keita_shimabの日記

京都在住Webディレクターのイベント参加メモや読書メモなど。

SingularityU X night Meetup(iPS細胞×マイクロ工学=「Body on Chip」(ボディ・オン・チップ))

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SingularityU Kyoto 主催の ↓こちらのイベントに参加

www.facebook.com

 

スピーカーは京都大学の亀井先生。

なんと、1/1000の人間を作ってしまおうという(クローンではない)、なんともワクワクが止まらないことを実現しているお方。

www.youtube.com

 

iPS細胞とマイクロ・ナノ工学を融合することで、動物の生理的システムを再現するマイクロチップ「Body on Chip」(ボディ・オン・チップ)を開発されています。

iPS細胞で体内の組織細胞を準備し、マイクロ・ナノ工学の知見で組織・細胞に最適な構造を作り出すことで実現する 1/1000の人間。

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この技術の凄さは、サイトから引用。

病気の原因や薬の働きを確かめるために行われている動物実験に代わる試験法だということです。つまり、この研究が進めば、薬剤に対してよりヒトに近い反応を再現できるので動物実験を行わなくてよくなるほか、地球上の多くの動物たちを救うことにつながります。また、1つの薬を開発するのに最低1000億円と10年以上の歳月など膨大なコストが大幅に削減可能という革命的なテクノロジーです。

 

夢のような技術。当然競合もいるわけで、そんな中で亀井先生の競合優位性は、このチップの中で細胞を循環が可能なこと(ポンプとバルブ...だっけかな)。

例えば癌。血液を通して転移することもあるので、臨床実験をターゲットにした場合、チップの中で循環を起こすことが重要で、これを実現しているのは世界でも亀井先生だけとか。

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普段接しない世界の方すぎて、「大先生」という印象でしたが、実際にお話しをさせていただくと、何とも気さくな方でした。

名刺交換程度の短い時間でしたが、伺った話しで印象的だったのが、この研究を始めたきっかけの話し。

ずっと「何かおもしろいこと、今までになことをしたい」という想いをお持ちだったそうです。どエラい技術の産みの親も、「想い」がトリガーでした。

何となく、大きなことを成し遂げる人は、その行動が必然性となるような特殊な体験(例えば幼い頃病気にかかって「世の中から病気をなくしたい!」と想い至る、みたいな)をしていそうだけど、そうじゃないんだなと。

 

...って、そりゃそーだ。そない特殊な体験もないだろう。。。

 

はてさて、私はいったいどんな想いでこれから何をなすのか、、、なんてことを、イベント終わりの丸太町マクドでブログを書きながらぼーっと考えてみたり。

 

テクノロジーのトレンドに触れ、人の想いに触れ、刺激をいただいた連休初日の夜でござぁした(課外活動、やっぱり大事!ハッカソン参加もそろそろ復活したい...

無意識にできるようになるまで徹底する(『成功する練習の法則』読書メモ vol.3)

例えば野球。バッターボックスにボールが届くまで0.4秒。一方でバッターが意識によって体を動かすのに必要な時間は0.5秒。でもバッターは打つ。

つまりバッターは無意識に体を動かしていて、それは練習によって為されるものである。

 

↓こちらの本の42の法則のうち、3番目の法則 “無意識にできるようになるまで徹底する” 話し。

『成功する練習の法則』最高の成果を引き出す42のルール

 (※42の法則(本の目次)は文末に記載)

 

別で、とある教師(サラさん)の話し。サラは多くの時間をかけて、生徒に指示を出す練習をしていた。一人で繰り返し声を出し、ある時は同僚と一緒に。声を出すことで客観的に判断できるようになり、それをもとに修正を繰り返した。

結果、サラは無意識に練習したことを実戦できるようになった。

授業中、他のことを考えていても、意識せずに新しい習慣に従っていた。

 

また、同じようにとある練習を繰り返した教師の話しで

その結果のひとつとして、授業中の処理能力が増し、抽象的で知力が必要な部分に集中できるようになった。

 

