keita_shimabの日記

京都在住Webディレクターのイベント参加メモや読書メモなど。

エストニア発のロボット技術教育ネットワーク「Robotex」日本支部 MeetUp参加メモ

2019年1月21日、KRPで開催されたこちらのイベントに参加。

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Robotexとは

2001年にエストニアで設立した、教育をテーマにしたグローバルコミュニティ。
世界15カ国にリージョンを持ち、STEAM教育(特にRobotics)・アントレプレナーシップ教育に特化している団体です。

AI&Dronesを含むロボット教育とスタートアップトレーニングをテーマに、世界最大級のロボットフェスティバル「Robotex International」やロボティクス・アントレプレナーシップ教育を学べる学校の設立、教員養成プログラムの提供、スタートアップ支援や企業向けのプログラムの提供などを行っている。

※AMP記事より抜粋

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Robotex Japanとは

Robotexの日本支部。あの孫泰蔵さんが Master Evangelist(!)。孫さんの運営するVIVITAが設立パートナー企業。

2018年秋から活動を始め、2019年から京都を活動拠点として本格稼動開始。
7月にはKRPでイベントも開催予定とか。

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ミッション
現代の詰め込み型教育では、子どものクリエイティビティやアントレプレナーシップ(「主体性」という意味で使われていました)が育たない。これを解決するための場作りやコミュニティ作りをミッションとしています。

日本の課題にSTREAM教育・グローバルネットワークで立ち向かい、既存の枠組みを超えた人々の「共育」を通して創造力・協働力・実践力を高め日本の人材開発とイノベーションに寄与する。

About - Robotex Japan

 

コミュニティ形成を皮切りに、将来的には教育領域へのさらなる展開や、スタートアップアクセラレーションなどを目指します。

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メディアパートナー『AMP』(アンプ)

イベントには『AMP』の編集長・木村さんも登壇されていました。

「知的好奇心を増幅させ、インスピレーションを与えるミレニアル世代向けビジネスメディア」を掲げるAMP。

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「世の中にはシリコンバレーの情報が多く、それ以外の地域の情報が少ない」と感じていた木村さん。

そこでAMPでは、他国の情報も積極的に発信するように。具体的にはシンガポールやオランダ等に編集デスク設置し、特に注目していたエストニアについては連載を組んで注力的に発信されていたそうです。

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さらに、エストニアについては、2015年4月に行われた新経済サミットでターヴィ・コトカ氏 (エストニア政府CIO 経済通信省事務次官補(ICT担当)※当時)のスピーチを聞いたことがきっかけで、木村さんご自身が興味を持つように。加えてエストニアの情報は近年増えていて、2017~2018年頃はスタートアップからの注目が高まったことも相まって、AMPのエストニアシフトはブーストします。

 

Robotex Japanとの出会い

エストニアに関する情報を発信している中で、色々と問い合わせや相談事が増えるように。

記事の情報を基に対応していたものの、もっと実情を知るため現地へ赴く必要性を感じ、木村さん自らエストニアに足を運ぶことになりました。

 

エストニアに到着し、移動中(だったかな?)に Robotex Japanの CEO・齋藤さんに偶然声をかけられたことがきかっけで Robotex Japanの存在を知るようになります。

 

エストニア滞在中の予定には無かったものの、急遽、世界最大のロボットフェスティバル「Robotex International Conference」に参加したり、設立パートナーのVIVITAを訪問するなど、齋藤さんたちと行動を共にすることになります。

その中で Robotex Japanの可能性を感じ、“実際にエストニアの熱狂を知る者”として正式にメディアパートナーになることを申し出、了承が出た末、今のパートナー関係になったそうです。

 

イベントに参加してみて

CEO・齋藤さん、Community Designer・ピォー豊さんが目を輝かせてプレゼンをされている姿が印象的でした。


齋藤さんが Robotex Japanに JOINすることになった原体験のお話しも聞けて、とても共感が持てました。加えて、メンバーの皆さんの“人を巻き込む魅力”のようなものを感じました。

 

欲を言えば、収益性(※)や持続可能性、ポジショニングの観点でもう少しお話しが伺いたかったのですが、タイムオーバーで少しだけ消化不良;汗。

(※)一般社団法人のかたちで運営されていて、政府・自治体の補助金?やハードウェア起業のCSR事業、大学の研究発表の場の提供などで収益を上げられているようでした。

 

とは言え、若い人たちが一生懸命事業に取り組もうとしている姿には非常に心が打たれました(歳かな)。

京都でもイベント開催予定とのことなので、色々参加してみたいと思います!

ソーシャルイノベーションイベント「Beyod 3.0」参加レポート

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2018年12月、株式会社taliki主催のイベントに参加しました。

beyond3.peatix.com

U25社会起業家のピッチバトルや豪華ゲストのトークセッションなど、とても充実した内容で気付きも多く、“生き方のスタンス”のような気付きが個人的にはあったので、備忘的にブログに残したいと思います。

 


「Beyod 3.0」とは

https://www.talikibeyond.com/

今年で3回目の開催。ソーシャルイノベーションや起業がテーマのイベント。コンテンツは以下の通り。

 

トークセッション

テーマ①『テクノロジーと社会が出会うとき』

 

テーマ②『起業という生き方、どん底とてっぺん』

 

Pitch battle
U25社会起業家たちによるピッチバトル

 

交流パーティー

 

ピッチバトルは、主催のtalikiが進めている「タリキチプロジェクト」(※)の中でブラッシュアップしてきた事業計画を、投資家の前でプレゼンし、投資や協業や支援者を募るもの。

 

(※)タリキチプロジェクトとは、25歳以下の若手を対象に、2ヶ月かけて事業計画を創り上げていくプロジェクト。期間中は現役起業家のメンタリング等、様々なサポートが受けられる。

 

 

株式会社talikiとは

社会課題に取り組む人材輩出をミッションに、社会起業家のインキュベーションやオープンイノベーション事業を展開している会社です。

taliki.org

 

社会課題に興味を持ったり、生き辛さを感じている人が多い一方で、行動を起こす人のモチベーション維持や周囲の巻き込み方にハードルがある。そのハードルを下げたり、後押しを目的としているのがこのイベント。

 

 

トークセッション

 

トークセッション①『テクノロジーと社会が出会うとき』
スピーカーは塚本さん、牛尾さん。モデレーターは中村さん。

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左から、中村さん・牛尾さん・塚本さん

塚本さんは、高専卒業→日立入社→(技能オリンピック優勝)→東大進学→起業→世界をフィールドに複数の事業を展開。
牛尾さんは村田製作所に籍を置きながら、(当時その概念もなかった)オープンイノベーションを10年前から実践している、どちらも異色のバックグラウンドをお持ちの方々。

 

トークセッションはtaliki代表の中村さんの質問にお二人が応える形で進みます。

 

※以下、ちょっと時間が経ってて記憶が曖昧、かつ命綱のメモ帳も字が汚くて解読不可ゆえ、間違ったこと書いてるかも。悪しからず。

 

今のような活動をしているのは何故?

牛尾さんのきっかけはキャリアチェンジ。
エンジニアとして村田製作所に転職。当時の村田製作所は既存事業で堅調な売り上げを上げていた会社。
ただ牛尾さんは、現状の延長線上では成長戦略が描けないと感じ、社外に出て、とにかく“新しいこと”を始めようと奔走。


塚本さんは、技術とビジネスとの両方を考えている人が少ないと感じたから。

技術側の人と話しをしても、技術の話しばかりでそれをどうビジネスとして成立させるかを考えている人は少なかった。この両者をつなぐ存在が必要だと感じたから。

 

具体的に社会を変えるテクノロジーとは?

課題に対して親和性の高い技術(と、そうでない技術)がある。「VR」は注目されている技術だけれど、例えばLGBTとか高齢者のキャリア形成などはテーマが重過ぎる。

 

(一方で)相性は一旦置いといて「やってみていけそうだったら続ける(無理そうならやめる)」とは塚本さんのコメント。

例えば、緑内障に対してディープラーニングを活用するプロジェクトに取り組んでいるそえ(けれど、これは課題と技術の相性がトリガーで始まったわけではない)。

 

テクノロジーと非テクノロジー(例で言う「緑内障」)とのバランスがが大事で、どちらかがドライバーになると上手くいかない。

 

二人がこれから仕掛けてみたいことは?

