高性能になり構造を理解するのは無理。じゃあどうしてるかって言うと、手順で理解している(何分乾燥とかじゃなく●●洗い、みたいな)。
「構造」は図書館学からきていて、イメージしやすいのはWebのツリー構造。
一方、いまはアプリが出てて、アプリはツリー構造ではなく「手順」。これを「UXフロー」という(※前回の講座参照)。

 

●ペーパープロトタイピングと親和性がたかい「アクティングアウト(寸劇)」。これで初めて、適切に評価できるようになる。

この有効性は本日のセミナーで実感できた。ただ、企業では残念ながら有効活用できていない。それをうまくいかせるために、3つの手法があるのだよ。


1. ストーリーボーディング
浅野先生オリジナル。ワイヤーフレームをUXフローやシナリオに沿って並べ、被験者にペルソナになりきり発話しながら操作してもらう。複数の目で見るので問題点が共有しやすい。

 

2. 体験プロトタイピング
Prottとか使って、実際外に出て使ってみる。

 

3. 体験ムービー
実際の利用シーンをムービーにして、利用シーンを具体的にかたちにする。

 

●人のモチベーションは「裁量権

例えば旅をコンシェルジュ系の提案型サービス。確かに便利だけど 2回目の利用は(その土地では)無い。別の土地で同じサービスが使われてしまう(※今回想定している企業さまではそれは不適)。

 

●条件入力とかサイアク

操作として、「希望条件を入力する」とかって、絶対ニーズにマッチしない。人の欲求は言語化できない。例えば不動産サイトで「角部屋」とか「駅から徒歩5分」とかの条件があるけれど、ユーザーは「昔住んでいた土地と似た雰囲気か」とか、そういうのが気になる。「私」のことを知らない人に提案されてもぐっとこない(特に相手はビジネスで提案しているので)。それよりも「自分に似た感性の人が求めているもの」とかの方が受け入れられやすい。

 

こっから以下は、思ったこと。

 

ワイヤーフレームは手書き」っていうのが刺さった。たまに「手書きだと良いか悪いか判断できない」って言われることがあるけど、違うじゃん、と。


「ラフではなく雑だからダメなのか?」って反省しかけたけど、たぶんそうでなくて見る側のやる気の問題かな。は、言いすぎで、たぶんピカピカなプロト作って、本質とは別の議論をしていることが多いかも、と。だから決定打が何かのか分からず、果てには「責任者さまの好み。。。」とかなるんかな。。。危ないなー。

 

レッツアクティングアウト

そもそも自分たちで考えていることなので、正直そこから新たな発見はなく、具体的に検討を進めるのに有効だなと。ただ、これをすればちゃんと「外化」できるので、周囲からFBをいただくことができる。FB大事(何事も)。

 

ビジネスってむずかしい

今回は実在する企業をモデルに、新規事業を検討する感じ。こっちを立てればあちらが立たず。いいかもと思えば独りよがり。。。とか、ビジネスって難しい!でも、そんことが実感できるこの場ってとても貴重!

「なぜこのビジネスをこの会社がやる必要があるのか?」これに尽きるような気がします。それは、やりたいって「想い」もあれば、それ以外にも。時代背景とかユーザーの気分感とか?いろいろありそう。

 

「リフレーミング」って習ったよね?

先生から「結局みんな正攻法」とのコメントが。突飛なことやっても非現実的だし、それこそ「企業がやる意味」とかも薄まりそうだし。。。って考えていて、そもそもペルソナ分析が甘いのか??
とかうねうね悩み中。。。