keita_shimabの日記

京都在住Webディレクターのイベント参加メモや読書メモなど。

成功を体感できるものにする(『成功する練習の法則』読書メモ vol.1)

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小さな成功体験が吉!という話し(多分)。

 

↓こちらの本の42の法則のうち、1番目の法則 “成功を体感できるものにする” 話し。

『成功する練習の法則』最高の成果を引き出す42のルール

 (※42の法則(本の目次)は文末に記載)

 

「練習」の2つの目標

  1. 参加者が正しく行うこと
  2. 成功をしっかりと組み込むこと

これをしっかり見据える必要があると。

本書でよく出てくるフレーズに

練習で完璧になるのではなく、練習で永遠になる。

というものがあります。

これは間違った内容で練習するとそれが刷り込まれ本番でも間違ってしまう。練習したことが習慣になるので、間違った内容で練習してはダメですよ(なので正しく成功を組み込みましょう)。ということ。

 

練習に失敗を組み込んでしまう2つの原因

何が練習を失敗させるのか。その原因は2つある。

  1. 練習の成功率を監視していない
  2. 練習を複雑にしてしまう(教える側が)

1つめについて。そもそも参加者が正しくやっているかどうかの観察をしていない。成功率を上げるために大切なのは、相手が理解しているかを数秒ごとに確認すること(数秒!)。さらに確認結果に基づいて相手に行動を“起こさせる”こと。

つまり確認・フィードバック、それに基づく(指導を受ける側の)自主的なリトライをぐるぐる回す必要がある。

トリガーとなる最初の「確認」については、以下のことが必要。

  • できるだけ早く
  • かつ前向きに間違いに反応して
  • 補正する

 ややこしいのが、「習得の確認」が複雑になると失敗の分析はおろそかになりがちになること(サッカーで言うと、シュートのときに足首がぐらついていないか、膝は曲がっているか、爪先で立っているかなど、どこかを見るたびに新しいことが起きており、結果参加者それぞれの習得レベルに意識が向かなくなる)。このことが影響し、正しいフィードバックが得られず、間違った練習を繰り返してしまう。

 

2つめについて

学習曲線を急上昇させようとして、コーチがむずかしいことをさらにむずかしくしてしまいがち

 

たとえば、野球。

裏庭でボールを100球打ってすぐれたバッターになれるとしたら、バッティングセンターで時速100キロの球を打てば、さらにすぐれたバッターにもっと速くなれると思いたくなるが、それは事実ではない。現在の能力より少しだけ高いレベルのたまに取り組めば、いまやっていることの微調整ができるし、うまくいくかどうかも確かめられる。

 

また、認知科学者のダニエル・ウィリンガムの著書からも引用が。

解けと言われた問題がさほど深刻ではなく、やりがいがあり、少しずつ着実に前進できる場合に、学習はもっとも速く進むと述べている。

難易度が段階的に上がることで、人はそれを解くのが好きになる。

逆に言うと、失敗のダメージが大きいと落胆し、諦める可能性もあるとか(う~ん...良く分かる!)

 

今の能力より少し高い壁を着実に乗り越えていくことが、結果的に効率的に成功に辿り着けるのですね(って、そんな状況、自分で作れるのだろうか...むむむむむ)

 

※「成功する練習の法則」目次

① 練習の思い込みを見直そう
  1. 成功を体感できるものにする
  2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
  3.無意識にできるようになるまで徹底する
  4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
  5.目的を目標に置き換える
  6.得意分野を見つけて磨きをかける
  7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
  8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める

② どんな練習にするか考えよう
  9.ゲームを分析する
 10.スキルを分離して個別に練習する
 11.スキルに名前をつけて共有する
 12.スキルを統合して練習を本番に近づける
 13.練習計画を立てて修正する
 14.1分1秒を大切にする

③ 手本を活用しよう
 15.手本と手順書の両方を使う
 16.事前にすべきことを伝える
 17.できそうと思わせる手本を示す
 18.完全な手本を示す
 19.手本をそのまままねさせる
 20.分解して手本を示し、繰り返す
 21.手本に近づく道筋を示す
 22.ビデオを活用する

