
「つながり」をキーワードにした関西のPdMコミュニティ。
関西でプロダクトマネジメントにかかわる「人」や「知見」をつなげる場づくりをコンセプトに、2026年1月から月イチでイベントを企画。今回はその第7回目です。
https://product-manager-kansai.connpass.com/event/399391/
テーマは「会社を勝たせる責任者の構成要素」。
個人的に、とてもとてもアツいテーマ(特にここ最近、熱が上がってる)。楽しみです。
アジェンダ
- スポンサーLT
- はちトーク(『勝てるプロダクト開発の教科書』著者、蜂須賀さん登壇)
- 休憩&はちさんサイン会
- OST
スポンサーLT
コミュニティスポンサーのシナジーマーケティングさんと、会場スポンサーフェンリルさんによるLTです。
LT①「時代に合わせて、打ち手を変え続ける。できる人を広げ続ける。」
山本信幸さん(シナジーマーケティング株式会社 プロダクトデザイン部クリエイティブグループ)からのお話し。
「何をすれば勝てるのか?」は時代によって変わるので、まずはその見極めが大事。さらに、それができるチーム力の鍛錬(=組織力への昇華)も大事という内容でした。
2018年頃はUIの磨き込みといった「使いやすさ」が武器になり、その後市場のUI水準が上がり「体験」設計にシフト。
さらに、PMFがハマりさえすればいかに「速く作るか」勝負になり、今は「そもそも何をすれば事業が成長するのか?」といった「テーマ設定・設計」が武器の時代になっている。
この変遷から分かるように、前の武器はコモディティ化するため、打ち手を変え続けるしかない。
さらに、何が武器になるのかを見極め成果が出せる状態を、「個人でできる」で止めず、チーム全体で誰がやってもクオリティが担保できる状態にすることが大事。
山本さんご自身も絶賛取り組み中で、特定の個人が「テーマ設定・設計」は出来るようになっているので、次のフェーズとしてチーム全員が出来ることを目指しているそうです。
具体的には、戦略・企画の壁打ちをClaudeに覚えさせ、多角的な検証のやり方を、(それができる)個人の頭の外に出して、誰でも同じ水準で回せる形にしている。また、それと並行して、意図した効果が出ているかも併せて検証中とのことでした。
LT②「自社プロはこうであれッ!!」
小西理紗さん(フェンリル株式会社)からのお話し。自社プロダクト開発チームは、会社に看板を貸すくらいの自律性を持ち、独自の強み・カラーを発揮すべし。そのためには、長期的で密な関係性を構築できる座組も大切。
そのうえで責任者は、旗振り役として機能する推進力、目的地を全員に示すディレクション力、さらに我々が何者なのか?といった価値を定義する言語化力が必要、というお話しでした。
熱いプレゼンも相まって、「うん、うん!」と共感しながら話を伺っていたのですが、何と社会人5年目(!)とのことで、その視座の高さと視野の広さが個人的には印象的でした。
※登壇資料はコチラ
はちトーク
『勝てるプロダクト開発の教科書』著者、蜂須賀さんのご登壇。まずは「勝ち」の定義を理解し、その実現のための道筋(勝つ必然性)を理解する。その上で、勝ち筋が絵に描いた餅にならないよう、実現性は担保して。という内容を三部構成でお話しされていました。
第一部:会社にとっての「勝ち(価値)」を理解しているか
組織に属しているいる以上、その組織が実現したい世界観を自分で語れるようになることが、まずは重要(その世界観を実現するためのメンバーとして、アサインしているのだから)。さらに、それを自分の言葉で具体的に語れることが大事。
例えば、どの市場でいつその状態を目指すのか?短期間でユニコーン企業になることを価値とする会社もあれば、シュリンクする市場で横ばい成長を数年継続することが価値な企業もいる。
自社はどうしようとしているのか?具体的に、時期感や規模感を把握しないと、どんなプロダクトをつくれば勝ちなのか?勝てるのか?は分からないはず。
こういった情報は会社は必ず発信しているし、みんなも目にしているはず。ただ、これが自分事にならないのは、自分の仕事に密接につなげられていないからなのでは?
まずは、会社が発信している情報をキャッチ&理解し、自分の言葉にし、そのことについて社内の人と対話するのが良い。
第二部:勝利へ至る道筋を理解しているか
勝ちを理解した状態は、目的地を理解したにすぎないため、ここから具体的な道筋を捉える必要がある。
その上で、そもそも論として、素晴らしい戦略や戦術を携えた強いチームができたとしても、勝てる市場で戦わないと無理(負ける市場で戦って、勝とうとすること自体が無理)。
では勝てる市場とはどういう市場なのか?
これには3つの条件があり、そこが「①成長市場」なのか、「②圧倒的No.1が不在か?」、「③独占的立ち位置が保てるか?」(競合優位性があるか)。
この3つの条件が重なる市場を見つけ、その上で、どうセグメンテーションするのか?ポジショニングをどうとるのか?を考えていく必要がある。
勝てる市場に照準を合わせ、そこの攻略法を時間軸、規模感、やる必然性なと、様々な観点で捉え、その上でどう勝っていくかを考えるべき。
第三部:その勝ち筋は、本当に実行できるのか
勝てる市場と勝ち方が明確になったとしても、実行まで揃っていないと意味がない(ビジョンはすごいけど何も出来てない会社になってしまう)。
プロジェクトには必ず想定外のことが起こる。大切なのは、起きてしまったこと自体ではなく、想定外を引き起こし得る構成要素が事前に考えられているか、考えたうえで実際にズレが生じた時の代替案まで準備できているか?が重要。
さらに、トラブルはプロダクト開発の外でも起こる。例えば、会社全体で立てる事業計画や予算配分、人員計画、マーケ・PR etc...。
せっかくゴールと道筋が見えていても、プロダクトの中や外で発生するトラブルに対する準備をしないとわ勝てるプロダクトにはなれない。
ここまで理解した上で、ではこのことに誰が責任を持って考え、実行するのか?
それは「プロダクトマネージャー」である。