牛尾さんは、テクノロジーを持ってる「人」と外部との誘発を促進したいとのこと。
まずは凄い人をたくさん見つけ、その人が社会課題に目を向けるような動きをとりたい。外の人と技術者とをマッチングする場作りに取り組んでいかれたいとのことでした。

 

塚本さんは、社会解決に繋がるようなテクノロジーを突き詰めることに注力されたい(と仰っていたと理解)。日常にある全てのことがテクノロジーと繋がっているので、課題ドリブンでやりたいことをやっていく。

 


トークセッション②『起業という生き方、どん底とてっぺん』

モデレーターは仲木さんで、家入さん、櫻本さん、大柴さんがスピーカー。

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左から、仲木さん、櫻本さん、大柴さん、家入さん

 

起業する際に大切にしてほしいことは?

家入さんは「原体験」。なぜそれをあなたがやるのか?どういう課題があって、どう解決したくて、それをすることで世界にどうインパクトを与えられるのか?
この問いは、「あなたは誰ですか?」という問いに繋がる。(投資家としては)「まずはあなたのことを教えてください」。

大柴さんからは、家入さんの原体験も大事としたうえで、スタンス面でのコメントがありました。最近よく「何々がしたくないから」という人が多いとのこと。これだとスケールしないし、起業家としては無理だろうと。

櫻本さんは「継続できるかどうか」。何があれば続けられるのか?長い起業家人生の中で迷うことは絶対にある。その中で、自分を奮い立たせられるものが何なのかを知っていると良い。
起業家は孤独でプレッシャーも強く、誰にも相談できない人が多い。大変なときに自分を上手くコントロールできることがすごく重要。

 

この「継続」というキーワードには家入さんからもリアクションがありました。

これまで見てきた起業家の中で途中でリタイアする人も多い。苦しい時期は誰にでも訪れる。その中で継続できる人は「原体験」を持っている人が多いと。

 

「自分が分からない」という人に向けて

※確かこの質問はtwitterで流れてきたものを仲木さんがキャッチアップされたものだったと記憶しています。

「自分探しは続いている」「答えは出ないのでは?」というお話しの中で、家入さんのコメントがとても興味深いものでした。
みんな自分の強みとか自分の内側から描こうとしている。そうではなく、周囲との関係性の中でぼんやり境界線を描くようなものなのではないかというお話し。

 

個人的にこれは新しい視点で、自分のことを考える時には、所謂自己分析的な手法を取りがち(自身との対話のような感じ)だけど、自分の言葉や思考で考えたところで、どこか袋小路感がある。
そんな時、他人から見た自分という視点があれば、新しい発見がありそうだなと感じました。

 

「起業家はこうあるべき」というイメージがあるかもしれないけれど、実はそうじゃない(そんな話しを)

例えば前出の「原体験」。これが無い人はどすればいいのか?

家入さん曰く、「原体験が大事というのは、僕(家入さん)が言っているだけ」。本当はそうじゃないかもしれない。
続けて櫻本さん。「全ての経験は原体験になり得る」。櫻本さんはオンラインカウンセリングの事業を手がけられていますが、これはご自身の睡眠障害の経験を原体験とされています。
ただ、これは今の事業をやると決めたからこのことを「原体験」として切り取っているだけとのこと。

 

そもそも「起業」とは何なのか?

家入さん「自分の人生にオーナーシップを持つということ」。
大柴さん「人と雇うこと」(独りでできないことをみんなで達成する)。
櫻本さん「自分の世界を自分で創ること」。

 

これまで経験した失敗は?

家入さん曰く、日々失敗しているので感覚が麻痺している(笑)。
ただ、失敗と定義するとそのことは失敗になってしまう。上手くいかなかったことも、ずっとリベンジしようと思っているので、それは失敗ではない(過去に上手くいかなかった事業も、今後かっこよく復活させたいと思っている)。

櫻本さんの回答は、「全ての失敗は書き換えられる」というものでした。過去に売り上げが上がらず苦しんだ時期もあったけれど、そのことが血肉になりノウハウが溜まっている。

 

これから先の話し。今後に期待することは?

大柴さん「大風呂を広げる人が少なくなった」。起業家はもっと夢を語ってほしい。
家入さん「気持ちよくだまされたい」。(大柴さんの話と近いかもですが)若い人の自信に押し切られたい。
櫻本さん「持続可能性を大切にしてほしい」。続けていれば役割が変わり成長するし、いつか大きくなれる。とのことでした。

 

 

ピッチバトル

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マネーの虎」ばりに投資家の前で熱弁

 

登壇者と事業内容概要は以下を参照ください。

taliki.org

ピッチバトルで優勝したのは、「VRカウンセリング」をプレゼンした高校生(!)
ご自身の身の回りで起きたことを原体験としていること、また、今の社会においてニーズが高そうなことが高評価だったのではと想像しています(※審査員のコメント失念...;汗)

 


最後に

このイベント参加以降、「自分の人生にオーナーシップを持つ」という意識が強くなりました。
当たり前のことではあるものの、組織に属するビジネスパーソンとして日々活動していく中で、やりたいこと・できること・組織から期待されていることのバランスの取り方に迷った(悩んだ)り、将来どう生きていくのかふと考え込んだり、将来に対して漠然と不安を感じたりする瞬間があります。

そんな時、オーナーシップさえあれば、比較的物事はシンプルに考えられるような気がしました。

また、そのうえで重要なのが「行動を起こす」こと。トークセッションに登壇された方、プレゼンされた方々に共通しているのは、(口だけではなく)行動しているこということ。

自分の人生にオーナーシップを持ち、その志向の基、行動を起こし、(継続できるかたちで)失敗を繰り返し、志向なり行動なり業務なり事業なりをアップデートしていく。

これを実践していくことが重要なであり、自分もそうありたいと思いました。

「未来を創る二つの顔 AI研究者トップランナー&企業Game Changer」参加メモ

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2019年一発目のイベントは Singularity University Kyoto Chapterの 1周年企画。

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このブログでは、二名のスピーカーのお話を一人ずつ、前編・後編に分けて紹介します。

 

Singularity University(シンギュラリティ大学)とは

シンギュラリティ大学とは、2018年10月に10周年を迎えたグローバルコミュニティ。

 

世界の大きな課題(Global Gand Challenges)解決を念頭に、10年で10億人の生活を良くするスタートアップを生み出す事を目的としています。

 

「シンギュラリティ」とありますが、人工知能やAIの文脈で語られるそれとは異なり、飛躍的に発展するテクノロジーをどう使いこなすか?どうやってこの流れに乗るか?をテーマにしています。

また、「University」とありますが、大学ではありません。

 

創設者は、あの人工知能の世界的権威レイ・カーツワイル氏とXプライズ財団CEOのピーター・ディアマンティス氏。

本部がある場所はシリコンバレーNASAの敷地内。「Google創設者のラリー・ペイジ氏が自転車で立ち寄るような環境」だとか。

 

2人のスピーカーによる「eXponenital Talks」

今回のイベントは、ビジネスとアカデミアの異なる分野から、二名のスピーカーが登壇。

一人めはANAで新規事業を立ち上げた津田さん。二人めは著書多数(ドミニク・チェンとの対談も!)の中島先生。


ANA出島式」ラディカル未来創生

津田 佳明さん(ANAホールディングス デジタル・デザイン・ラボ/チーフ・ディレクター)のお話し。

 

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ANAで『破壊的イノベーション』を起こすことをミッションに、新組織「デジタル・デザイン・ラボ(DD-Lab)」を2016年4月に立ち上げ。

DD-Labの立ち上げ経緯や活動内容などをお話しいただきました。

 

ANAベンチャースピリットを体現(再現?)した治外法権的組織

今でこそ大企業イメージのANAですが、創業した1952年当時はヘリコプター2機と16人の社員で構成されるベンチャー企業

その後、60年以上の歳月をかけ国際線事業への参入や全席アクセス可能なレイアウトの導入、自社にとって破壊的存在であるLCCの立ち上げなど、様々なチャレンジを行ってきました。

