読書メモ vol.1『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「志(ビジョン)」について
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さん。イベントでお話しを伺って、めっきりファンになりました。
伊藤さん初執筆の 『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 を読んだ読書メモです。
ばくっとは、伊藤さんが30年のキャリアの中で得た学びを、『キングダム』の作中(※)に出てくる言葉と一緒に紹介するというもの。
(※)キングダム。知らない方でも大丈夫です。面白く読めます(私もキングダムあまり知りませんし)。
この本がターゲットにしているのは、若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン。
成果が出せない、何を目指せばいいのか分からないと悶々としている人の道標になるべく書かれたとのこと。
内容は、大きくは自己へのアプローチと他者へのアプローチ、2つの話し。
自己へのアプローチ
大きく3つ。「志」「行動」「精神力」。
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
他者へのアプローチ
こちらも大きくは3つ。仲間・話力・信。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
大きく2つ。細かく6つの構成...ですが、のんびり更新を身上としているゆえ、今回は1つ目の「志(ビジョン)」のみ、メモ残し。
① 志(ビジョン) ←ココの話し
② 行動(アクション)
③ 精神力(マインド)
④ 仲間(チーム)
⑤ 話力(スピーチ)
⑥ 信(ビリーブ)
①志(ビジョン)とは
『志とは、自分の中にある軸』
志とは「何かを成し遂げよう」という思い。これは、経験を積み重ねることで生まれ、育まれる(天から降ってきたり、誰かに与えられるものではない)。
トリガーは、自分の行動。
様々な経験を通じて、人は色々なことを思い、この思いが積み重なっていく。これが「志の源」になる。
人は経験によって「譲れない軸」ができるという話しは、先日参加したセミナーでも仰っていました(「思い」を醸成すのは「経験」だと)
まずは一歩踏み出し行動し、そこから自分の中の「志の源(軸)」を捉えることが大切。
②一方で、人の期待に応える志もある
何かを成し遂げようという思いが「志」。そして、これを果たすためには「能力」が必要。これに加えて大切な要素が、しなければならないという「責務」。
自分のやりたいこと、「志」は大事。だが一方で、人は周囲の人や社会が望む「しなければならないこと」を無視しては生きていけない。
また、人から「あなたしかいない」と請われ、最終的にそれが自分のやりたいことにつながることもある。これを「使命」という。誰かに期待をかけてもらって初めて生まれる志が「使命」である。
③志は、自分が持つ価値観や倫理観がその土台となる
価値観は人それぞれ。倫理観はそうではない。
価値観とは、何が大事か・そうでないか。自分にとって何に価値を感じるか?についての考え方。
一方で、倫理観は人として守るべき道、善悪の判断基準。社会から求められるものであり、守るべきものであり、一人ひとりが高い倫理観を持たなくてはいけない。
難しいのは、倫理観は「意識しないとブレる」。「みんながやっているから」という思いが芽生えることもあるため、「何が正しいのか」と常に自分に問い、意識的に鍛えて、少しずつ育んでいく必要がある。
まとめ(中締め)
「やりたいことをやれ!」「志を持て!」と言われても、よくよく考えると良く分からない(分からないというか、実感がわかない?)。
ここで書かれていることは、そのことのヒントになるかもなぁと思いました。