keita_shimabの日記

京都在住Webディレクターのイベント参加メモや読書メモなど。

UX KANSAI vol.7 アクティングアウト

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11/12(土) UX KANSAIへ。今回のテーマは『アクティングアウト』。

アクティングアウトとは、ばっくりとは「寸劇」。は言い過ぎなので、テキストより抜粋

アクティングアウトは、開発者がその製品やサービスを使用するシーンを、寸劇のようなかたちで演じることにより、オーディエンスからの反応を知覚し、自らの気づきや振り返りに活かす手法。

UXマインド(セミナー参加者の方のブログから拝借、良き言葉だなと思って)とでも言いませうか、とにかくアウトプットしてフィードバックを受けることを大切にする。

 

これは以前参加した Startup Weekend に参加した時にも感じたこと。

 

これだけニーズが多様化すると何が正解か分からない。だからこそ、いったん他人が見えるかたちにしてフィードバックをうけブラッシュアップしていく。そんな姿勢というか UXマインド(←シツコイ)が大切なのだろう。

 

UX戦略(アメリカの最新トレンド)ちら見せ

特にコメントはしませんが、いくつもある貴重な情報から 3つだけ(いつでも見れるように)転記。気になった人は UX KANSAI を受講すればいいw

 

  • デジタルとリアルを継ぎ目なしに価値提供する
  • 企業そのものの価値を包括的(holistic)な議論
  • 既存のビジネスにUXを持ち込むと混乱する

 

先生の講義で気になったコメントは「これまで売上を上げてきた既存ビジネスは手堅くやる。一方 UXは新規ビジネスでやる。」というところ。バランス感覚が重要なのですね。

 

ステークホルダー全員が幸せになってこそビジネス

顧客のことだけ考えてもダメ。サービス提供側のバックヤードにいる人たち、全員が幸せになるビジネスじゃないと今後立ち行かなくなる。

 

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こちらの本にも書かれていたような。顧客だけがUSERじゃない的な(ちゃんとも一回読も。。。)

 

この思想は大好き。新卒で勤めた会社で、クライアントから値引き交渉をされ、それをそのまま協力会社に相談したら「●●んとこ(協力会社)潰れたらどうすんの?こっちで努力せぇ!」とボスに怒られたこと思い出した。

 

シナリオを使いこなすんだ!今すぐだ!

実際にサービスを使ってくれるユーザーを想像し(①)、そのユーザーがどんな感じでサービスを利用するのか(②)。それはどんな操作によってなされるのか(③)を考える。

①はペルソナ、②はアクティビティシナリオ、③はインタラクションシナリオというなり。

 

アクティビティシナリオには普遍の欲求が隠されている

産業革命時代」⇒「ポスト・モダン時代」⇒「現代」と、時代は移り変わっても人の欲求は変わらない(変わっているのは粒度だけ)。アクティビティシナリオを書けば、それが分かる。

 

アクティビティシナリオは、ユーザーが行う作業について記述する。それはおばあちゃんでも、江戸時代の人が読んでも分かる内容(=本質的なこと)。


アクティビティシナリオは、ユーザーの具体的な行動。例えば、「Aさんはこの仕組みを料理のやり方を知るために使う」。←これを「検索する」とか言わないように。「検索する」という言葉自体がデバイスに囚われてしまっている。これだと新しいサービスは生まれない。

 

検索窓とかオワッテルヨネ

はっとした一言。検索窓はインターフェイスとしては最悪と。命令文入力が前提だけれど、そもそも人は明確に命令文なんて書けない。確かに!確かに~!

 

デザインは書き換え

(ちょっと前回の内容と被るのだけれど)活動を記述するアクティビティシナリオを、操作を記述するインタラクティブシナリオに書き換える。その行為がデザインであり、UXの基本でもあると。

企画(というほどでもないけれど)っぽいこと考えるとき、思考が逡巡して「何の話や?」となることが多いのだけれど、このあたりの思考というかメカニズムを理解・習得できればいろいろ突破できそうだと感じました。

 

「外化」ということ

すでに書いた内容と重複するけど、大事なことだ。二回書く。

UX KANSAIでは、よく「外化」(がいか)という言葉が飛び交う。これは、自分の頭の中身を他人に見えるようにすることなのだけれど(前述のアウトプットとほぼ同意)、これ大事だという話し。


はっとしたのが(←しすぎ)、「文字だけの企画書だけでものを作るとエラいことになる」というオコトバ。

 

いい感じの企画書は確かに存在するし、一方で見る気もしないイマイチな企画書も存在する。でも、それらはどちらもどうでもよくて、文字だけで走ってしまうと想定外のことが起きてしまう。具体的には、文字だけではなにが起こるか分からない。もっと言うと、文字だけではそれが価値があるのかないのかすら判断できない。ということ(と理解した)。

 

そんなことないだろう~とは思いながらも、過去のセミナーで「昔はだんとつのエースにぶら下がっていればよかったけれど、今は共創の時代」「だからチームで仕事をするのに意味があるんだ」ということを聞いた。確かに、チームで仕事をするうえで(共有する意味でも)外化は重要だけれど、例えば企画書を基にチームが走るのであれば、その方向性に価値があるのかどうかは、しっかり分かるかたちにしないとなって思った(あれ?何の話だっけ)。

 

ダラダラ書いたけど実は現実逃避ちう

いやね。。。2月で UX KANSAIも終了予定なのだけれど、今までの議論をもとにサービス立ち上げるっつって。ほんで、いま大事なターンなのだけれど迷走してるっつって。見直さなアカンよなーっつって。できるんかーっつって。
いや、ヒトリゴトでございますよ。。。つって。


いろいろ書いたけど、具体的なアリティングアウトは12月のセミナーにて!ハッカソンで鍛えた寸劇力、見せつけたらぁ~!

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※画像に意味はありません。