 

航空業界でのポジションを確立した一方で、“いつも通りであること”(航空事業の至上命令は「安全運行」)が徹底され、イノべーティブなマインドが持ち辛くなるように。

 

その中で、今の延長線上にはない新しいことに取り組む“挑戦”を実践する部署として立ち上がったのがDD-Lab。航空事業とは完全に切り離したかたちで、ミッション遂行を目指します。

 

逆ピラミッド組織

DD-Lab在籍者のうち、ANA出身は数名。バックグラウンドは様々。
色々な人がいる中で、みんなそれぞれやりたいことをやる。

TOPである津田さんはその実現のための調整・サポートに徹するマネジメントスタイルだそうです。

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▼参考:ANA・DD-Lab流マネジメント術

hiptokyo.jp

 

DD-Labの取り組み

『破壊的イノベーション』を実践するにあたって、「誰が自分たちにとって破壊的(Disruptive)な存在なのか?」を考えたところ、答えは某猫型ロボットの移動扉。これがあると飛行機は必要ない。

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これは所謂「テレポーテーション」のことで、実現に向け東大教授の下に相談に馳せ参じるも、実現までにはあと100年程かかる見積りだとか。

100年は少し先過ぎるので、もう少し現実線で検討し、取り組んでいるのが以下4事業。

  1. LCC
  2. DRONE(ドローン)
  3. ROCKET(ロケット)
  4. AVTER(アバター

 

2.については、動画撮影や航空機設備点検への活用、「空飛ぶクルマ」官民協議会への参画などが進行中。


3.についても、アストロスケールといった有力宇宙ベンチャーへの出資や、宇宙ビジネスコンテストへの参画などを実現。


4.については、飛行機すら必要としない?旅先にいなくてもそこにいる体験ができるアバター技術を2022年ローンチ目標でプロジェクトが進行中。
さらにこちらについては、2022年を待たず、例えば耳や目や手といった1つ1つの技術を分散させて社会実装することも視野に入れているそうです。

 

▼参考:アバターに関するイメージムービー

www.youtube.com

 

これ以外にも赤ちゃんが泣かないヒコーキや乗ると元気になるヒコーキなど、規定路線に囚われない、自由な発想でかつ社会実装可能なイノべーティブな活動を実践されています。

 

DD-Labの「成功」の定義は?

これはナビゲーターのJunさんの質問ですが、この質問に対する津田さんの解答は「無い」。
(とある目標を立てて、それを達成した状態を「成功」とするのであれば)DD-Labは短期的な目標を掲げるような組織ではないため、「成功」の定義が無い。

仮に「成功」した状態が定義できるような目標を立ててしまうと、目標から逆算したマインドやアウトプットになってしまい、イノべーティブさを欠いてしまう懸念があり、それは本意ではない。

 


まとめ

津田さんのアクションは、全てがロジカルで共感値が高いと感じまいした。
ここでいうロジカルとは、想いと行動がまっすぐ繋がっているということ。

自社が今どういう状況で、将来どうあればいいのか?そのためには何が必要で、どういうロードマップを描けばいいのかを考えながら実行に移す(航空事業(屋台骨)とは切り話した場所で未来を創る組織を立ち上げ、未来を創る場所では「自由」を重んじ、調整役に回る)。結果、従来のANAにはなかったイノべーティブな事業が生まれる。

 

現状維持は即ち死を意味し、提供するサービスなり取り組みなり、何かしらアップデートすることが必須な世の中。

新規事業を立ち上げる立場にあろうとなかろうと、津田さんの「実践者」としてのお話しは非常に興味深く示唆に富むものでした。

今回は事業活動に関するお話が中心だったので、次にお会いできるチャンスがあれば、もっと津田さん個人のお話も聞いてみたいなと思いました(※少しだけ直接お話しするチャンスがあり、ご自身のモチベーションの拠り所について質問させていただきましたが、何となく返答のし辛いイマイチな質問だったなと思い返しています。次があれば、巻き込み力やご自身の原体験あたりも質問してみたいな)。

『0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書』読書メモ

2019年一発目の読了。

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0才から100才まで学び続けなくてはならない時代を生きる 学ぶ人と育てる人のための教科書

 

書かれている内容は大きく3つ。

  1. なぜ「学ぶ」必要があるのか?
  2. 僕はこうして学んできた
  3. 身に付けておくべき4つの要素

※全般、読みやすく書かれていますが、もし「1.」で読み辛さを感じる場合は、「2.」から読んでとっかかりを作ってもいいかもしれません。


なぜ学ばなければいけないのか

 

「学校」の概念が変わっている

 

これまで
全員の知識レベルを一定の水準に引き上げることを目的としているため、「知識」の習得が主になる。

 

これから
これから必要なのは、様々な課題を解決するために必要な思考力を身に付けること。そのため「考え方」を習得できることが重要になる。
例えば、アメリカのミネルバ大学は「思考力」を身に付けることを目指す。この大学は教室を持たず、講義はオンラインで行われる。その独特な教育理念と、世界7カ国のキャンパスを移動して行われるアクロバティックなカリキュラムが特徴の新設大学。

 

「勉強」とは

 

新しいことを考えたり、新しいことを身に付ける方法を学ぶためにすること。
特定の勉強内容そのものよりも、勉強し続けることが大切。

 

「勉強」の構成要素

  • コンテンツ:数式、漢字 etc
  • レーニング:学習する訓練。自分なりの学び方とアウトプットの方法を身に付ける

勉強不要論者は、前者のことしか捉えてないのではないか。

 

ディスカッションが大事

 

ディスカッションの目的、ポイント

ディスカッションの目的は「答えを見つける」ことではなく、「多様な意見を導きだす」こと。

学問に正解は存在しない、課題に対して自分なりの問いを立てて解決策を考えることこそが学問。


ディスカッションすることで、「課題解決の方法を考え続ける習慣」を身に付けることができる。

 

ディスカッションで大切なのは「質問力」。自分が気になることを正しく質問する能力。
ここでは、何に対して疑問を抱くのかよりも、「自ら課題を発見しようという心構え」が重要。
この心構えがないと、学びの場にいても(ex.大学に通っても)自分のテーマが見出せず、自分の得意とする専門性を身に付けたりじっくり研究できない人になってしまう。

 

世の中にはディスカッションができない、あるいは苦手と感じている人が多い。これは、他人の考えと自分の考えを反芻しながら話し聞く習慣が足りないからなのだろう。

 

ディスカッションを促すために必要なスキル

別の話しで、先生が生徒にディスカッションを促す場合は、先生側に以下のような高度なスキルが要求される。

  • 自ら問いを立てて安易な正解を求めようとしない能力
  • 課題解決に向けた調査方法の考案とそれを促進させる指導力
  • 学生同士の議論が深まるような質問のテクニック
  • 話題が横に広がったときに対応できる幅広い知識と経験

 

「経験」が大事。その差が能力の差になる

幼児期に五感を使った体験を積むことは非常に重要。見る・聞くだけでなく、肌で感じるもの、匂いや味も含めた体験。五感を使って外界の出来事を繊細に感じるとる力(ex.音感や色彩感覚など)は、年齢を重ねると感覚を磨くことが年々難しくなる。


色々な場所に出向き、色々な人と出会い、多様な価値感に触れさせる。ベースになる能力は1日では変わらないけれど、経験は1日で大きな収穫がある。


経験には「偏り」が生まれてしまうが、それがいい。教育によって身についた能力は標準化されるけれど、自分がやりたいモチベーションで積んだ経験から得られる能力は、モチベーションが加わることで100倍にも200倍にもなる。

 

人と繋がるコストが下がった今、親がそれをどう活用するかが重要。子どもが普段出会えない人と接点を持ったり、親が属するコミュニティに連れていくことで、そこなら自信を持って喋れるし、質問にも応えられる。子どもの好奇心を強く刺激することができる。

 

 

次世代教育に欠かせない「自前思考」と「複数の柱」

 

