ゲームを分析する(『成功する練習の法則』読書メモ vol.9)
「塁に出たいならバットは振るな」というお話し。
↓こちらの本の42の法則のうち、9番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
この章で書かれていること3つ(本からまとめママ転記)。
データを使って、最高の成果をあげている人を見つける。
データを観察、分析して、最高の成果をあげている人に共通するスキルを見極める。
選び出したスキルを分析、記述して、習得したい人々に明確な地図を提供する。
....何か、分かるようで分からない。
「経験」より「研究」
「○○の経験が活きた」みたいなことをよく耳にするけれど、成功するには“成功している人を研究する”のが一番であると(未経験で転職した私に希望に溢れる御言葉)。
指導者の立場にあるのであれば、この「研究」が目も眩む大変な作業。
ばくっとは、、、、成功者を探す(「成功」の定義)→成功者を観察(見続ける)→成功している要素を因数分解→(複数の成功者に成功する)共通要素の抽出→視点の発見→検証①(これが本当に「勝つためのスキル」なのか?議論)→検証②(体験・実践を通して理解へ)→再現性を持たせるために組み替え→共有(教育)→相手ができるまで共有(教育)。
しんでも指導者にはなれないな..てか、大変すぎる。なりたくないw
バッティング練習とは何ぞや?
少し話しは各論だけれど、最初の「成功」に定義。「勝つためには何が必要か?」という話し。
例えば野球。「バッティング練習」と聞くと、じゃんじゃかバットを振り回したり、スイングをビデオにとってフォームチェックするイメージ。
でもそれは違う、と。
バットを振るのは出塁するため。「出塁率」という視点で見ると、ヒットをたくさん打つ選手よりも、打席で自制心を働かせてボール球を振らない選手の方が出塁率が高いのだと。
NBAオークランド・アスレチックスでは、バットを振り回すより、「ボール球でバットを振らないこと」(選球眼を鍛える)を指導していたとか。
ボール球にバットを振る確率がもっとも低いスコット・ハッテバーク選手曰く
- ほぼすべての球を打てる能力
- 「どうにかできる球」を知る能力
- そうした球を見つける能力
- どうにもできない球を見極めて避ける能力
これらを鍛えたとか。ふむー。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
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