なるほどぉ。必要なことは、ひとつずつ短時間で(というか無意識に)できるようになることで、次の新しいことができる。ということか。何事も一つずつ。確実に。

 

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ほんで

 

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こうなる?(実際には使っていた90のパワーが0になって、その分余力が100になるのだろうけど)

 

(ちょっと話しは逸れるけれど、「困っている人に『何で困っているの』と聞くのは愚問だ」と思う瞬間がよくあるのだけれど、困っている人と困っていない人(その状況を克服している人)との話しが平行線になりがちなのは、後者の人は“困っていること”がそもそも無意識の対象になっているから、両者の会話は噛み合わないのか。と、ひとり腹落ち)

 

※「成功する練習の法則」目次

① 練習の思い込みを見直そう
  1. 成功を体感できるものにする
  2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
  3.無意識にできるようになるまで徹底する
  4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
  5.目的を目標に置き換える
  6.得意分野を見つけて磨きをかける
  7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
  8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める

② どんな練習にするか考えよう
  9.ゲームを分析する
 10.スキルを分離して個別に練習する
 11.スキルに名前をつけて共有する
 12.スキルを統合して練習を本番に近づける
 13.練習計画を立てて修正する
 14.1分1秒を大切にする

③ 手本を活用しよう
 15.手本と手順書の両方を使う
 16.事前にすべきことを伝える
 17.できそうと思わせる手本を示す
 18.完全な手本を示す
 19.手本をそのまままねさせる
 20.分解して手本を示し、繰り返す
 21.手本に近づく道筋を示す
 22.ビデオを活用する

④ フィードバックをしよう
 23.フィードバックを取り入れて練習する
 24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
 25.フィードバックのループを短くする
 26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
 27.少数のポイントに集中する
 28.フィードバックを日常のことにする
 29.問題ではなく解決側を説明する
 30.フィードバックを定着させる

⑤ 練習できる組織を作ろう
 31.まちがいを練習の一部にする
 32.練習の障害を打ち破る
 33.練習を楽しくする
 34.全員が挑戦する
 35.仲間同士の責任感を強める
 36.練習のための人材を選ぶ
 37.仕事を褒める

⑥ 練習は終わらない
 38.できているかどうか観察する
 39.本番中には教えず、思い出させる
 40.練習について絶えず話し合う
 41.支援を要求のバランスをとる
 42.成功を計測する

 

最大の価値を生む20%に集中して取り組む(『成功する練習の法則』読書メモ vol.2)

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パレートの法則。あれですね。

 

↓こちらの本の42の法則のうち、2番目の法則の話し。

『成功する練習の法則』最高の成果を引き出す42のルール

 (※42の法則(本の目次)は文末に記載)

 

「練習」で成果を上げたいのなら、最大の価値を生む20%に集中して取り組むべき。

 

どうやってその20%を見つけるのか?(興味あり!)

ずばり3つ!

  1. 経験
  2. データ
  3. 集団の知恵

 

「1.」は噛ませ。「これで見つかったら素晴らしいですね」って著者もHINIKUっぽく言うてますよ。

 

「2.」は、例えば、、、

顧客が感謝するときにどう言うか。

手術室での処置でもっとも一般的なもの、あるいはもっともミスにつながりやすく、練習によってなくすことができるものは何か。

 という観点で見つける(※思ったこと:特に前者については「顧客視点」を持つうえでも有効そうだ←でもこれデータか??)。

 

「3.」は、、、

比較的知識が豊富な人を集めて、トップ5あげてもらい、集計して上位5つを選ぶ。

(!!!!!!なんか今風!いいですね!)

 

そもそも

目標は、基本的なスキルを身に付けて次に進むことではない。「もっとも重要なこと」が並外れてうまくなることだ。

とは言え、最重要の20%は時と共に変わるので、定期的に見直す必要がある。

 

さーて、自分にとっての20%とは何じゃろな~(調整力?見える化?巻き込み力?進捗管理力?お金に換算する視点?企画力?)