自前思考

一人ひとりの意見を尊重する包括的(インクルージブル)な価値感が重要になる。

だからこそ、自前のマインド、自分なりの判断を持つことが大切です。つまり、どの分野が自分にとっては重要で、何を意識していく必要があるのかを、常に言えるようにしておくことです。

 

複数の柱

自分の中に柱となる専門性を二つ以上持つということ(※落合氏の場合は「アート」と「テクノロジー」)。

これからの時代、唯一の得意分野や専門的スキルに特化するという選択はリスクが高くなります。そのスキルが必要とされる業界や仕事が、いつ廃れるかわからない時代だからです。

 

突出した柱が無い場合は、「周囲の人より得意」「強いこだわりがある」これらを複数組み合わせて総合力で勝負する方法もある。
ex.) 地方に移住してイチゴ農家になり、ライブコマースでイチゴを売ったり、自ら育てたイチゴの素晴らしさを語る台本を書いて、ライブコマースを通じて新しいライフスタイルを提案するなど。

 

今後の社会の競争の中で生きることが大変になる人

 

「何者でもない」人。自分の中にある画一化されてない能力に、自分自身で価値をつけることが重要。個人の社会的な訴求力が求められる。

一方で、そこそこで良いと思っていたり、自分で主体的に何か考えたり決めたりしたくない人もいる。
こういった人を支援し生活の糧を生み出す方向にテクノロジーは向かうべき。

 

借金(資金調達)できることが大事

 

これからは貯金ができる人より、資金調達できることが大事。

資金調達するうえで必要な下記の力を身に付けることが重要。

  • 信用がある
  • プレゼン能力がある
  • 未来のニーズを予測する能力がある

 

脱・近代

 

  • 近代:150年前の明治維新によって誕生した近代国家としての日本のあり方
  • 脱・近代:17世紀以降にヨーロッパやアメリカで成立した国民国家という枠組みを想定したルールや制度を、今の技術と時代に適用させたあり方

テクノロジーと人の共生、文化と社会制度の自然な更新の先にあるのは、コンピュ―テーショナルな社会適応、計算機時代の自然と人類が相補完的な存在になる社会

 

近代化の柱として、国民への学校教育が果たした役割は大きい。

現代の問題の理解には、現在の教育システムの生成過程や背景を知ることが重要。


日本の近代教育は、明治期の人口の自然増加が前提。また「富国強兵」という国家目標の下、国民を標準化・均質化することに重きが置かれている。
拡充されるインフラの中で国民国家建設のため、人的資源を工業・農業・社会インフラの面で効率的に利用しようとするものである。

 

ただ、今はそうじゃない。
社会としてはハードウェアと工場生産を中心とした社会からの転換が起きている。個々人の生存戦略としては、何らかの資産を投資する資本化側に回ることが求められる。

 

落合陽一の生成過程(どんな教育を選び・どう進んできたか)

 

落合陽一氏の幼少期・小学校・中学校・高校・大学(院)・大学院終了後といった各フェーズで、どう学んで来たかが書かれています。ざっくりとは、自分のやりたいと思ったことは全てやる。出来るだけ色々な専門家に教えを乞う。またそうできるような環境に身を置く(ex.研究がしやすいから大学に通うなど)といったことが書かれていました。

 


「STEAM時代」に身に付けておくべき4つの要素

 

「アート」の必要性

 

近年、日本でも必要性が叫ばれているSTEM(科学(Science)/技術(Technology)/工学(Engineering)/数学(Mathematics)。これに芸術(Art)を加える潮流がある。
これは評価されることで、STEMでは超えられない、「何か新しいものを生み出したい」という非合理的な欲望をアートから引き出そうというもの。

なぜ、アートが必要なのか。それはSTEM教育で育成された人材は、基本的にシステム思考に陥りがちだからです。つまり、ある課題に対してどんな情報を集めどう処理するのか、その最適解を求めロードマップを作ろうとするのです。
しかし、ものを作る時にあるフレームにあてはめて、現状を捉え、最初からロードマップを引くということは、創造のプロセスを予測するということであり、それは当初のプランを超えた成果物を生み出そうとする動機やきっかけを著しく減退させます。そこから飛びぬけた発想による飛躍的なジャンプは生まれません

 

日本のSTEAM教育に不足している4つの要素

  1. 言語(ロジック化など)
  2. 物理(物の理という意味で)
  3. 数学(統計的分析やプログラミング)
  4. アート(審美眼・文脈・ものづくり)

具体的には、言語をロジカルに用いる脳力、物理的なものの見方や考え方、数学を用いた統計的判断や推定力、アートやデザインの鑑賞能力審美眼です。

ex.) リンゴ

  • 言語:リンゴを「言葉」として表す(林檎、Apple、pommme/赤い、瑞々しい/etc)
  • 物理:リンゴが作る「現象」を捉える(赤いリンゴと青いリンゴの違い/強度やかじる音/etc)
  • 数学:リンゴを「データ」として表す(リンゴのかたちを数学的に表現する/リンゴのかたちは皮の上の無数の点の集合体/etc)
  • アート:リンゴを「五感を通じて創造性を喚起させる物」として定時する(印象を絵で表現/生もの/etc)

この4つの領域を行き来するこが重要。

 

言語

言語能力が足りない理由の一つに「アカデミック・ライティング」の教育不足が挙げられる。

アカデミック・ライティングとは論文を書く時に使われる手法ですが、簡単に言うと、相手が理解できる意味の明確な単語を使い、論理的に正しく意味が伝わるように文章を書くということ

論理的な文章を書くことができないと、解説文や説明文を正確に書けない。
この「論理的」については、数学の論理的思考法が役に立つ。

 

物理

物(もの)の理(ことわり)。起きている全ての現象の背景にある普遍的な法則。
これは対象を観察することがスタートで、対象に対して「なぜ」を投げ続けること。

今の教育では、物理が教科前提になっていて、現実の物理現象と結び付けられる人が少ない。
知識を通じて物理世界と触れ合う感覚が身につかず、そうなると目の前の現象が何らかのブラックボックスによるものだと捉えてしまい、問題解決思考が弱まってしまう。

 

数学
数学的直感を使って得られる情報は、言葉以上に多くのことを伝えてくれる。
数学的直感の要素として重要なのが、解析的に考えるか、統計的に考えるかを理解すること。

解析的に考えること(解析的思考)は、問題を解くための数式なり理論などのモデルを探すこと。ある問題に対して「何らかの法則や理論に則っているのでは?」という発想から始まる。

解析的な思考や判断の終着点は、ある事象を説明した最終的な数式があって、それによって指し示されるものは何か。その数式によって何が言えるのかを考えることになります。

 

統計的に考えること(統計的思考)は、一つのモデルに収斂されたり回帰したりするパターンを見つけ、その原因を考えること。ある事柄が何度も繰り返し発生する中で傾向を読み解き、意味を見出すこと。

 

この2つのアプローチは、どちらか一方で良いものではなく、常に両者を行き来しながら思考や判断を深めていくべき。

具体的には、、、

  • 考えるためにまずはデータを集める
  • そこから法則らしきものを見つける
  • それに従ってみる
  • これが正しいか統計的に判断する

 

アート
今あるシステムや常識を疑い、それを超えるための自分の文脈の構築や審美眼を備えた深い思考のこと。大事なのは、自分のコンテクストを持つこと(自分なりの観点、世界の見方)。
STEMが論理的思考な一方で、アートは感覚的・直感的思考。どちらかではなく、両方持つことが大事。

 

読後メモ

 

僕の周りには「頭の良い人(地頭の良い人)」がたくさんいて、その人たちとの実力差に辟易しつつ、一方で「(差がある状況)だからこそ学ばないといけないんだ」というモチベーションにもなっています。

 

それ自体は悪いことではないのだけれど、本を読んで、自分の考え方や心の在り様(スタンス?)が少しズレているような気がしてきました。

 

ぼんやりと「頭の良い人=正解を知っている人」みたいなイメージがあったけれど、そうではない。頭の良い人は、正解が無いことを知っていて、愚直に学び続けている人たち(疑問を持ち続けている人たち)だったんだなと思い直しました。

