できそうと思わせる手本を示す(『成功する練習の法則』読書メモ vol.17)
学ぶ立場からすると、とても共感する話し。
↓こちらの本の42の法則のうち、17番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
欲しいのは「正しい方法論」だけではなく、「うまくいくという証拠」
学ぶ人が「手本」のなかに求めるのは、正しい方法論だけではない。うまくいくという証拠が欲しい。
教師を対象とした練習で、優れた教師の映像を使う場合、手本としての価値が高いテクニックが完璧に実演されているだけでなく、現実的で信じられる映像にしなければならない。
もしテクニックにけちをつけることができたら(「映像の教師が成功するのは当たり前だ。あっちは2人で、こっちは一人なんだから!」)、その手本は役に立たない。
似た環境で実演(プッシュイン・モデリング「手本の当てはめ」)
信じられる手本にするひとつの方法は、学習者が行動する状況にできるだけ近づけて手本を示すこと。例えば、会議を円滑に進める新しいテクニックをマネージャーに教えたいなら、そのマネージャーの部下が集まった会議で手本をみせればいい。
学習者にとって重要なのは、手本自体が巧みにおこなわれることより、自分も同じようにできると納得することだ。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する