 

※「成功する練習の法則」目次

① 練習の思い込みを見直そう
  1. 成功を体感できるものにする
  2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
  3.無意識にできるようになるまで徹底する
  4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
  5.目的を目標に置き換える
  6.得意分野を見つけて磨きをかける
  7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
  8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める

② どんな練習にするか考えよう
  9.ゲームを分析する
 10.スキルを分離して個別に練習する
 11.スキルに名前をつけて共有する
 12.スキルを統合して練習を本番に近づける
 13.練習計画を立てて修正する
 14.1分1秒を大切にする

③ 手本を活用しよう
 15.手本と手順書の両方を使う
 16.事前にすべきことを伝える
 17.できそうと思わせる手本を示す
 18.完全な手本を示す
 19.手本をそのまままねさせる
 20.分解して手本を示し、繰り返す
 21.手本に近づく道筋を示す
 22.ビデオを活用する

④ フィードバックをしよう
 23.フィードバックを取り入れて練習する
 24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
 25.フィードバックのループを短くする
 26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
 27.少数のポイントに集中する
 28.フィードバックを日常のことにする
 29.問題ではなく解決側を説明する
 30.フィードバックを定着させる

⑤ 練習できる組織を作ろう
 31.まちがいを練習の一部にする
 32.練習の障害を打ち破る
 33.練習を楽しくする
 34.全員が挑戦する
 35.仲間同士の責任感を強める
 36.練習のための人材を選ぶ
 37.仕事を褒める

⑥ 練習は終わらない
 38.できているかどうか観察する
 39.本番中には教えず、思い出させる
 40.練習について絶えず話し合う
 41.支援を要求のバランスをとる
 42.成功を計測する

成功を体感できるものにする(『成功する練習の法則』読書メモ vol.1)

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小さな成功体験が吉!という話し(多分)。

 

↓こちらの本の42の法則のうち、1番目の法則 “成功を体感できるものにする” 話し。

『成功する練習の法則』最高の成果を引き出す42のルール

 (※42の法則(本の目次)は文末に記載)

 

「練習」の2つの目標

  1. 参加者が正しく行うこと
  2. 成功をしっかりと組み込むこと

これをしっかり見据える必要があると。

本書でよく出てくるフレーズに

練習で完璧になるのではなく、練習で永遠になる。

というものがあります。

これは間違った内容で練習するとそれが刷り込まれ本番でも間違ってしまう。練習したことが習慣になるので、間違った内容で練習してはダメですよ(なので正しく成功を組み込みましょう)。ということ。

 

練習に失敗を組み込んでしまう2つの原因

何が練習を失敗させるのか。その原因は2つある。

  1. 練習の成功率を監視していない
  2. 練習を複雑にしてしまう(教える側が)

1つめについて。そもそも参加者が正しくやっているかどうかの観察をしていない。成功率を上げるために大切なのは、相手が理解しているかを数秒ごとに確認すること(数秒!)。さらに確認結果に基づいて相手に行動を“起こさせる”こと。

つまり確認・フィードバック、それに基づく(指導を受ける側の)自主的なリトライをぐるぐる回す必要がある。

トリガーとなる最初の「確認」については、以下のことが必要。

  • できるだけ早く
  • かつ前向きに間違いに反応して
  • 補正する

 ややこしいのが、「習得の確認」が複雑になると失敗の分析はおろそかになりがちになること(サッカーで言うと、シュートのときに足首がぐらついていないか、膝は曲がっているか、爪先で立っているかなど、どこかを見るたびに新しいことが起きており、結果参加者それぞれの習得レベルに意識が向かなくなる)。このことが影響し、正しいフィードバックが得られず、間違った練習を繰り返してしまう。

 

2つめについて

学習曲線を急上昇させようとして、コーチがむずかしいことをさらにむずかしくしてしまいがち

 

たとえば、野球。

裏庭でボールを100球打ってすぐれたバッターになれるとしたら、バッティングセンターで時速100キロの球を打てば、さらにすぐれたバッターにもっと速くなれると思いたくなるが、それは事実ではない。現在の能力より少しだけ高いレベルのたまに取り組めば、いまやっていることの微調整ができるし、うまくいくかどうかも確かめられる。

 

また、認知科学者のダニエル・ウィリンガムの著書からも引用が。

解けと言われた問題がさほど深刻ではなく、やりがいがあり、少しずつ着実に前進できる場合に、学習はもっとも速く進むと述べている。

難易度が段階的に上がることで、人はそれを解くのが好きになる。

逆に言うと、失敗のダメージが大きいと落胆し、諦める可能性もあるとか(う~ん...良く分かる!)