 

確実なことなんて1つもないVUCAな時代において、いかに「学び」をライフワークに取り組むか。そして、それを高いモチベーションでやり続け発展させていくか。

 

このブログも上手く活用しつつ、残り60年学び続けよっと。

佐山展生さん講演会(京都紅葉の宴2018)

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11月24日。Impact Hub Kyoto 交流会&講演会の参加ブログ後編。

 

スピーカーはM&Aのパイオニア・佐山展生さん。学生時代のお話からSKYMARK再生のお話しまで、ここでしか聞けない内容ばかり。

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私なりの要約は以下3点。

  1. やるかやらないかの二択のみ
  2. やっていることは発信すべし
  3. 想像できる未来に意味は無し

 

内容もさることながら、要所要所に笑いを入れて聞き手を飽きさせないスピーチ術もあり、刺激と笑顔に溢れるあっという間の1時間でした。

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佐山さんのお仕事

佐山展生さんはまだ転職が極めて珍しい時代に製造業から銀行に移り、そして投資ファンドが日本でまだ名を知られていない頃に創業。最近ではスカイマーク航空に投資し、代表取締役会長を務めています。

※以下イベントページから引用

スカイマーク会長・佐山展生さん登壇!! 人生は「面白そう」を追求する旅 ハートのある経営とは?

 

キャリアヒストリー

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野球漬けの学生時代
中学・高校と野球漬けの生活。高校3年・夏の大会で常勝校と対戦。周囲の期待を裏切り勝利(新聞に大きく取り上げられる程、当時はビッグニュース)。
相手校との力の差は圧倒的に存在した。それでも勝てたのは「最後の試合なので“勝ちたい”という気持ちが強かった」から。


この時に「人間の能力差なんて大したことはない」と思うように。

 

言われるがままの人生。その中で分かったこと。
ご本人曰く「30歳まで全く人生について考えたことがなかった」。大学も就職も周囲に勧められるがままに進まれたそう。

帝人時代。工場に配属された時に壁にぶち当たります。設計通りの物が出来なかったり、マネジメントでとても苦労が多かった。
まずは業務理解を深めようと、誰に言われるわけでもなくフロー図を作成。当然分からないところが出てくるので、そこは周囲に聞きまくる。


それを繰り返していくうちに、とあることを発見されます。それは「案外、みんな分かっていない」ということ。

 

「これはこう」と事象を説明できる人はいても、なぜそうしているのか?なぜそうする必要があるのか?まで説明できる人、自分で納得するまで考えている人がいなったそうです。

 

ここから一転、仕事がとても楽しくなったとか(※このあたりのロジックは質問しそびれました...)。

ただ、大企業あるあるの出世競争に嫌気がさし、「大企業には自分は向かない」と思い始めます。

ついに転職を決意。「転職」が今のようになかった時代の大決断。しかも行き先は全くの畑違いである銀行。

 

メーカーから都銀
三井銀行(現・三井住友銀行)で、知識・経験ゼロながらM&A業務に従事。
NY勤務時にMBAの存在を知り、終業後の夜に時間を作って勉強することに。
ご本人曰く「やらない時は本当に何もやらないけど、やると決めたらとことんやる」。
この性格?もあり、4年制のカリキュラムを2年で修了。

大きな案件をこなし、やりがいも感じていた頃。ふと、ある質問を上司に投げかけその返答で退職を決意(※詳細は自粛しますw)。

 

日本初の大型バイアウト・ファンドを起業

「海外のものはいずれ日本に入ってくる」と、当時マーケットの無い大型バイアウト・ファンドユニゾン・キャピタル」を設立。

 

佐山さんのスタンスは「日本型ファンド」。
対して「アメリカ型ファンド」があって、これは投資家を最重要視すること。
一方で「日本型ファンド」は、働く人を最重要視する。持論は、売却とは「これまで培ってきた大切な経験を売る」こと。なので、売却先見極めのポイントは「高値で買ってくれるところ」ではない。

 

投資会社の設立からスカイマーク会長へ

2007年に投資会社インテグラル株式会社を設立。スカイマークの再生を実現し、同社 代表取締役会長に就任。
新生・スカイマークは独立系航空会社として、定時運航率・低欠航率 日本一を実現します。

 

TOPによる情報発信の重要性

全国各地の空港支社の社員とコミュニケーションをとっていく中で、「自分の考えや想いはここにいる人にしか伝わらない」と考えるようになります。
どれだけ自分の想いをその場その場で伝えても、社員全員には伝わらない。これは勿体ない、何とかしたいと考え、2015年10月から「さやま便り」という日々の活動や想いを綴ったものを毎週全社員に発信されています。
本紙の作成は3時間程かかるけれど、とても重要。前述の「定時運航率・低欠航率 日本一」もここで発信し続けたから実現できた、とのことでした。

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佐山さんの考える、仕事・生き方のスタンス

配布資料は73ページの両面印刷。その中の30ページ以降は「結び」と題して、佐山さんが30代から書き足していっている、仕事や人生について想うあれこれが綴られています。
日めくりカレンダーとして売れるんじゃないかと想うくらい示唆に富んだ内容。講演会ではその中からいくつかピックアップしてご紹介いただきました。

 

人生は、自作自演のドラマ
会社や仕事の愚痴を言っている人がたまにいるが、その状態にいる(その状態を良しとしている)自分にも責任がある。人生のシナリオを作っているのは自分。そのことを忘れてはいけない。

 

キャリアプラン」「ロールモデル」について
変化の激しい世の中において、キャリアプランを考えてもあまり意味がない。なぜなら、いま思いつく未来の状態なんて大したことない(未来は想像できないくらい変わっている)。
また、「ロールモデル」についても近い話で、ロールモデルは今の世界の中だけのモデル。手本になる具体像=すでに実現している人がいる。

 

得意領域をつくり、そこで勝負するべき
取り組むべきは、みんながやっていないことで、かつ「面白そう」なこと(「面白い」はすでに誰かがやっていること。それだと意味がない)
スタートが「面白そう」や「好きなこと」というのが大事。そのことがあれば何事もやり遂げられる。
あれもこれもと領域を拡げるのではなく、得意領域で勝負し、その後、領域を拡げた方が良い。

 

人事について。「ど真ん中の直球はストライクと判定されているか」

ストライクゾーンが明確で、そこに投げればストライクと言われるから一生延命に投球する。人事評価も同じ

要は、期待されていることを明確にし、その要求に対してアクションすべきだと(どんなに壮大で可能性があるアイデアでも、期待されている然るべきタイミングじゃないと、提案してもただの紙くず。と解釈)。

 

個人の「社内価値」と「市場価値」は違う

一般に、大企業は「社内価値」を高めないと生き残れないが、プロフェッショナル集団は「市場価値」を高めないと生きてゆけない。看板が無くなって初めて自分の「市場価値」に気付くことがないように備えよう

社内価値だけだとダメだけど、社内価値は高めないといけない(その次?に市場価値)。

 

知らないうちに富士山に登った人はいない(狙わないと獲物は獲られない)

あるレベル以上に難しいことは、「やる」と決めないとできない。そういうものを持っているかどうかで、その個人も会社も5年後、10年後の姿が違ってくる

富士山を登った人は、自宅の玄関を出る時には間違いなく「富士山に登る」と決めている。

 

いくつになっても、10年後より10歳若く可能性が大きい。

今の年齢に10歳加えてみると別世界。今、いかに可能性が高いかを実感

「歳とったなぁ」とボヤくのは死ぬときだけ。

 

まとめ

お話しの内容や、醸し出されるお人柄から「直感型」のような印象を受けますが、実はそうではなく、とてつもない判断力をお持ちの方なんだなと思いました。

 

「先のことは考えない。面白いと思ったことをやるだけ」とよく仰っていましたが、これは今想像できる将来像があることが、逆に可能性にキャップをかけることだというお考えからであり、それよりも「これはやる!」と決めて突進しつつ状況を捉えて柔軟に対応した方が良いということ。