④ フィードバックをしよう
 23.フィードバックを取り入れて練習する
 24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
 25.フィードバックのループを短くする
 26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
 27.少数のポイントに集中する
 28.フィードバックを日常のことにする
 29.問題ではなく解決側を説明する
 30.フィードバックを定着させる

⑤ 練習できる組織を作ろう
 31.まちがいを練習の一部にする
 32.練習の障害を打ち破る
 33.練習を楽しくする
 34.全員が挑戦する
 35.仲間同士の責任感を強める
 36.練習のための人材を選ぶ
 37.仕事を褒める

⑥ 練習は終わらない
 38.できているかどうか観察する
 39.本番中には教えず、思い出させる
 40.練習について絶えず話し合う
 41.支援を要求のバランスをとる
 42.成功を計測する

 

 

「左手は添えるだけ」の前にシューズ紐の結び方から(『成功する練習の法則』読書メモ vol.0)

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2017年は本当に恵まれていて色々体験させていただきました。

2018年。これらを血肉にし、『経験』にまで昇華させるに何か手を打たねば...と思い開いた本(会社の方からお借りしたもの。良書の紹介に感謝)。

 

『成功する練習の法則』最高の成果を引き出す42のルール

 

ところが、もともとの勉強嫌いや読書遅い体質に年末年始の空気感も相まって、中々読み進められない。。。
なので、小分けに読みつつ、小分けに備忘メモを残していってみようかなと思い至りました。

目次を見ると42の法則があるようなので、1日1個ずつならメモが残せそう(※42個の法則(というか本の目次)は文末に記載)。

 

とは言え導入部分も面白いので、今回は「0回目」としてイントロダクションメモ。

 

マイケル・ジョーダン曰く

1日8時間シュート練習はできる。でもやり方が間違っていたら、まちがったシュートがうまくなるだけだ。

 たんなる繰り返しではなく、上達するための練習が必要。ポイントは「上達しているかどうか」。正しく「練習する人」になるべきだと。

 

上達するための「練習」とは

キーワードは「入念な計画」「反復練習」「正しい練習」、プラス「制度化」。

 

ジョン・ウッデン(UCLAのバスケットボールチームのコーチ)の話し。

夜オフィスにこもって、翌日の練習でボール探しに時間をとられないように、カゴの配置を考慮してメニューを考えた。(略)全ての練習をカードに書きとめた。何がうまくいったか、何がうまくいかなかったか、次回はどうしたらもっとうまくできるか、そういうことを書いて、将来の参考にするために保管した。

他のコーチと違って、試合を再現する「実戦練習」ではなく、試合をあえて変形させて特定のスキルを伸ばす「反復練習」に重きを置いた。

練習の進め方は論理的だった。ボールを使わないシュートから指導を始め、徐々にむずかしくしていった。選手が習得して、体が自然に動くようになるまで反復練習をした。たとえそのせいで高度な練習にとりかかれないとしてもだ。(略)さらにウッデンは、どんな内容でも常に選手が正しく練習することにこだわった。

 

別の事例では、アメリカの貧困地域の公立学校で働く教師たちのワークショップの話しも。ワークショップ運営側としてやることは2つ。

ウッデンのように、より少ないことを、よりうまくやる。

次に、教師に直接教えることから、彼らのコーチを訓練することに切り替えなければならない。つまり、日常的に練習を組み立てて制度化できる力を持つ、校長やメンター的な教師を対象とするのだ。(略)練習のしかたを学んで一年単位の練習に導入しない限り、なかなか上達できないこともわかった。

 

まとめ(仮)

※まだ全部読んでないので、仮のまとめ

ばっくりとは、

  • 練習とは忍耐や我慢を強いる類のものではなく、「上達する」ために常にPDCAを回し続けるもの。
  • 「上達」は一足飛びにできるものではなく、上達するうえで必要かつ簡単なこと(バスケの練習におけるシューズの靴紐の結び方)の積み重ねのうえにあり、一つ一つのことを無意識に行えるまで反復練習をする必要がある。
  • しかも、このことは個々人の努力云々ではなく、周囲の環境の影響を非常に受けるものである。 

きちんとゴールを見据えたうえで、小さな成功体験を積み上げていくことが大切、ということなのかな(たぶん)。

とりあえず、1日1個ずつ練習の法則をポストしていこっと。

 