※登壇資料より転載
つくったものを売るのではなく、売れるものをつくるのが我々の仕事。
そもそも我々は、ものづくり職人の前に商売人であり、今こそ商売人であることに向き合おう!とのことでした。
※登壇資料はコチラwww.docswell.com
休憩&はちさんサイン会

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OST
後半はOST。当日、参加者からは以下のようなテーマが出されました。
- スタートアップにおいて、優秀なPdMを面接で見分ける方法は?
- PdMに興味アリ。良いPdMになるための最短のキャリアプランってある?
- POと良いケンカをするためには?
- 関西圏のエンジニアの情報発信や交流を活性化させるには?
- 抽象度の高い組織戦略や目的などを、現場レイヤーで“自分事化”させるには?
私は5つ目のテーマに参加させてもらいました。
経営レイヤーやそれに準ずる方が多かったこともあり、具体的で参考になる意見が飛び交っていました。
- 個々人の「ご機嫌の輪」(興味のある/パフォーマンスの出しやすい領域やテーマ)を把握し、そこに粒度を合わせて話をする
- 個人のやりたいことの輪と会社のやりたいことの輪を「重ねる」のではなく、「見つける」
- とにかく対話。まずは話してもらって相手の理解度を把握し、双方の認識すり合わせをする。そこがスタート etc...


イベントで得た気付きと今後やっていきたいこと
LTでは、時代感を捉えたうえで勝ち方を模索する取り組みや、勝てるプロダクトに必要なメンバーのスタンスや責任者の素養といったお話しを。蜂須賀さんからは、とにかく「勝ち」について具体的に理解すること、また実現性を持たせることが大事。そのためには、そもそも僕らは何のために組織に属しているのか?を思い出し、会社の事業成長にフルコミットしよう!やるべきことは「責任を引き受けること」だよ!というお話を伺えました。
プロダクト事業の支援に携わって14年目。良いプロダクトをつくるために必要なことは全部やる!最後まで推進する!スタンスなのですが、支援先の事業が大きくなるにつれて、私個人もそうですが自社だけではフォローできない領域も出てきます。
その場合は個人であればチーム力で解決したり、会社であればあらゆるネットワークやパートナーシップをフル活用して解決します。この、事業拡大に伴う役割分担(分業)自体は不可欠ですが、どうしても「自分の担当範囲だけ見ればいい」という横の分断が生まれ、事業全体の「責任を引き受ける」姿勢が形骸化してしまうケースがあるような気がします(正直、私自身もそのような立ち居振る舞いをしてしまうこともありました)。
そんな中、今回登壇された、主体的に事業に取り組む方々のLTや、蜂須賀さんの「責任を引き受けないとダメだよね」という本質的な投げかけが、刺さりました。
当たり前と言えば当たり前のことかもしれませんが、日々の取り組みに集中しすぎると、薄れがちな観点だと感じています。
まずは私自身がこのことから逃げない。
その上でチーム全員が「責任と視点」に向き合える環境づくりや文化を醸成していきたいです。OSTで議論された「相手のご機嫌の輪(関心事)に合わせた対話」なども活用しながら、全員で「事業成長」という目標に目線を揃えていくことから始めていきます。
イベントに参加し、本質に立ち返ることができた気がします。
今回も楽しませてもらいました!









