 

今の能力より少し高い壁を着実に乗り越えていくことが、結果的に効率的に成功に辿り着けるのですね(って、そんな状況、自分で作れるのだろうか...むむむむむ)

 

※「成功する練習の法則」目次

① 練習の思い込みを見直そう
  1. 成功を体感できるものにする
  2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
  3.無意識にできるようになるまで徹底する
  4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
  5.目的を目標に置き換える
  6.得意分野を見つけて磨きをかける
  7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
  8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める

② どんな練習にするか考えよう
  9.ゲームを分析する
 10.スキルを分離して個別に練習する
 11.スキルに名前をつけて共有する
 12.スキルを統合して練習を本番に近づける
 13.練習計画を立てて修正する
 14.1分1秒を大切にする

③ 手本を活用しよう
 15.手本と手順書の両方を使う
 16.事前にすべきことを伝える
 17.できそうと思わせる手本を示す
 18.完全な手本を示す
 19.手本をそのまままねさせる
 20.分解して手本を示し、繰り返す
 21.手本に近づく道筋を示す
 22.ビデオを活用する

④ フィードバックをしよう
 23.フィードバックを取り入れて練習する
 24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
 25.フィードバックのループを短くする
 26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
 27.少数のポイントに集中する
 28.フィードバックを日常のことにする
 29.問題ではなく解決側を説明する
 30.フィードバックを定着させる

⑤ 練習できる組織を作ろう
 31.まちがいを練習の一部にする
 32.練習の障害を打ち破る
 33.練習を楽しくする
 34.全員が挑戦する
 35.仲間同士の責任感を強める
 36.練習のための人材を選ぶ
 37.仕事を褒める

⑥ 練習は終わらない
 38.できているかどうか観察する
 39.本番中には教えず、思い出させる
 40.練習について絶えず話し合う
 41.支援を要求のバランスをとる
 42.成功を計測する

 

 

「左手は添えるだけ」の前にシューズ紐の結び方から(『成功する練習の法則』読書メモ vol.0)

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2017年は本当に恵まれていて色々体験させていただきました。

2018年。これらを血肉にし、『経験』にまで昇華させるに何か手を打たねば...と思い開いた本(会社の方からお借りしたもの。良書の紹介に感謝)。

 

『成功する練習の法則』最高の成果を引き出す42のルール

 

ところが、もともとの勉強嫌いや読書遅い体質に年末年始の空気感も相まって、中々読み進められない。。。
なので、小分けに読みつつ、小分けに備忘メモを残していってみようかなと思い至りました。

目次を見ると42の法則があるようなので、1日1個ずつならメモが残せそう(※42個の法則(というか本の目次)は文末に記載)。

 

とは言え導入部分も面白いので、今回は「0回目」としてイントロダクションメモ。

 

マイケル・ジョーダン曰く

1日8時間シュート練習はできる。でもやり方が間違っていたら、まちがったシュートがうまくなるだけだ。

 たんなる繰り返しではなく、上達するための練習が必要。ポイントは「上達しているかどうか」。正しく「練習する人」になるべきだと。

 

上達するための「練習」とは

キーワードは「入念な計画」「反復練習」「正しい練習」、プラス「制度化」。

 

ジョン・ウッデン(UCLAのバスケットボールチームのコーチ)の話し。

夜オフィスにこもって、翌日の練習でボール探しに時間をとられないように、カゴの配置を考慮してメニューを考えた。(略)全ての練習をカードに書きとめた。何がうまくいったか、何がうまくいかなかったか、次回はどうしたらもっとうまくできるか、そういうことを書いて、将来の参考にするために保管した。