また、突進する前には必ずリスクヘッジをとられていることも印象的でした。

進路にせよ就職にせよ、「失敗したらこれがある」という準備が常にある。これがあるからこそ「面白い」と思ったことに全身全霊をつっこむことができ、つっこむから得られることが大きいという好循環が産まれる。

 

とは言え、直感をとても大切にされている方だとも思います。

 

この「直観」についてはYahoo!アカデミア学長・伊藤さんのロジックが個人的には大好きなのですが、伊藤さん曰く、直感は経験からしか生まれない。だからいろいろ経験すべきだと。

 

つっこめばつっこむほど経験値が上がり直感力が研ぎ澄まされていく。研ぎ澄まされていけばいく程ジャッジも早くなりアクションを起こすスピードも速くなる(なんて人だ...)。

 

佐山さんのお話を聞いて今の自分との乖離に愕然としかけましたが、冒頭にあった「個々人の能力に差は無い。やるかやらないかだけ」という言葉を胸に、とりあえず明日から「歳とったなぁ」は禁句にします;汗

森本千賀子さん講演会(京都紅葉の宴2018)

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紅葉が見頃の連休中日。交流会&講演会に参加するため Impact Hub Kyoto へ。

二人のスピーカー。一人めは、HR業界では知らない人はいない森本千賀子さん。二人めは、M&Aのパイオニア・佐山 展生さん。

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登壇者も参加者も笑顔

 

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連休中日のイベントでしたが約60名の方々が集まりました。

パワフルなお話しに、たくさんの元気と気付きをいただきました。
忘れてしまうのももったいないので、備忘としてブログを残します。

まずは森本さんのお話から。

 

森本千賀子さん「プロフェッショナル~仕事の流儀~」

森本さんのキャリアヒストリーのトレースと、その中で見出した「キャリア」の意味と戦略について。
ざっくりとは、キャリアとは人生そのものであり、それは戦略的に高められるというお話しでした。

 

森本さんのお仕事

HR関連の事業を中心に、コンサルティング事業やビジネスリーダーの育成支援、地方創生、婚活サポート(人と人とのマッチング)など幅広い領域で活躍されている方。

morich.jp

 

キャリアヒストリー

就職活動(とある本との出会い)
就職活動中、大学の図書館で『スカウト』という本に出会います。
アメリカでは転職を繰り返し自分のキャリアは自分でデザインしているというもの。
当日、日本は「終身雇用」「年功序列」に代表される雇用システムで、転職=ネガティブなものだった。
しかし、この本を読んだ森本さんは、今後日本も同じような状況になると考え、HR業界に就職することに。

 

HR業界での活躍
リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。現場で実績を積み成果を上げ続け、やがて管理職に。部下は数百名と大所帯。

 

長男の誕生
旦那様の強力なサポートにより、家事と育児を両立。初の子育てながらもマネジメント業務に従事できる環境は変わらず、「これが天職だ」とまで思えるほどやりがいに溢れる日々を送ります。

 

次男の誕生
ところが、次男誕生のタイミングで旦那様が転勤族に。実家は遠く離れているため家事のサポートが受けられず、泣く泣くマネジメントから身を引き、現場に戻ることを決意(現場は自己完結しやすく、家事との両立がしやすいため)。

 

社外活動へのシフト
ところが、現場業務では何か満たされない状態が続き、マネジメント時代に抱いていた情熱を持て余してしまうことに。
この情熱の矛先をどこに向けようか...という中でライフワークとして社外活動にシフトしていきます。

社外活動では人と人を繋げる取り組みが多く、例えば小・中・高校生&大学生へのキャリア支援。リクルートで多くの転職希望者と出会う中で「もう少し早くキャリアについて考えてくれていれば...」と思う場面もあり、社会人になってからではなく、早めに自身のキャリアを考えてほしいという想いもあったそうです。

 

「働くこと」に対する世の中の変化
その頃、HR業界にも変化の兆しが見え始めます。2011年3月11日の東日本大震災。これをきっかけに、「働く」ということが地位やステータス、報酬のためのものではなく、やりがいや求められる場所で働きたいと思う人が増え、「働き方」や「人生」の価値観が変化していきました。

 

独立
「働くこと」の意味性・重要性が高まっていく風潮の中で、森本さんの社外活動はますます活発になり、リクルートに在籍しながら個人事業主になるなど、活動領域やレイヤーがどんどんが変わっていきます。

そして、2017年9月、長年勤めたリクルートを卒業。独立へ。

 

キャリア構築の戦略POINT

旦那様の転勤など、いかんともしがたい環境の変化がある中で、ポジティブにキャリアを構築してきた森本さん。
ご自身の経験や他人のキャリアカウンセリングを通して感じた、「キャリアを築いていくうえで戦略的に意識した方が良いPOINT」もお話いただきました。

 

今ある価値は陳腐化するという事実
大企業でもM&Aや合併、業態転換が当たり前に。いま価値を持つものはいずれ陳腐化することが明白な時代になっている(例えばケータイからスマホスマホから次のデバイスへの移行といった事象)。

 

自己開発の重要性
価値が変わる、価値が「進化」していく流れの中では、自分自身も変化を続け価値を高めていく必要がある。
価値を高めるためにはリスクをとる必要があり、逆にリスクをとらないことがリスクになる。

 

選択肢を持つ=可処分所得の確保
リスクをとるうえで理想なのは選択肢をいくつか持つこと。
選択肢をもつためにマストな条件は「可処分所得の確保」。
例えば、森本さんの下に既婚の男性が転職相談に来た場合、必ず聞くのが奥様が専業主婦かどうか。なぜなら、奥様が専業主婦だった場合、例えば「起業」は提案の選択肢から外さざるを得ない。


総務省「全国消費実態調査」によると、共働き世帯と専業主婦世帯の年間可処分所得は、前者は634万円。後者は439万円。約200万円の差があるというデータも。

 

選択肢を持つためには、働きたいというよりは「働かないといけない」。


「マイノリティ戦略」という価値の高め方
どうせ働かないといけないのであれば、戦略的に価値を高めた方がいい。具体的には、1時間あたりの価値=時給を高めなければいけない。
そこで有効な戦略が「マイノリティ(希少価値)戦略」。競合ひしめくレッドオーシャンではなく、ブルーオーシャンを目指すべきであると。

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森本さんのキャリアに照らし合わせてみると、新入社員当時は営業をする女性が少なかったので、「営業」ということに希少価値があった。
しかも、転職=ネガティブな時代に、転職のエージェントになり、しかもBtoCではなくBtoBを選択(※BtoCはイメージが付きやすく就職先としても人気があった)。

森本さん自身が、希少価値を追求することで価値をどんどん高めていった。

 

普遍的に価値があるのは「人が介在する必要のある仕事」
少し視点を変えて、「数年後にはAIにほとんどの仕事が奪われる」と真しやかに語られる時代。ここに、普遍的な価値は存在するのか?
答えはイエス

森本さん曰く、「人が介在する必要のある仕事はAIに取って代わられない」。AIは業務を効率化するツールでしかない。
なので、人が介在する仕事を見極めるべきであり、そのために重要(というか条件)なのは人(社内・顧客・社会)との繋がり

 

「夢中」という最大のカード
ただ、人との繋がりよりも重要なものが「夢中になる」ということ。夢中になれることで人とつながれる。
夢中になるにはときめきが大事で、曰く「ワクワク・ウキウキ・ルンルン」になれる、本気になれる場所を持つべきである、と。

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世の中から必要とされるのは「変化対応力」
ここまでは個々人のスタンスやアプローチの話でしたが、一方で客観的に、世の中に求められるスキルについても言及がありました。
(前出の内容と重複する箇所はありますが)必要なスキルは変化対応力
これは昔の賢い人も言っていて、ダーウィン曰く「最も強いものが生き延びるのではなく、最も賢いものが生き延びるのでもない。唯一生き残れるのは変化できるものである」。

 

「変化対応力」を身に付けるための方法論
ではそれを身に付けるためにどうすればいいのか?それは「身の丈より少し上のことにチャレンジする」こと。

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チャレンジには修羅場がセット。修羅場を経験することで、変化対応力・レジリエンスを鍛えることができる。