 ※「成功する練習の法則」目次

① 練習の思い込みを見直そう
  1. 成功を体感できるものにする
  2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
  3.無意識にできるようになるまで徹底する
  4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
  5.目的を目標に置き換える
  6.得意分野を見つけて磨きをかける
  7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
  8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める

② どんな練習にするか考えよう
  9.ゲームを分析する
 10.スキルを分離して個別に練習する
 11.スキルに名前をつけて共有する
 12.スキルを統合して練習を本番に近づける
 13.練習計画を立てて修正する
 14.1分1秒を大切にする

③ 手本を活用しよう
 15.手本と手順書の両方を使う
 16.事前にすべきことを伝える
 17.できそうと思わせる手本を示す
 18.完全な手本を示す
 19.手本をそのまままねさせる
 20.分解して手本を示し、繰り返す
 21.手本に近づく道筋を示す
 22.ビデオを活用する

④ フィードバックをしよう
 23.フィードバックを取り入れて練習する
 24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
 25.フィードバックのループを短くする
 26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
 27.少数のポイントに集中する
 28.フィードバックを日常のことにする
 29.問題ではなく解決側を説明する
 30.フィードバックを定着させる

⑤ 練習できる組織を作ろう
 31.まちがいを練習の一部にする
 32.練習の障害を打ち破る
 33.練習を楽しくする
 34.全員が挑戦する
 35.仲間同士の責任感を強める
 36.練習のための人材を選ぶ
 37.仕事を褒める

⑥ 練習は終わらない
 38.できているかどうか観察する
 39.本番中には教えず、思い出させる
 40.練習について絶えず話し合う
 41.支援を要求のバランスをとる
 42.成功を計測する

 

海原雄山氏に見る「企画力」(+『企画力』読書メモ)

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美味しんぼ 21巻 第8話『日本の根っこ』。

 

パリ在住のデザイナー・平尾氏が仕事に疲れてしまい、日本に引き返すことを考えている。このままだとパリにある彼の会社は立ち行かなくなるばかりか、パリに戻らない=事実上のデザイナー引退を意味し、これは業界的に大きな痛手だと。

そこで、彼にパリの素晴らしさを思い起こしてもらい、日本に引き返すことを何とか思いとどまらせられないか?平尾氏は根っからの食道楽なので、料理を通して「パリに帰りたい!」と思わせよう!という話し。

 

この依頼はカメラマンから山岡氏への個人的な依頼でしたが、ひょんなことから海原雄山氏も参戦することになり、究極のメニュー VS 至高のメニューと相成りました。

 

究極・至高両陣のメニューは以下の通り。

 

究極のメニュー

  • フォアグラ
  • カキと帆立の貝柱のパイ
  • 子羊のアイ・オブ・リブの薄切りのソテー

 

至高のメニュー

  • 冷えた握り飯
  • キュウリのヌカ漬け
  • 水(丹沢山中から汲んだ岩清水)

 

それぞれの料理を食べた平尾氏の感想は以下の通り

 

究極のメニューを食べた感想

「東京でこんなに美味しいフランス料理が食べられるなら、パリへ帰る必要はないですね」

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至高のメニューを食べた感想

「日本の風土の根底を味わえた!」

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結果は至高のメニューの勝ち。

平尾氏曰く

 

私は20年間パリにいるうち、自分の根っこを失ったように思えてきたんです。

そのことが不安で不安で、たまらなくなって日本に逃げ帰ってきたんです...

でも、これで僕の迷いはふっ切れました。私には日本の風土というドッシリした根っこがあるのです。根っこさえしっかりしていれば、世界中どこへ枝をのばしたって花を咲かせられます。

私はパリへ戻ります!

