リクルートの人材ビジネスで最も結果を出した伝説の営業ウーマン・森本千賀子が語る、人生を変えるキャリア戦略と営業術:参加メモ

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7月最後の週末、Impact Hub Kyoto へ。

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Impact Hub Kyotoのある 西陣産業創造會館。大正10年建築の登録文化財。獅子やら孔雀やらの彫刻がかっちょエエ。

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↓こちらのイベントに参加。 

リクルートの人材ビジネスで最も結果を出した伝説の営業ウーマン・森本千賀子が語る、人生を変えるキャリア戦略と営業術

 

  • リクルート代理店で営業経験あり
  • 転職エージェントの利用経験あり
  • 今後の人生に対するモヤモヤあり

そんな私にはうってつけのテーマ。しかも登壇者は、あの森本さん!

 

イベントに参加して、たくさんの気付きが得られました。その中でも、特に印象にのこったのは以下3点。

  1. 変化が大事
  2. 戦略が大事
  3. 大義が大事

 

森本さんが、なぜ人材ビジネスに興味を持ち足を踏み入れたのか。そこで何を想い、どう取り組むことで結果を出し続けているのか?について伺えました。

 

森本さんのこと

イントロダクションとして、森本さんご自身のお話し。

 

自分ブランド

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バリキャリなイメージのある森本さん。仕事メインの生活...かと思いきや、ライフワーク(社外活動)・プライベート(ワーキングマザー)・本業(転職エージェント)の3つを、それぞれ3分の1ずつリソースを充てているそう。

 

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ブランドビジョンは「困った時の“もりち”」。利他の精神で、困った時に頼られる存在でありたい。
1日のスタートはメールで届く相談事のチェック(毎日20件程、相談事が届いているとか!)

 

印象深かったのは、森本さんは基本的にギブ&ギブの方だけど、必要な時にはきちんと(?)他人に頼っていること。
例えば子育て。ご近所さんやママ友たちに「もりちさんは外で元気の種まきをしてきて!」とサポートしてもらい、プライベート以外のライフワークや本業に充てるリソースを確保。頼られ上手は頼り上手なのだなぁと。

 

ライフイベントとキャリア変遷

次男の誕生と旦那様のワークスタイルの変化。これがキャリアパスに大きな影響を与えることに。


リクルート人材センター(現・リクルートキャリア)入社後、営業としてどんどん実績を積み上げ、ご自身の業務も現場中心からマネジメント中心に。
結婚~2回目の出産を経て、育児休暇からいざ現場復帰というタイミングで、旦那様が所謂“転勤族”になり、平日は不在。親兄弟は遠方に住んでおり、周囲のサポートが受けられない中で「復帰前と同じくらいの時間を仕事に割くことはできない。そうなった場合、これまで従事していたマネジメント業務は無理」と判断し、再び現場(営業)へ。

 

営業の業務をこなしつつ、リクルート在籍中に個人事業主として会社の立ち上げ~法人化を成し遂げる。加えて「属するコミュニティに偏りがでないように」のポリシーで社会活動を拡張していき、現在は9つ程度の活動に参加。

 

「変化が大事」という話し

「働き方」の変化
森本さんが就職活動をしていた当時の日本は、終身雇用制、年功序列が当たり前の時代。
そんな中、偶然手にした『スカウト』という本に書かれていた、海外の「働き方」を目にして、「今後日本もこうなるのでは?」と考えるように。
本に書かれていたのは、アメリカでは転職を繰り替えし、自身のバリュー(価値)を上げていく働き方。これをサポートすることへのニーズが高まるのでは?と考え、リクルートの子会社に就職。

当時は、「転職」自体がネガティブで市場規模ももっと小さかった。
しかし今では、「転職」は当たり前のことになり、市場規模も右肩上がり。本やドラマ・映画の題材になるまでに。


また、転職に限らず「仕事」を取り巻く環境に目を向けると、今ある仕事は今後AIやロボットにどんどん代替され、とある調査では20年後に6割の仕事が無くなる、という調査結果も出ている状況。

 

いま価値あるものは、いずれ陳腐化する
転職市場だけも見ても過去20年で激変。それ以外の「仕事」を取り巻く環境についても、テクノロジーの発展により「変わるっていくこと」が大前提の世の中になる。
変化することが前提の状況において、積極的にリスクテイクし変化するべき。逆に「リスクをとらないことがリスクになる」。

 

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生き残れるのは、強いものでも賢いものでもない。「変化でいるもの」である。とは昔の偉い人の言葉。

 