他のコーチと違って、試合を再現する「実戦練習」ではなく、試合をあえて変形させて特定のスキルを伸ばす「反復練習」に重きを置いた。

練習の進め方は論理的だった。ボールを使わないシュートから指導を始め、徐々にむずかしくしていった。選手が習得して、体が自然に動くようになるまで反復練習をした。たとえそのせいで高度な練習にとりかかれないとしてもだ。(略)さらにウッデンは、どんな内容でも常に選手が正しく練習することにこだわった。

 

別の事例では、アメリカの貧困地域の公立学校で働く教師たちのワークショップの話しも。ワークショップ運営側としてやることは2つ。

ウッデンのように、より少ないことを、よりうまくやる。

次に、教師に直接教えることから、彼らのコーチを訓練することに切り替えなければならない。つまり、日常的に練習を組み立てて制度化できる力を持つ、校長やメンター的な教師を対象とするのだ。(略)練習のしかたを学んで一年単位の練習に導入しない限り、なかなか上達できないこともわかった。

 

まとめ(仮)

※まだ全部読んでないので、仮のまとめ

ばっくりとは、

  • 練習とは忍耐や我慢を強いる類のものではなく、「上達する」ために常にPDCAを回し続けるもの。
  • 「上達」は一足飛びにできるものではなく、上達するうえで必要かつ簡単なこと(バスケの練習におけるシューズの靴紐の結び方)の積み重ねのうえにあり、一つ一つのことを無意識に行えるまで反復練習をする必要がある。
  • しかも、このことは個々人の努力云々ではなく、周囲の環境の影響を非常に受けるものである。 

きちんとゴールを見据えたうえで、小さな成功体験を積み上げていくことが大切、ということなのかな(たぶん)。

とりあえず、1日1個ずつ練習の法則をポストしていこっと。

 

 ※「成功する練習の法則」目次

① 練習の思い込みを見直そう
  1. 成功を体感できるものにする
  2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
  3.無意識にできるようになるまで徹底する
  4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
  5.目的を目標に置き換える
  6.得意分野を見つけて磨きをかける
  7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
  8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める

② どんな練習にするか考えよう
  9.ゲームを分析する
 10.スキルを分離して個別に練習する
 11.スキルに名前をつけて共有する
 12.スキルを統合して練習を本番に近づける
 13.練習計画を立てて修正する
 14.1分1秒を大切にする

③ 手本を活用しよう
 15.手本と手順書の両方を使う
 16.事前にすべきことを伝える
 17.できそうと思わせる手本を示す
 18.完全な手本を示す
 19.手本をそのまままねさせる
 20.分解して手本を示し、繰り返す
 21.手本に近づく道筋を示す
 22.ビデオを活用する

④ フィードバックをしよう
 23.フィードバックを取り入れて練習する
 24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
 25.フィードバックのループを短くする
 26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
 27.少数のポイントに集中する
 28.フィードバックを日常のことにする
 29.問題ではなく解決側を説明する
 30.フィードバックを定着させる

⑤ 練習できる組織を作ろう
 31.まちがいを練習の一部にする
 32.練習の障害を打ち破る
 33.練習を楽しくする
 34.全員が挑戦する
 35.仲間同士の責任感を強める
 36.練習のための人材を選ぶ
 37.仕事を褒める

⑥ 練習は終わらない
 38.できているかどうか観察する
 39.本番中には教えず、思い出させる
 40.練習について絶えず話し合う
 41.支援を要求のバランスをとる
 42.成功を計測する

 

海原雄山氏に見る「企画力」(+『企画力』読書メモ)

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美味しんぼ 21巻 第8話『日本の根っこ』。

 

パリ在住のデザイナー・平尾氏が仕事に疲れてしまい、日本に引き返すことを考えている。このままだとパリにある彼の会社は立ち行かなくなるばかりか、パリに戻らない=事実上のデザイナー引退を意味し、これは業界的に大きな痛手だと。