 

非連続キャリア
そもそもキャリア構築の基本概念として「非連続キャリア」というものがあるそうです。

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これまでの経験の再現ばかり繰り返すと、成長曲線が鈍化する。なので、どんどん環境を変えて“慣れない環境”でキャリアを積み上げることが大切。
組織内でチャレンジできる環境が無いのであれば、パラレルキャリアというかたちでも実現できる。

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パラレルキャリアの副産物
ちなみに、パラレルキャリアを実現すると良いことがあって、メンタル面でのバランスも保たれるようになる。
自己肯定感が得られる場所があることはとても貴重。

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森本さんの考える「キャリア」とは

弟さんの話
そもそも森本さんが「キャリア」ということを突き詰めようとしているのには理由がありました。弟さんの存在です。
弟さんは幼い頃に腎臓の難病を患います。生き延びる確立は10%という難病で、彼のために「何かしてあげたい」と思うようになります(※ちょっと心拍数上がりそうな文脈なので先に書いておくと、弟さんはその10%に入り、ご健在です)。
何かヒントを得ようと、ナイチンゲールといった偉人たちの伝記を読み漁り、彼・彼女たちの共通点に気付きます。それは「他人のために」という利他の精神

これに気付き、日々健康に生活を送れることに感謝しつつ、明日はどうなるか分からないけれど、日々誰かのために最善を尽くす生き方を志向します。

 

祖母の話
森本さんには多くのメンターがいますが、その中のお一人に森本かめさんという方がいらっしゃいます(森本さんのお婆様)。
よく言われたことが「課題に直面したらその裏側を見る。そうるすと意味が分かって、課題を克服すると成長できる」という言葉。
それからは、辛い課題に直面したとしても「神様は自分にどういうことを学べと言っているのだろう?」と考えるようになったそうです。

これにより「正解のある人生なんてない、自分の力で正解にする」「命を使って運命を変える」というマインドになられたそうです(※この話しを聞いて、前出の弟さんの話が、より納得できました)

森本さんの考えるキャリアとは人生そのものであり、自らの力で主体的に掴み取るものである、というお話しでした。

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最後に
森本さんのお話の締めは「行動が大事」というものでした。
今日どれだけ「良い話を聞いた」と思っても、それを実際に行動に移すのはほんのわずかな人たちだけ。
聞いた話も行動に起こさなければ意味はない。
行動を起こす&変化を続ける。日々1%変化することで1年後には今とは全く違った状態になれる。
この1%。1日に換算すると約15分。1日15分でいいので、自分のキャリアについて考える、行動を起こしてほしい。というメッセージでした。

 

まとめ...ない。

森本さんのお話を聞くのは2回目でしたが、以前聞いたお話でも発見があったり、新しいコンテンツが盛り込まれていたり、約1時間の講演があっという間に終わりました。

楽しく、刺激と気付きに溢れる時間でした。

「QUM BLOCS 大阪」参加メモ

平日の午後(しかもその週は祝日があり営業日が少ない週)という状況ながらも、180名ものビジネスパーソンを集めた大規模イベント『QUM BLOCS』にちょっとだけ参加してきました。

www.qumblocs.com

 

主催は、"Re:Frame your company." をコンセプトに、企業の新規事業立ち上げや組織作り支援をしている株式会社フィラメント。

thefilament.jp

 

「日本各地にイノベーションの連鎖をつくる」をテーマにしたトークセッション。
課題のフロンティアである「地方」でビジネスを立ち上げたパイオニアが登壇し、その知見から学びを得て、新たな繋がりを生み、参加者全員のアクションにつなげることを目標にしたイベントです。

 

熱い想いと行動力を持ったパワフルな方々のお話が聞け、多くの気付きが得られたのは当然ながら、目の前のことに前向きに取り組もうというポジティブな気持ちになれたイベントでした(モチベーションアップを目的とした社員研修にも使えるんじゃないかと思えるくらい)。

 

オープニング

主催・フィラメントの代表、角さんによるオープニング。

オープンイノベーションといえばこの人、というくらい有名な角さんですが、元公務員という異色の経歴。
「楽をしたい」という想いから公務員になるも、とあることがきっかけで人生の転機が訪れます。

 

「生きる」とは
それはお子さんの誕生。愛する家族が増えたことをきっかけに「生きるとはどういうことか」について考え始めることに。
角さんが出したその答えは「世の中をよくする努力をする」こと、その努力をし続けること。
自分がこの世を去る時、自信を持って次世代にバトンを渡せる世の中にしたい。
この想いを胸に一念発起。公務員を退職し起業することになります。

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地方での仕事
大阪に留まらず日本全国に活動領域を拡げるフィラメント。
地方での仕事が増えていく中で、地方が抱える課題(人口減少、高齢化、労働力不足、経済や情報の格差拡大etc...)を目の当たりにします。
一方で、この課題に向き合いビジネスを立ち上げている「おもしろい人たち」との出会いも。

そういった人たちとの交流の中で角さんが感じたのは、地方とそこに関わる人々は可能性に溢れている。また、この人たちの繋がりを拡げることでその可能性は倍化するのでは?ということ。

それを実現するための場が、今回のイベント『QUM BLOCS』。

 

Session1「地域×サービス」そこで行われる新しいサービスの価値とは

モデレーターは角さん、登壇者はこちらの方々。

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 左から長井さん・下村さん・勝瀬さん風チコちゃん・近藤さん・田村さん

長井 伸晃 氏
神戸市企画調整局 産学連携担当係長

下村 祐貴子 氏
フェイスブック ジャパン株式会 社執行役員 広報統括

勝瀬 博則 氏
handy Japan株式会社 CEO

近藤 洋祐 氏
株式会社電脳交通 代表取締役

田村 慎吾 氏
関西電力株式会社 経営企画室 イノベーション推進G マネジャー

用意されている4つの質問にスピーカーが応えていきます(角さん曰く「“そこまで言って委員会”方式」※関西発メソッド?)。

 

Q1. その地域を選んだ決め手は?

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みなさんの答えは上記の通り。

 

▼「全国初」by 長井さん・下村さん

 フェイスブックジャパンは、SNSを活用した地方創生支援活動「地域経済・地域コミュニティ活性化に関する事業連携協定」を、2018年7月に神戸市と締結。行政との取り組みは全国で初だそう。

japan.cnet.com

 

Instagram最高製品責任者のケビン・ウェイル氏が、来日時に「地方でInstagramを活用しているところに行きたい」という話があり、IT活用に積極的だった神戸市を訪れることに。

2017年10月にケビン氏が神戸市を表敬訪問。神戸市のITを活用した経済活性化や雇用創出の取り組みを聞き、双方の方向性が近いことを確認。

神戸市は課題意識が明確でIT活用に積極的だったこと、ファイスブックジャパンは地域でのSNSの可能性を模索していたことから、「全後初」の取り組みが実現。

 

▼「両親が住んでいるから」by 勝瀬さん

限界集落に住むご両親。お父様が認知症になり、連れ添うお母様も鬱状態に。

当時 Booking.com社長だった勝瀬さんは、実家の古民家を上手く活用できないかと考えるように。

試しに外国人観光客向けに古民家を宿泊場所として提供したところ、たくさんの反響があり、「高齢者は観光で稼げる」と確信を持ち、会社を設立。国の補助金豊田市との提携等も果たし、立ち上げ2年で会社を軌道に乗せます。

お母様が運営される古民家の特長は「おもてなしをしない」こと。英語は話さない(話せない)、食事の提供もなし。あるのはお部屋の掃除のみ(※お風呂の掃除もしていたけれど、お母様の負担になるので提供無しに)。宿泊先が「日常そのまま」であることが、外国人観光客のニーズにもマッチ。

提供するサービスを減らせば減らすほど外国人観光客が喜ぶ。お母様の負担を減らせば減らすこど、満足度が上がるしくみを確立されました。

 

▼「インターネット」by 近藤さん

子どもの頃からネットに慣れ親しんだ世代。ネットを通じて世界中にアクセスできる環境では、物理的な制約を感じることがなかったとか。

そんなバックグラウンドをもつ近藤さんが起業を考えた時、周囲には「起業をするなら東京」という空気感があった。

ただ、規模をスケールさせるフェーズであればそれは有効(東京に集まる情報やコミュニティーは魅力的)だけれど、立ち上げ時ならネットがあれば地方でも起業はできると考え、地方で起業することに。

 

▼「受容性」by 田村さん

 2年前に開催したビジネスアイデアコンテスト『Dentune!!!』(私も参加してましたw)。ここで出たアイデアを元に事業化を目指し、電柱吊宅配ロッカーサービスの施行を実現した方。

www.kepco.co.jp

 

電柱を使った事業は、自治体が受け入れてくれるかがキーになる。

そんな中、京都がこの取り組みに積極的だったこともあり、プロジェクトが発足。京都府精華町電柱吊宅配ロッカーを設置することが実現しました。

 

Q2. 地域の人の反応はどうか?