 

(この料理を食べて、自らの中にある『日本の風土』を拠り所にパリへ戻る決断をした平野氏のロジックは、個人的にはまだ理解が追いていないことがあるものの)これぞ海原氏の「企画力」の勝利。主な勝因は、おそらく以下の3つ。

  1. 海原雄山氏が相手の課題をしっかり掴んでいること。
  2. (結果的に)課題を平尾氏自身が語っていること。
  3. 「パリに帰る」という行動を起こさせてたこと。

 

この3つが備わった素晴らしい企画。受けての納得感も高く、平尾氏に行動を起こさせた。


...と、えらそうなことを書いているけれど、実は最近読んだ「企画力」をテーマにした本を読んで、海原雄山氏がまさにそれを体現していて「さすがっす」となった次第。

 

田坂広志『企画力』


以下、その本を読んだ備忘メモ。

 

大きく3つのことが書かれていて、1つめは企画力の定義。2つめは「企画力」を身に付けるうえでのマインド的な話し。3つめは「企画書」の具体的な書き方の話し。

個人的に、一番「なるほど」となったのは、企画系の話しで「課題が大事」「課題をちゃんと押さえればほぼ企画は出来たも同然」ということはよく耳にするけれど、この本では「(上司・クライアントの)課題・問題意識は必ずしも明確ではないので、それを一緒に見つけていくプロセスが必要だ」と書かれている点。

なるほど。相手に納得感の無い・共感性の得られない話しはただの大きな独り言ですものね(自戒)。


「企画力」とは

まず、企画書の役割とは

一つの企画書を通じて、我々の語る「企み」に顧客が興味を持つ。
一つの企画書を通じて、我々の人間と組織に、顧客が期待を抱く。
そして、一つの企画書を通じて、我々と顧客の「縁」が結ばれる。

 

そのうえで、企画力とは何か

「人間と組織を動かす力」

「企画とは、実行されて初めて企画と呼ぶ」

 

どうやって人間や組織を動かすのか?

プロフェッショナルが人間や組織を動かすのは、「権限」を使うことによってや、「資金」を用いることによってではありません。

「物語」を語ることによってです。
これから企業や市場や社会で、何が起こるのか。
そのとき、我々に、いかなる好機が訪れるのか。
では、その好機を前に、我々は何を為すべきか。
その結果、我々は、いかなる成果を得られるか。

 

企画をするうえで必要なマインドの話し

企画書では「企み」を語る必要がある。企みとは、どのような仕事をどのような手順で進めるかが緻密に書かれた「計画書」ではなく、「世の中を、より良きものに変える」のかが書かれたもの。

企画書においては、企みを語れ。
企みを、面白く、魅力的に語れ。

 

一方で、

「人間」が面白くないと、「企み」を面白く語れない


ここで言う面白みとは、社交的とか話題が豊富とか話術い長けたという意味ではなく、「生き様」の面白みである、と。
もう少し噛み砕いて言うと、企みを語るというのは夢を語るという意味ではなく、

企業や市場や社会の現実に立脚しながら、その「夢」を「現実」に変えていくための「企み」


ということであり

魅力的な企画書とは、その「夢」と「現実」の緊張関係の中で生まれてくるもの


であると。

 

ここで「人間の面白み」の話しに戻ると、

「面白みのある人間」とは、「生き様」が面白い


具体的には、

「夢」と「現実」の狭間でのバランスの取り方が、面白い


もう少し噛み砕いて言うと

「現実」の厳しさを前にしても、決して「夢」をあきらめない。単に「現実」を受け入れるだけの「現実主義者」ではない。「リアリスト」ではない。自分の置かれている立場と自分に与えられた力で、どすれば、その「現実」を変えていけるか。わずかでも変えていけるか。そのことを考えている。


その「夢」と「現実」の狭間で、どちらの極にも流されず、粘り腰で、したたかに、バランスを取りながら歩み続けていく。その生き様は、面白くもあり、魅力的でもある。

 

具体的な企画書の書き方

「企みを、面白く、魅力的に語る」ために、具体的にどうすればいいのか?