「変化に対応できる力」の身に付け方

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ばくっとは「変化をたくさん経験しておく」こと。
どんどんチャレンジする。チャレンジすると必ず「修羅場」が経験できる。これを経験することで、変化対応力・レジリエンスを鍛えることができる。

 

チャレンジできる環境作り

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他部署への異動や新たなプロジェクトへのアサイン、管理職へのキャリアパスなど、とにかく今までとは違う取り組みをポジティブに受け入れる。

▼参考:森本さん自身が経験した部署異動のお話し

type.jp

 

他にも兼業や副業など「パラレルキャリア」というアプローチもある

 

パラレルキャリアで得られる「人脈」
パラレルキャリアを実践すると、「人脈」という嬉しいおまけがついてくる。
人脈を得ることで、人間力と生産性がアップする。
多くの人とで触れ合うことで人間力が上がり、また分からないことや助けてほしい時に人脈を頼ることで生産性もアップする(そのことに割り当てる自分の時間を減らすことができる)。

 

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「誰と知り合いか」ではなく「誰に知ってもらっているか(誰に頼ってもらえているか)」が大事。

 

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新鮮だったのが「未来人脈」という概念。将来なりたい自分から逆算して、そのために会いたい人をピックアップし、実際に会えるように努力するというもの。


「戦略が大事」という話し

有効なのは「選択肢を多く持つ」こと
会社が個人の面倒を見続ける時代は終わり、キャリア開発は各個人に委ねられる。
予想がつかない世の中を生き延びるためには、選択肢を多く持つことが大切。
選択肢を多く持つために、戦略的に自己の価値を高め続ける必要がある。

 

価値を高める森本メソッド

メソッドは2点。

①継続
続けることで価値が高まる。何事も一足飛びにはできない。学びを習慣化し、自身をアップデートしていく。

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順を追って段階を踏んでいく

 

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量がポイント

 

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昨日より今日、何かしら1%成長したら、1年後にはどえらいことに(!)

②マイノリティ戦略
競合の多いレッドーシャンではなく、ブルーオーシャンを狙う。
森本さん自身も、リクルート入社時は女性の営業職自体が少なく、かつ(当時は)ニッチ産業である人材ビジネスでトップを走っていた。

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今は、さらに「管理職経験」という要素を掛け合わせて、ご自身の価値を確立している。

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価値が認められる環境を知る
上記の「マイノリティ戦略」と近い話しかもしれませんが、「自分が求められている環境がどこか」を知ることも重要であると。
例に出ていたのが、野球の大谷翔平選手。
活躍の場をヤンキースではなくエンゼルスを選んだ。知名度ではなく自分の価値を発揮できる場所がどこかを知ったうえでの選択であり、この観点も重要。

▼参考:大谷翔平選手のことに触れられている記事

www.businessinsider.jp


大義が大事」という話し

仕事復帰のために生後3ヶ月で長男を保育園に預けることに。
泣くわが子に後ろ髪を引かれながら考えた「何で自分はここまでして仕事をしようとしているのか?」ということ。
冒頭の本の話はあるものの、よくよく掘り下げていくと、ご自身のお父様のことがあったと。脱サラして起業したお父様は色々苦労をされていたけれど、特に苦労していたのが“人”。
そもそも人が採れないし、採れて育成しても辞めていってしまう。そんな苦労を横で見ていたからこそ、「中小企業を応援したい。特に“人”のことで役に立ちたい」という気持ちを抱くように。


▼参考:「大義」について触れられている記事

listen-web.com

 

この想いが森本さんが仕事をするうえでの「大義」であり、高いモチベーション維持に繋がっている

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イギリスの南極探検隊の新聞広告。大義を掲げた広告に多くの応募が集まった。

 

この話しは、以前お話を伺った、Yahoo!アカデミア学長・伊藤さんの「譲れない想い」に通じるなと感じました。

keita-shimab.hatenablog.com


まとめ
さよぽんさんのグラレコで(←手抜きw)

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講演の中で挙がっていた、「我逢人(がほうじん)」という禅語。
全ては人との出会いから始まることを意味する言葉ですが、この言葉を素でいかれてい方だなという印象を持ちました。


参加者の質問1つ1つに丁寧にコメントされ、懇親会でもフランクに一人ひとりに話しかけられていて、周囲にポジティブを伝播されている方でした。

 

私は元気を頂きすぎてテンション上がってしまい、一人朝方まで飲み歩いて体重が2kg増えていたのですが、カロリー以上に得るものが多く、有意義な金曜日を過ごすことができました。(←オイ)