そこで、彼にパリの素晴らしさを思い起こしてもらい、日本に引き返すことを何とか思いとどまらせられないか?平尾氏は根っからの食道楽なので、料理を通して「パリに帰りたい!」と思わせよう!という話し。

 

この依頼はカメラマンから山岡氏への個人的な依頼でしたが、ひょんなことから海原雄山氏も参戦することになり、究極のメニュー VS 至高のメニューと相成りました。

 

究極・至高両陣のメニューは以下の通り。

 

究極のメニュー

  • フォアグラ
  • カキと帆立の貝柱のパイ
  • 子羊のアイ・オブ・リブの薄切りのソテー

 

至高のメニュー

  • 冷えた握り飯
  • キュウリのヌカ漬け
  • 水(丹沢山中から汲んだ岩清水)

 

それぞれの料理を食べた平尾氏の感想は以下の通り

 

究極のメニューを食べた感想

「東京でこんなに美味しいフランス料理が食べられるなら、パリへ帰る必要はないですね」

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至高のメニューを食べた感想

「日本の風土の根底を味わえた!」

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結果は至高のメニューの勝ち。

平尾氏曰く

 

私は20年間パリにいるうち、自分の根っこを失ったように思えてきたんです。

そのことが不安で不安で、たまらなくなって日本に逃げ帰ってきたんです...

でも、これで僕の迷いはふっ切れました。私には日本の風土というドッシリした根っこがあるのです。根っこさえしっかりしていれば、世界中どこへ枝をのばしたって花を咲かせられます。

私はパリへ戻ります!

 

(この料理を食べて、自らの中にある『日本の風土』を拠り所にパリへ戻る決断をした平野氏のロジックは、個人的にはまだ理解が追いていないことがあるものの)これぞ海原氏の「企画力」の勝利。主な勝因は、おそらく以下の3つ。

  1. 海原雄山氏が相手の課題をしっかり掴んでいること。
  2. (結果的に)課題を平尾氏自身が語っていること。
  3. 「パリに帰る」という行動を起こさせてたこと。

 

この3つが備わった素晴らしい企画。受けての納得感も高く、平尾氏に行動を起こさせた。


...と、えらそうなことを書いているけれど、実は最近読んだ「企画力」をテーマにした本を読んで、海原雄山氏がまさにそれを体現していて「さすがっす」となった次第。

 

田坂広志『企画力』


以下、その本を読んだ備忘メモ。

 

大きく3つのことが書かれていて、1つめは企画力の定義。2つめは「企画力」を身に付けるうえでのマインド的な話し。3つめは「企画書」の具体的な書き方の話し。

個人的に、一番「なるほど」となったのは、企画系の話しで「課題が大事」「課題をちゃんと押さえればほぼ企画は出来たも同然」ということはよく耳にするけれど、この本では「(上司・クライアントの)課題・問題意識は必ずしも明確ではないので、それを一緒に見つけていくプロセスが必要だ」と書かれている点。

なるほど。相手に納得感の無い・共感性の得られない話しはただの大きな独り言ですものね(自戒)。


「企画力」とは

まず、企画書の役割とは

一つの企画書を通じて、我々の語る「企み」に顧客が興味を持つ。
一つの企画書を通じて、我々の人間と組織に、顧客が期待を抱く。
そして、一つの企画書を通じて、我々と顧客の「縁」が結ばれる。

 

そのうえで、企画力とは何か

「人間と組織を動かす力」

「企画とは、実行されて初めて企画と呼ぶ」

 

どうやって人間や組織を動かすのか?