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▼「通りがかりの人の反応は良かった」by 田村さん 

電柱吊宅配ロッカーサービスのテストマーケティング。工事をしている中で怪訝そうに眺める人はいるものの、何をしているのか聞かれた際には田村さん自ら一人ひとりに説明。

きちんと説明さえすれば、前向きな反応が返ってきたとのこと。

 

▼「極寒」by 勝瀬さん

古民家を活用したインバウンド事業。限界集略に年間 何百人もの外国人観光客が訪れる状況は、長年そこに住む人たちは否定的。騒音問題や治安を不安視する人も出てきて、「泊まっている人間の素性を明かせ」といった意見が出てくることも。

 

▼「他人事」by 近藤さん

近藤さんが代表を務められる電脳交通は、タクシー会社に対して24時間受付可能なクラウド型コールセンターを提供している会社です。

www.cybertransporters.com

タクシー業界自体がITに馴染みが無く、訴求しても中々刺さらない。

所謂「大人たち」が集まる場所で、地域のシャッター街の現状、ネット通販の台頭による “地域にお金が落ちない構造” の話をしても、大人たちはどこまでいっても他人事。

この反応には近藤さんも強い危機感を持ったそう。

 

▼「人による」by 長井さん・下村さん

SNSと行政との協業。これは市民のための施策であるため、色々なレイヤーに向けて情報を発信。反応は様々で、ビジネスレイヤーからはかなり反応がある一方で、シニア層の反応は鈍い。というよりも、facebookを使っておらず情報がリーチできない状況に。

 ただ、実際に使ってもらうと、すぐにヘビーユーザーになってくれる人も多く、とあるシニア層のグループでは毎日何かしら投稿がされる(いけばなの写真とか)までに。

 

Q.3 地元のキーマンが必要か?

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▼「他人に任せていてはダメ。結局は自分がキーマン。」by 勝瀬さん

紹介されたのがこの動画。

www.youtube.com

一人の男性が裸で踊っていくと、一人また一人と踊り出し、いつしか全員で踊っているという動画。

最初に踊っている男性はただ自分が踊りたいから踊る。それは周囲から見るとバカげて見える。ただ、踊っていると最初のフォロワーが現われる。最初のフォロワーが参加ハードルを下げることによって三人目のフォロワーが登場する。三人が踊ればこれはムーブメントになり、どんどんフォロワーが増えてくる。踊る人が10名を超えだすと、踊ることのリスクは無くなり、逆に踊らないことがリスクになる。

この動画は「最初のフォロワーが大事」というもので、勝瀬さん曰く「キーマンを探すなんて下品。いやらしい。探すぐらいなら自分がキーマンになれ」。最初に踊る人じゃないなら、最初のフォロワーになれ!という熱いお話しでした。

 

▼「長井」by 長井さん・下村さん

フェイスブックジャパンとの提携は多くのステークホルダーがいて、話しが決まっても実現に向けたハードルが残る。そんな中、旗振り役である長井さんがとてもつのない「やる気」を持っていて、そのおかげで事が動き出している、とはフェイスブックジャパン田村さんのお話。

ただ、長井さん曰く、前出の “最初のフォロワー” じゃないけれど、部署内に新しいことを面白がってくれる人がいて、そのメンバーの方々に背中を押されている、とのこと。

 

▼「探し方・見つけ方を教えてほしい」by 田村さん

電柱を使った新ビジネスを実現しようとしている田村さんは、他の方とは少しアプローチが違っていて、ざっくりとは「やってみてからキーマンを見つける」というもの。

ステークホルダーの同意が得られず、やりたいことの形が変わることもある。なので、キーマンを探して物事を進めるのではなく、とりあえず物事を進めてからキーマンを探す。

 

▼「ベテラン選手はよ来て」by 近藤さん

テクノロジー×タクシーで事業を立ち上げた近藤さん。電脳交通はプラットフォームビジネスのため、早くスケールすることが重要。

設立から3年目が経ち、いよいよ資金調達しようとした時、その知見が無いことや、(地方だからなおさら)相談相手もおらず、かなり苦労をされたとのこと。

事業を一緒にハンズオンするキーマンが欲しい、という切実な悩み?でした。

 

Q.4 このパターンを他の地域に展開できそうか?

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▼「展開できるモデルが大前提」by 近藤さん

電脳交通はもともと全国で展開できることを前提に事業を起こしたので、できる。

 

▼「やりたい」by 田村さん

今はまだテストマーケティング的に一部の地域でしか実施できていないが、もっともっと拡げたい。

 

▼「やる気」by 長井さん・下村さん

やる気が大前提。リーダー間で方針が決まっても、担当レイヤーになると動かないことが多い。担当レイヤーまで動かせるよう、リーダーの揺ぎ無いやる気が重要。

 

▼「地方創生は無理。個人創生ならできる」by 勝瀬さん

地方自治体の数は、現在約1,700。実は明治時代のその数は80,000。

移動手段が無い時代には徒歩圏内に自治体が必要だったか、テクノロジーの発展により、それがどんどん減っている。将来、地方自治体がなくなることは目に見えている。

地方の概念が無くなり、どこにいても一定の行政のサービスが受けられるようになると、大切なのは「個人」。個人の「どこで何をやりたいか」という想いが、より重要になる。

ただ、これは、自分ひとりが好き勝手にしていいということではなく、「個人」とは早親や家族、その次に街...というような自分の近くのコミュニティをひっくるめたもの。どんどん「個人」の輪が広がる状況において、地方自治体というものが意味を成さなくなる。

 

まとめ(まとめられないけど)

熱い想いと実際に行動を起こすみなさんのお話に勇気をもらえた気がします。

 

角さんがセッション最後の方に仰っていたのですが、VUCAの時代において「個人」の発信する情報の重要性が増していると。

 

このことは、先日参加した WIREDのイベントでも感じたし、QUMに参加して改めてそうだなと感じました。

 

その時代において、じゃあ私個人がどうあるのか...とういのは長くなるのでここには書きませんが(笑)、ばくっとは「他人に良い影響を与え続けたい」ということ。

これは、電通のコピーライター・日下さんの本に「他人に良い思い出を与える」と言うか表現で書かれていたことですが、他にも(同じく私が強い影響を受けている)Yahoo!アカデミア学長・伊藤さんの本にある「人は世の中をよりよくするために生きている」ということにも通じるように思います。

keita-shimab.hatenablog.com

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登壇された方々の活動は、周囲に良い影響を与えるものだし、社会をよりよくするもの。
実践されている方々のお話しを聞くくとで、より自分の想いを強くすることができました。

 

また、そういう志向性があるからかもですが、最初のオープニングで角さんが仰った「未来予測は悲観論が多くある。これに “世の中はどんどん大変な状況になる..” と反応するのは、反射でしかない。ここに人を介することに意味があって、人が介することで悲観は希望に変えられる」というお話しが、とても心に刺さりました。

 

「地方」というテーマはありながらも、「自分はどうしたいのか?」「自分はどう生きて生きたいのか?」について考えさせられ、またいくつかのヒントがもらえたようなイベントでした。

 

※他にもあと3セッションありましたが、私は中抜けしたため聞けず... #QUM #QUMBLOCS のハッシュタグを追って他のセッションの情報は集めます;涙