Design Sprint~プロダクトを成功に導く短期集中実践ガイド~(読書メモ②:フェーズ0「計画」)
『Design Sprint~プロダクトを成功に導く短期集中実践ガイド~』読書メモ
読書メモ①はこちら↓
上記で記載していますが、デザインスプリントの実施にあたっては、5つのフェーズがあると。
※まずは準備、必要な人とモノを集める。
- 理解:背景やユーザーインサイト(本音)を確認する
- 発散:何が可能なのか、ブレインストーミングをする
- 決定:解決策を評価して1つ選ぶ
- プロトタイプ:最小限の機能で実行可能なコンセプトモックを作る(MVPの作成)
- テスト:ユーザーにとって何が効果的なのかを観察する
上記終了後、デザインスプリントをもう一度行う。
※各フェーズには1日必要だが、状況に合わせて「デザインスタジオ」といった期間を圧縮した方法での実施も可。
5つのフェーズのうち、今回は赤字のフェーズ0 “準備(計画)” について。
デザインスプリントの前:計画
ばっくりとは、作業のスコープを決め、日程票を作成し、参加者を選定する。また、必要な備品(スプリントキット)も用意する。
事前準備は超重要。全ての参加者に、日程表と成果物のイメージを知らせるべき(※但し、過度な計画は不適切。例えば、各機能の網羅的なリストなど、先入観を与えるものはNG)。
具体的な準備内容は、以下の通り。
- 作業のスコープについての合意(狭すぎず、広すぎず)
- ファシリテーターとメンバー選出(様々な視点が混ざり合うように)
- 各日のスケジュール決定&周知(デザインスプリントで求められていることを理解してもらう)
- 会場と備品の手配
- 予備知識となる資料の用意
- 可能なら、予め「テスト」フェーズの日時を決めてユーザーを招待しておく
ポストイットはこう剥がすのだよ
上記はかなり端折ってますが、例えば「ポストイットは下から剥がすと反りが発生するので、粘着部分の横から剥がしましょう」という具体的な内容まで記載されている。「スナック菓子を用意しましょう」とかも。
そこまで必要かぁ?と感じる箇所もあったけれど、多くの人々をデザイン工程に取り込むためにはホスピタリティ溢れる細かな事前準備が必要なんだ。
以下、本編とはあまり関係のないメモ
ホスピタリティの発揮
ホスピタリティの出し惜しみってあるよな。。。あまり好きじゃない人とかだと「(これやった方がいいけど)まぁ、いいか」ってなりがち。何か自分が損した気分になるんでそうしがちだけれど、長期的にみるとそれは自分が損しているのだろうな。。
ミーティングあるある
「事前分析を行う」というページからデザインスプリントに限らず大切そうなことがあったので、紹介(これってミーティングあるあるだよなぁと)。
- 問題:参加者がコンピューターばかり使っている。
- 対策:オンラインお資料を参照する場合を除いて、出剤たるデバイスの使用禁止ルールを定めます。~(中略)~スマートフォンの電波が届かなと言われているタヒチでデザインスプリントを行うのがよいかもしれません。
- 問題:重要な決定を行おうという時に主要なステークホルダーがミーティングから抜け出し、戻ってきた後でその決定を覆す
- 対策:関係者のスケジュールを確認し、時間を確保しておきます
- 問題:デザインスプリントの途中でエグゼクティブが現われ、計画を狂わせる
- 対策:デザインスプリントの初期段階から彼らを参加させるか、少なくとも方向性の決定には関与してもらいます
- 問題:参加者の作業が長引く
- 対策:期限をしっかり定め、タイマーを使います