「何を行うか」よりも「なぜ行うのか」を語れ。

 

具体的な企画書のプロット

  • 表紙:「企み」(タイトル・サブタイトルで企みを語る)
  • 2ページめ:企みの背景にある「ビジョン」(これから何が起こるのか。社会や市場や企業においてこれから何がおこるのか、その洞察を明確に語る。その企みの必要性と有効性を語る)
  • 3ページめ:もう一度「企み」を語る。詳細に、ではなく「構造化された目標」として語る。
  • 4ページめ:「目標」を「戦略」へ。「戦略」を「戦術」へ。「戦術」を「行動計画」へと順を追って翻訳する。

 

これが基本的な企画書の流れ。なぜこの流れなのかというと、読み手の「思考の流れ」を導くため。

思考の流れを導くことは読み手の思考を操作することを意味するのではなく、「問題提起」を行い、これに対する解答を一緒に考えていくこと。
そうすることで、企画書に「説得力」と「納得性」を持たせることができる。
なぜ問題提起が納得性を生み出すのか?というと、読み手は強い「問題意識」を持っているとは限らないから
上司や顧客は、実際には明確な問題意識を持っているとは限らず、心の中に「何か、この辺りが問題だ」といった「未定形の問題意識」を抱えている。

 

この現実を踏まえると

「問い」と「答え」を投げかけ、読み手の「思考の流れ」を導き、「問題意識」そのものを、どのようにもちべきかを提案する企画書。それが、ある意味で「最高の企画書」 

 

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相手に行動を起こしてもらうものが企画書であるならば、そこに書かれてるのは、納得性や合理性、実現性を伴った内容じゃないとダメなのだな、と。改めて。

この半年の息子の変化

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NICU退院から3ヶ月。産まれて半年が経った一番下のチビ。
遅ればせながら 100日記念の写真撮影へ。

 

泣き止み待ち休憩を挟んだ半日仕事でしたが、自分の力で呼吸すらできなかった子が(今なおボンベのサポートはありながらも)、こうして外出ができるまでになるなんて、何とも感慨深いものがあります。

 

日々の生活では

  • 動くモノを目で追うようになった。
  • 顔を右から左へ動かせるようになった。
  • 目と目が合う回数が増えた。
  • 主張が増えた(「抱っこは立って」他)。
  • お薬が減った。
  • 笑顔が増えた。

などなどいくつもの変化が。小さいようで、本人や家族にとっては大きな変化ばかり。

 

小さく生まれても大丈夫。

2017年9月10日(日)退院の日

嬉しいことに家族が増えました。

高校野球っぽく言うと、7年ぶり3度目の出場ならぬ出産。

 

5月9日の出生から4ヶ月。NICUでの手厚いサポートもあり、晴れて退院の日を迎えることに。退院予定は明日(もう今日か)。今回色々と貴重な体験ができ、これらを忘れてしまうのはもったいないと思い、とりとめもなく書き綴っておきます。


在胎24週0日
その時は突然訪れ、妊娠6ヶ月での出産となりました。

超低出生体重児。体重は500g台で平均的なべビちゃんの六分の一くらい。


でも、嫁と子が大きなジャッジがなされる(う~ん...上手く表現できない)ギリギリのところで踏ん張ってくれて、無事出産と相成りました。感謝。

 

事前のリスク提示
スモールベイビーであることは確実だったので、出産前に病院から色々とリスクの告知がありました。
なかなかヘビーな内容でしたが、不思議と気持ちは落ち着いていて...と、かっちょエエことを書きかけましたが、いま思えば急なことだらけで事態が飲み込めていなかったような気がします。
この時のことで強く記憶に残っているのが、嫁が取り乱した瞬間があったこと(普段あまりそんなことないのに)。私よりも嫁の方が、より現実的に事態を捉えていたかもしれません。

ただ、この事前のリスク告知のおかげで、出産から退院の間にいくつかドキっとすることがあったのだけれど、心の準備が出来ている分、冷静に立ち居振舞うことができました。
言い辛いことでもしっかり伝えてくれた病院側の誠意があって、今があるなと改めて感じます。感謝。

 

間接的に受ける情報が不安にさせる

病院の先生や看護士さんから直接受ける情報は(ノンバーバルなものも含めて)適切なリスク提示もあり、安心感に繋がるものでした。
一方、ネットにはポジティブな情報もネガティブな情報もあり、当時は後者にばかり目がいっていたような気がします。
また、本来ネガティブな情報ではないのですが、そのように捉えることも多くあったように思います(例えば、在胎週20週台の情報は、30週台のそれと比べてかなり少ない。そのことだけで何となく不安に感じたり...)

