Design Sprint~プロダクトを成功に導く短期集中実践ガイド~(読書メモ①)+α
予約購入していたけれど、年が明けてやっとダンボールを開封。ぼちぼち読み始め。
『Design Sprint~プロダクトを成功に導く短期集中実践ガイド~』
途中だけど、忘れないようにメモ。
デザインスプリントとは?
イノベーションを起こす新しい技能、フレームワーク(ルールではない。プロジェクトごとにカスタムする必要がある5)。
イノベーションとは新しいビジネスモデルを作り出すこと。
もともとはスタートアップ企業のために作られたが、大企業にも有用。
ポイント
デザインスプリントのポイントは、多くの人々をデザインの工程に取り込む(開発のプロセスに参加させることで積極的関与を促す)。
プロダクトを生み出すうえで発生する失敗。その失敗を防ぐことを目的にはしていない。
いち早く失敗を見つけ、いち早く次の手を打つことを志向する。
デザインスプリントがもたらす3つの価値
- プロダクトのコンセプトに関するチーム内での意思統一
- 消費される人や予算と遺憾の節減
- 顧客の視点からアイデアを検証できる
デザインスプリントを実施して得られる成果物
- 方針の定義
- ユーザーの定義
- ユーザージャーニー(ユーザーとの全ての接点)
- プロトタイプ
プロジェクトを新しく始める場合、チームの参加者はどのように作業を開始し、どのように進めていくべきかを知る必要がある。それを知るために必要な成果物が得られる。
5つのフェーズ
デザインスプリントの実施にあたっては、5つのフェーズがある。
※まずは準備、必要な人とモノを集める。
- 理解:背景やユーザーインサイト(本音)を確認する
- 発散:何が可能なのか、ブレインストーミングをする
- 決定:解決策を評価して1つ選ぶ
- プロトタイプ:最小限の機能で実行可能なコンセプトモックを作る(MVPの作成)
- テスト:ユーザーにとって何が効果的なのかを観察する
上記終了後、デザインスプリントをもう一度行う。
※各フェーズには1日必要だが、状況に合わせて「デザインスタジオ」といった期間を圧縮した方法での実施も可。
まだ導入部分しか読めていないけれど、チームでプロジェクトを推し進めるうえで有用なエッセンスが盛り込まれているようで、これから読み進めていくのが楽しみ。
上記に記載した以外で気になったのが「期限」について書かれていたこと。
我々の脳はクリエイティブなフロー状態へと移行するために、環境あるいは自身の内部からの刺激を必要としています。
~(中略)~
脳は可能な限り長期間活動できるようにカロリー消費を制限します。一方、必要な場合には蓄積されているエネルギーを一気に消費するような活動も可能です。この「必要な場合」は、作業に期限を設けることによって人工的に生成できます。
~(中略)~
ほんとうに必要なのはリラックスではなく、意図的に引き起こされた緊張です。デザインスプリントとは。創造性を損なわない程度に柔軟で、かつチームに集中と興奮をもたらすためのフレームワーク。
私の所属する会社では「半分半分の法則」といって“10日先に期日設定されているものであれば、5日前にいったん完成させる(手直しを見越して半分の期日でいったん仕上げる)”というのがあるのだけれど、同じことだなぁと。
また、“本能にいかに逆らうかがポイント”で一番有効なのが“スケジュールを厳しめに設定すること”とも。
う~ん。。。言うは易く行うは難しですが、その重要性を再認識。2017年、どこまで実践できるか。
※参考:「デザイン」って?
「デザイン」「デザイン」って当たり前のように書いてきたけど、当たり前のように言葉を使っている時は、だいたい分かった気になった時なので、あらためて言葉の意味を振り返り。
スティーブ・ジョブズ曰く、「デザインはどう機能するか」と。
Design is not just what it looks like and feels like. Design is how it works.
デザインとは、単にどのように見えるか、どのように感じるかということではない。どう機能するかだ。
↓こちらの記事より引用。他にもデザインに関する情報が整理されてて読みやすい。
あと、UX KANSAIで学んだことは「アクティビティシナリオからインタラクションシナリオへの書き換えである」。ユーザーの手順・作業を機能に書き換えること。
上記と近い解釈ですね。
もう少し別の視点も知りたいなと思い軽く検索してみると、分かりやすく紹介されている記事を発見。
記事では、「デザインはアートの1つの形態である」という混乱が生まれているので、それを整理すると言う視点で書かれた記事。
その中でも上手く表現されているなぁと感じたのが、以下。
アートは解釈
デザインは合意
アートは探求
デザインは観察と繰り返し
アートにはゴールがない
デザインには明確なゴールがある
そして最後に決めての言葉。
アートはアーティストにとって創作
デザインはエンドユーザーのために作る
なるほどな~と。これにビジネスの要素を加えたのが UXだな、と。
最後は、ちょろっと横道に逸れましたが、点の学びが線になりつつあるのを感じる。
自分の「中身」に重点を置く2017年。学びは尽きませぬ。