プロフェッショナルが人間や組織を動かすのは、「権限」を使うことによってや、「資金」を用いることによってではありません。

「物語」を語ることによってです。
これから企業や市場や社会で、何が起こるのか。
そのとき、我々に、いかなる好機が訪れるのか。
では、その好機を前に、我々は何を為すべきか。
その結果、我々は、いかなる成果を得られるか。

 

企画をするうえで必要なマインドの話し

企画書では「企み」を語る必要がある。企みとは、どのような仕事をどのような手順で進めるかが緻密に書かれた「計画書」ではなく、「世の中を、より良きものに変える」のかが書かれたもの。

企画書においては、企みを語れ。
企みを、面白く、魅力的に語れ。

 

一方で、

「人間」が面白くないと、「企み」を面白く語れない


ここで言う面白みとは、社交的とか話題が豊富とか話術い長けたという意味ではなく、「生き様」の面白みである、と。
もう少し噛み砕いて言うと、企みを語るというのは夢を語るという意味ではなく、

企業や市場や社会の現実に立脚しながら、その「夢」を「現実」に変えていくための「企み」


ということであり

魅力的な企画書とは、その「夢」と「現実」の緊張関係の中で生まれてくるもの


であると。

 

ここで「人間の面白み」の話しに戻ると、

「面白みのある人間」とは、「生き様」が面白い


具体的には、

「夢」と「現実」の狭間でのバランスの取り方が、面白い


もう少し噛み砕いて言うと

「現実」の厳しさを前にしても、決して「夢」をあきらめない。単に「現実」を受け入れるだけの「現実主義者」ではない。「リアリスト」ではない。自分の置かれている立場と自分に与えられた力で、どすれば、その「現実」を変えていけるか。わずかでも変えていけるか。そのことを考えている。


その「夢」と「現実」の狭間で、どちらの極にも流されず、粘り腰で、したたかに、バランスを取りながら歩み続けていく。その生き様は、面白くもあり、魅力的でもある。

 

具体的な企画書の書き方

「企みを、面白く、魅力的に語る」ために、具体的にどうすればいいのか?

「何を行うか」よりも「なぜ行うのか」を語れ。

 

具体的な企画書のプロット

  • 表紙:「企み」(タイトル・サブタイトルで企みを語る)
  • 2ページめ:企みの背景にある「ビジョン」(これから何が起こるのか。社会や市場や企業においてこれから何がおこるのか、その洞察を明確に語る。その企みの必要性と有効性を語る)
  • 3ページめ:もう一度「企み」を語る。詳細に、ではなく「構造化された目標」として語る。
  • 4ページめ:「目標」を「戦略」へ。「戦略」を「戦術」へ。「戦術」を「行動計画」へと順を追って翻訳する。

 

これが基本的な企画書の流れ。なぜこの流れなのかというと、読み手の「思考の流れ」を導くため。

思考の流れを導くことは読み手の思考を操作することを意味するのではなく、「問題提起」を行い、これに対する解答を一緒に考えていくこと。
そうすることで、企画書に「説得力」と「納得性」を持たせることができる。
なぜ問題提起が納得性を生み出すのか?というと、読み手は強い「問題意識」を持っているとは限らないから
上司や顧客は、実際には明確な問題意識を持っているとは限らず、心の中に「何か、この辺りが問題だ」といった「未定形の問題意識」を抱えている。

 

この現実を踏まえると

「問い」と「答え」を投げかけ、読み手の「思考の流れ」を導き、「問題意識」そのものを、どのようにもちべきかを提案する企画書。それが、ある意味で「最高の企画書」 

 

---

 

相手に行動を起こしてもらうものが企画書であるならば、そこに書かれてるのは、納得性や合理性、実現性を伴った内容じゃないとダメなのだな、と。改めて。

この半年の息子の変化

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NICU退院から3ヶ月。産まれて半年が経った一番下のチビ。
遅ればせながら 100日記念の写真撮影へ。

 

泣き止み待ち休憩を挟んだ半日仕事でしたが、自分の力で呼吸すらできなかった子が(今なおボンベのサポートはありながらも)、こうして外出ができるまでになるなんて、何とも感慨深いものがあります。

 

日々の生活では

  • 動くモノを目で追うようになった。
  • 顔を右から左へ動かせるようになった。
  • 目と目が合う回数が増えた。
  • 主張が増えた(「抱っこは立って」他)。
  • お薬が減った。
  • 笑顔が増えた。

などなどいくつもの変化が。小さいようで、本人や家族にとっては大きな変化ばかり。

 

小さく生まれても大丈夫。