 

3つの心配事

出産後、いくつか心配事はあったのですが、大きなものが3つくらいありました。その内の1つが心臓の動脈管。産後これが開いた状態だったのですが、閉鎖しない場合は手術が必要だと。

出来る限り負担は減らしたいので、手術はできるだけ割けたい。もう祈るしかなかったのですが、ラッキーなことにこれが自然に閉じてくれました。手術も無し。このあたりから、この子はラッキーボーイかもと思い始めたり。

 

生活リズムの変化と子の成長

出産から少し話しは逸れますが。

嫁の入院中、小学校5年と2年の子どもの面倒は私が見ます(最初に作ったおかずがくそまずかったのを鮮明に覚えています(笑))
2人のチビにとって、普段とは違いお母さんがいないことは多少なりとも不安はあるはずなのに、事故もなく明るく平穏な毎日を送ってくれました。

一番心配だったのが出産当日。早朝5時台に産まれたため、私は前日から病院に泊り込みでしたが、2人ともちゃんと夕食をとり宿題を済ませ就寝していました。
早朝帰宅時に目にした少し散らかったリビングは、2人で色々と協力しながら夜を過ごした形跡であり、なんとも心強く感じたものです。

 

上司の理解と身内のサポート
仕事は、ちょうど「さぁこれから忙しくなるぞ!」というタイミングでしたが、理解ある上司の心配りと手配により、家中心の生活リズムにシフトすることができました。
マネージャー含め周囲の方々のサポートあって、この退院の日が迎えられたと感謝の気持ちでいっぱいです。
また嫁の出産後、地元から義母や姉が来てくれてサポートしてくれました。義母とは仲良くさせてもらっていて、夜遅くまで私の晩酌に付き合っていただきました(笑)。本当に多方面からサポートいただき、感謝です。

 

最後に

振り返ってみると、周囲の理解とサポートそして頻発するラッキーにより、今日のこの日を迎えることができました。

思いつくままダラダラと書いていましたが、やっぱり大きな発見は、平均体重や在胎週数は大切な目安だけれど、目安以上でも以下でもないということ。小さくても、結果大丈夫!

 

とは言え、酸素ボンベ付きの退院だったりと、これまでの上2人とは違ったかたちでの生活が始まり、予想しないことも起きるかと思います。が、生粋のラッキーボーイの“運”をあてにしつつ、きっとやりくりしていけるだろうと思っています。

 

色々恵まれている事に気付けた大きな出来事。周囲への感謝の気持ちを忘れないように(あわよくば誰かのポジティブに繋がるように)、普段何もしないグータラは私ですが、生意気ながらブログに残してみました。おわり。

UX KANSAI #04 質的調査(記述と分析)(2017.9.2)

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9/ 2(土)はモトローラ・アイデアソン...ではなく、UX KANSAI


サービスデザインの初手・調査(定量・定性)

調査には定量調査と定性調査の2つがあり、本日は後者について。

 

参考「イノベーションの機会を発見」する最初のところ。

www.agex.co.jp

  1. 定性的な事実を自分の目で捉える。感情移入し、仮説を持たず事実を基に考えを深める(探索的情報収集)
  2. 事実の関係性を探り背景を推測する(概念化)
  3. 課題の定義・改善案の発見(仮説生成)

サービスがコモディティ化する中で、統計的なマーケティングから個人のプライベートに参与した質的調査の重要性が増している。
個々の事象を先入観なく集める。事象のコンテキスト探り概念化して「問い」を立てる。そして洞察する(←むずいわ)

 

調査の目的

大きく2つ。

1つめは、将来のこと。何だか分からないことを明らかにする・新しいコンセプトを開発する。
2つめは、現在のこと。既存サービスの分析と改善。

前者は「エスノグラフィティ」という調査方法を使って分析。もうどっぷり対象に入りこむ。ターゲットと一緒に過ごし、生活に入り込む。
後者は「行動観察」を使って分析。対象をただただ観察。観察している中で出てくる「あれ?」と思うポイントを見つける。そのポイントについて「なぜそういうことをするのですか?」と聞く。


最初に聞くのはダメ絶対。

「行動観察」のポイントは、最初にターゲットに質問しないこと。ターゲットを見つけて「何か困っていることはありませんか?」とか聞くやつは●●だ。

現場の状況を観察。次に、行動の背景をインタビューする。この順番が大事。これができて初めて、事実に基づく分析ができる。

 

