「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問:読書メモ
薦めてもらった本。
「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問
読書が苦手な私でも読みやすく、日々のお困りごとを解決するヒントや、中長期的に見てもインストールしておいた方が良さそうなことが書かれていました。
また読み返すその日のために、「多分このあたりで躓いて見返すだろうな」と未来の自分のしくじりを想像しながら内容をピックアップして残していきたいと思います。
そもそも抽象化とは?
ざっくりとは、ごく少数の言葉や図形で森羅万象を説明すること。
- まとめて一つにすること
- 線引きをすること
- 線は固定ではない。再度引き直すことがある
- 一言で表現すること
- 都合の良いように切り取ること
- 目的に合わせて都合の良いように特定の属性だけを切り取る
- 目的に合わせること
- 「都合よく切り取る」の「都合の良い」というのがその時々の目的
- 捨てること
- 抽象は数多い情報の中から特定のものを抜き出す反面、逆に不要なもを捨てる
- 具体の世界では「全てが同列」なのに対し、抽象とは場面に応じて思い切りアクセント付けをする
- 例)戦略と戦術
- 戦略…抽象度が高い。目的に従って思い切り優先順位をつけて捨てるものは徹底的に捨てる
- 戦術…与えられた条件を全て使いながら具体化して実行に移すという、具体性が極めて重要なもの
- 言語化・図解すること
- 事象間の関係性を単純に表現する。大胆な捨象が必要
- 自由度を挙げること(=選択肢を増やすこと)
- 次元を増やすこと(考える軸を組み合わせる)
- 時間とお金という概念を一段抽象化することで、何かを実現するためのリソースと捉えることができる
- 一次元では「1時間か2時間か?」「5,000円か1万円か?」という一つの物差しだが、これを二次元にすると「5,000円で2時間かけるのか?1万円かけるかわりに1時間で済ませるのか?」と、意志決定に膨らみをもたせることができる。
- 見えない線をつなぐこと
- 事象間の関係性を明確にする(原因と結果、手段と目的、ある指標を設定することによる優劣関係)
- マジックミラーを破ること
- 具体の世界は五感で感じられ、見えない人はほとんどいないが、抽象の世界は見える人にしか見えない
- 具体の世界での問題解決は、これまでの知識と経験に頼った解決方法
- これは外部環境やその他の周囲の条件が変わっていない場合には有効だが、様々な条件が変わった場合への変化への対応性がない
- whyを問う
- 他の4Wとは次元が違ういつ?どこで?誰が?何を?は、いわば「点」
- メタで考える
- 全体を俯瞰すること
- 抽象化能力と知識量は直接相関しない
そもそも具体化とは?
具体から抽象化して得られたルールを、再び具体に戻すし、自ら関心のある分野に適用して実行にまでつなげるプロセス(インプットは抽象度の高い理論や法則で、アウトプットが具外的なアクション)。
- 自由度を下げること
- 問題解決の下流側であり、いよいよ選択肢を絞ってそれを実行するフェーズ
- Howを問うこと
- 引かれた線の中を詳細化すること
- 数字と固有名詞にすること
- 逃げ道をなくすこと
- 「いかようにも解釈できる」状態を回避する(●●の徹底、●●の強化、●●の最適化、等ではなく、A社の売り上げを5%向上させる、等)
- 違いを明確にする
- 知識や情報量(本書で言う「横」の力)が必要
この他にも、抽象化・具体化視点で身の回りの問題を見直すとどう見えるか?コミュニケーションギャップのメカニズムとは?(p.152)、川上から川下へのうまいバトンパスとは?(p.188)、「折り曲げの法則」から分かること(p.225)、「第一印象がいい人」の功罪とビジネスへの応用(p.258)、抽象の世界のことを他の人に伝えようと思っても無駄な件(p.268)等、メモ起こしたいことは色々ありますが、一先ずここまで。