批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める(『成功する練習の法則』読書メモ vol.8)
僕の働く会社ではお客様とのMTGの後に、社内で段取りをとるMTGが行われます。
実際には段取りだけではなく上司(のそのまた上司とか)からフィードバックがもらえる。これって貴重なMTGなんだなと再認識。
↓こちらの本の42の法則のうち、8番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
批評と修正の違い
批評はよりよいやり方を伝えるが、修正はさらに踏み込んで、できるだけすぐによりよい方法でやり直させる。
間違えたものを正しくできるようになったときだけ、「修正」ができたことになる。
なぜ「修正」が有効なのか
これまで指摘してきたとおり、練習はさまざまな場合での反復を通して、脳に習慣を刻み込むものである。
本番でとる行動は練習でやってきたことにほかならない。
だから、たんに間違っていると伝える「批評」はあまり役に立たない。正しくやり直す「修正」だけが、成功するための訓練になるのだ。
(これって、練習でニガテ意識ついたら負のループにどハマリするやつなんかな...)
最後に、書のまとめで「いいな」と思った3つのことを転記。
- フィードバックのループを短くして、修正すべき行動のあと、できるだけ早く修正できるようにする。
- 教える心構えを保ち、問題(例えば「カットが鋭くない」)ではなく、解決策(例えば「ゴールにもっと鋭くカットする」)に焦点を合わせる
- 修正するときには、できるだけ本人だけに話す。人前で修正する場合には、誰もが間違う点であることをはっきり伝え、批評ではなく修正したうえで、参加者全員に同じ行動をとるよう促す。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
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