全ての情報をフラットに見るのはダメ絶対。

行動の背景をインタビューする時、何についてインタビューするのか?それは前出の「あれ?」と思うポイント。観察する中で興味が沸くところのみを深堀りする。
興味が沸くことを「焦点化」といい、これができないと以降の作業はできない。

焦点化の反対にあるものが、情報をフラットに扱う「平均化」。ちょっと話しは逸れるのだけれど、この「平均化」が得意なのがAI。
AIは膨大なデータを食べて平均化して、1つ1つの事象に照合していく。この照合スピードがここ最近格段に速くなり、AIの活用が加速化している(※AIのことを知らずに書いているので、間違い前提の文章です。ご容赦を)

 

「焦点化」できるかどうかが、今後のビジネス世界で生きているかどうかのポイントのような気もしてきました。

 

いざフィールドワークへ!

テーマは「人はどんな時に何が嬉しいのか?」。これを分析すべく、いざ京都の街へ。

今回、私はワークをする側ではなく、ワークをする人を観察する側として参加。受講者の皆さんの後についていくだけ。途中ではぐれてしまい、結局あまり何もできず仕舞い(汗)。
ただただ汗をかいた午後でしたが、(テーマから少し話しは逸れるものの)去年ワークをする側として参加した経験から感じたことを備忘メモとして残しておきます。

 

初動が大事
テーマに対して決まっているのは時間だけ。どこで何を観察するのかは各チームで考える。
時間が限られているので、どこに誰がどうやって現場に行き、そこでどう観察をするのかを最初に考える。
ここでどこまで具体的にメンバー間で摺り合わせできるかがとても大切。

初動は軽く
とは言え時間は限られているので、大枠きめて「とりあえずやってみる」で、やってみて軌道修正するのがとても大事。

私が付いていったチームは、(最初の方針決めには立ち会っていないので分からないのですが)やりながら軌道修正をしていて、とても良い動きだなぁと感じました。
一方、私も去年そうだったのですが、最終的なゴールに対するイメージが掴み辛かったようで、(最初の大枠決めに改善の余地があるのかもです)今日集めたデータが今後どうのように活かされるのかが気になるところです。

意思決定は誰がするのか?
上記店と重複するのですが、どのように最初の摺り合わせをするのか?どう段取りするのか?これについてどう全員の合意を取るのか?ワーク中いくつかのジャッジポイントがあります。これをどう決めるのかについて合意形成ができていないと、以降の検討がふわっとしてしまうなぁと感じました。

※このあたりのことは「Startup Weekend」にも参加して感じたこと。

keita-shimab.hatenablog.com

以下、当日撮った写真群。今回のセミナーと全然関係ない内容ですが、「焦点化」しようとすると、普段の景色が気になってきますね。

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御所に来るのは初めて。会場は御所の近くの「京都YWCA」。

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YMCAではなく、YWCAgoogle先生が正しく住所を教えてくれなかったのは、前者と勘違いしていた使い手のせいだとこのとき気付く)。

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お供させていただきます。

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腹筋をする人。ベンチは硬くてやり辛いのに、なぜわざわざ御所で?

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寝転び読書する外国人。なぜ御所で?

あと、写真は撮れなかったけれど、マットを敷いてトレーニングしている外国の方も、なぜ御所で?

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 木陰で運動する外国の方。f:id:keita_shimab:20170903125836j:image

お昼ととりながら作戦会議。

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浅野先生は辛い麺を汗だくになりながら平らげていました。「熱いわウマいわで汗だくになって食べちゃうよね」と。むちゃ嬉しそう(しまった、写真撮れなかった...)

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隣の席ではマダムたちがビールを飲みながら嬉しそうにしてた(もっとちゃんと観察すりゃよかった)

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三条商店街に向かおうとしたけれど、結構遠いのでやめ。

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進々堂の工場ってこんなとこにあるんだ!

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工場近くに店舗もある。なんだか他の店舗よりおいしいパンが置いていそうなイメージ。

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買うよね(ランチ5分後)

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御所から出ると向こうの道路で外国の方がたくさん。。。

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渡ってみると、個性的な風貌のガイドさん。

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聞くと、「ジョー岡田さん」という有名な方らしい。サイン入りのガイドブック。

ジョー岡田のさむらい人生

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おじいちゃん・おばあちゃんが輪投げスポーツみたいのしてた。

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他の公園でもそうだけど、水辺には必ず家族連れが集まる。

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御所横の歩道。かなり細い。今朝、外国の方が歩いていて、後ろでチリンチリンとベルを鳴らしまくる御所マダムがいたのだけれど、外国の方は全然気付かない。海外にはベルはないのか?確かに海外では道路をシュンシュン飛ばしているイメージがあるので、ベルの用途が違うのかも????

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会場に戻る

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1つのPCでみんなで共有するチームもあれば

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まずはそれぞれ作業をして後で共有するチームもあり、アプローチは様々。

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偶然かもだけれど、女性の比率が高いチームは作業進捗がとても早い(ように見えた)。手を止めている人はいなくて、手が空きそうになったらカードを切って枚数数えてテーブル中央にまとめたり...各自緩やかに連携しながら各々で動いている感じ。

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作業しやすい環境つくりも大事。机が狭いなら床でやる。

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所用のため終了時間を待たずに会場を後に。もっと見たかった!(そして次の日の分析も見たかった!)

ガンプラとワークショップ(UX KANSAI)とボディーボード

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(晩酌中就寝前ブログ)

軽いアクションって大事だよなって思った話し。

 

少し前に「SDガンダムとんとん相撲」というイベント参加して以来、少しづつガンプラに興味を持ち初めています。

ガンプラって楽しい!と思っていた矢先、上司のさらに上司からとある本をお借りしました。

www.amazon.co.jp

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印刷代がかかるであろうシルバーを入れながらも、目の部分だけ黄色にしているのは塗装欲を激しく焚き付ける

 

まだ読み終えていないのだけれど、その中でハッとするフレーズが。

 

ガンプラは(誰が作っても)カッコイイものが作れる!」

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これこれ!そう!

 

僕がガンプラに興味を持ったのは今から約30年前の小学校1年生の頃。
(実際には覚えていないけれど)そこである程度のものを作れたから、今になってもマイブームはスムーズに再燃しているのだろう。

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緑のザクトを白に。でも気が変わったので赤を上塗り。すると下地の白を少し溶かし出し「あちゃ~」と思いながら、このマーブル感が甲冑感を出している気もし出しできた。

 

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緑ベースをとにかく白に!

 

あと、うちのチビ(小2・小5)も一緒にとんとん相撲に参加すべく初めてのガンプラを完成させたのだけれど、自身ではそこそこ満足のいくものが作れたように見受けられました。

 

一方で、こだわろうと思えばナンボでもこだわれる。

ちょちょっと検索すれば、塗装方法から写真の撮り方まで、いくらでもこだわりポイントは出てくる。


あれ?これって何かに似てるなと思ったものが2つ。

 

1つめがワークショップ。

去年からUX KANSAIという、関西では唯一UXについて体系的に学べるコミュ二ティに参加しているのだけれど、そこで開催するワークショップがまさにそれ。

頭でっかちにアカデミックなことを学ぶのではなく、とりあえずゲーム感覚で体験してみる。そこから学びや気付きが出てくるので、それを深堀りする。みたいなスタイル(間違っていたら後日運営側のみなさんに謝罪します)。

ゲーム感覚のワークショップなので、誰が参加してもある程度のことができる。そこからどれだけ深堀するかは別の話しだと。

 

2つめがボディーボード。学生の頃ドはまりしたのだけれど、これが超とっかかりやすい。
ビート版の延長線上なので、誰でも(ある程度時間かければ)ある程度のことができる。

 

....ちょっと眠たくなってきたのでボチボチ終了。

 

言いたかったのは、なんでもかんでも敷居高くするのではなく、斜に構えることも無く、入り口低くある種の成功体験を積み上げたり、理想と現実のギャップを正しく理解したりすることが重要であり、なんかそれって今風だなーと(例えばキャリアプランも人材育成も)。

 

ねむ。。。結局なにが書きたかったのか忘れかけてるけど、とりあえず軽くログ残し!