keita_shimabの日記

京都在住Webディレクターのイベント参加メモや読書メモなど。

2017年9月10日(日)退院の日

嬉しいことに家族が増えました。

高校野球っぽく言うと、7年ぶり3度目の出場ならぬ出産。

 

5月9日の出生から4ヶ月。NICUでの手厚いサポートもあり、晴れて退院の日を迎えることに。退院予定は明日(もう今日か)。今回色々と貴重な体験ができ、これらを忘れてしまうのはもったいないと思い、とりとめもなく書き綴っておきます。


在胎24週0日
その時は突然訪れ、妊娠6ヶ月での出産となりました。

超低出生体重児。体重は500g台で平均的なべビちゃんの六分の一くらい。


でも、嫁と子が大きなジャッジがなされる(う~ん...上手く表現できない)ギリギリのところで踏ん張ってくれて、無事出産と相成りました。感謝。

 

事前のリスク提示
スモールベイビーであることは確実だったので、出産前に病院から色々とリスクの告知がありました。
なかなかヘビーな内容でしたが、不思議と気持ちは落ち着いていて...と、かっちょエエことを書きかけましたが、いま思えば急なことだらけで事態が飲み込めていなかったような気がします。
この時のことで強く記憶に残っているのが、嫁が取り乱した瞬間があったこと(普段あまりそんなことないのに)。私よりも嫁の方が、より現実的に事態を捉えていたかもしれません。

ただ、この事前のリスク告知のおかげで、出産から退院の間にいくつかドキっとすることがあったのだけれど、心の準備が出来ている分、冷静に立ち居振舞うことができました。
言い辛いことでもしっかり伝えてくれた病院側の誠意があって、今があるなと改めて感じます。感謝。

 

間接的に受ける情報が不安にさせる

病院の先生や看護士さんから直接受ける情報は(ノンバーバルなものも含めて)適切なリスク提示もあり、安心感に繋がるものでした。
一方、ネットにはポジティブな情報もネガティブな情報もあり、当時は後者にばかり目がいっていたような気がします。
また、本来ネガティブな情報ではないのですが、そのように捉えることも多くあったように思います(例えば、在胎週20週台の情報は、30週台のそれと比べてかなり少ない。そのことだけで何となく不安に感じたり...)

 

3つの心配事

出産後、いくつか心配事はあったのですが、大きなものが3つくらいありました。その内の1つが心臓の動脈管。産後これが開いた状態だったのですが、閉鎖しない場合は手術が必要だと。

出来る限り負担は減らしたいので、手術はできるだけ割けたい。もう祈るしかなかったのですが、ラッキーなことにこれが自然に閉じてくれました。手術も無し。このあたりから、この子はラッキーボーイかもと思い始めたり。

 

生活リズムの変化と子の成長

出産から少し話しは逸れますが。

嫁の入院中、小学校5年と2年の子どもの面倒は私が見ます(最初に作ったおかずがくそまずかったのを鮮明に覚えています(笑))
2人のチビにとって、普段とは違いお母さんがいないことは多少なりとも不安はあるはずなのに、事故もなく明るく平穏な毎日を送ってくれました。

一番心配だったのが出産当日。早朝5時台に産まれたため、私は前日から病院に泊り込みでしたが、2人ともちゃんと夕食をとり宿題を済ませ就寝していました。
早朝帰宅時に目にした少し散らかったリビングは、2人で色々と協力しながら夜を過ごした形跡であり、なんとも心強く感じたものです。

 

上司の理解と身内のサポート
仕事は、ちょうど「さぁこれから忙しくなるぞ!」というタイミングでしたが、理解ある上司の心配りと手配により、家中心の生活リズムにシフトすることができました。
マネージャー含め周囲の方々のサポートあって、この退院の日が迎えられたと感謝の気持ちでいっぱいです。
また嫁の出産後、地元から義母や姉が来てくれてサポートしてくれました。義母とは仲良くさせてもらっていて、夜遅くまで私の晩酌に付き合っていただきました(笑)。本当に多方面からサポートいただき、感謝です。

 

最後に

振り返ってみると、周囲の理解とサポートそして頻発するラッキーにより、今日のこの日を迎えることができました。

思いつくままダラダラと書いていましたが、やっぱり大きな発見は、平均体重や在胎週数は大切な目安だけれど、目安以上でも以下でもないということ。小さくても、結果大丈夫!

 

とは言え、酸素ボンベ付きの退院だったりと、これまでの上2人とは違ったかたちでの生活が始まり、予想しないことも起きるかと思います。が、生粋のラッキーボーイの“運”をあてにしつつ、きっとやりくりしていけるだろうと思っています。

 

色々恵まれている事に気付けた大きな出来事。周囲への感謝の気持ちを忘れないように(あわよくば誰かのポジティブに繋がるように)、普段何もしないグータラは私ですが、生意気ながらブログに残してみました。おわり。

UX KANSAI #04 質的調査(記述と分析)(2017.9.2)

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9/ 2(土)はモトローラ・アイデアソン...ではなく、UX KANSAI


サービスデザインの初手・調査(定量・定性)

調査には定量調査と定性調査の2つがあり、本日は後者について。

 

参考「イノベーションの機会を発見」する最初のところ。

www.agex.co.jp

  1. 定性的な事実を自分の目で捉える。感情移入し、仮説を持たず事実を基に考えを深める(探索的情報収集)
  2. 事実の関係性を探り背景を推測する(概念化)
  3. 課題の定義・改善案の発見(仮説生成)

サービスがコモディティ化する中で、統計的なマーケティングから個人のプライベートに参与した質的調査の重要性が増している。
個々の事象を先入観なく集める。事象のコンテキスト探り概念化して「問い」を立てる。そして洞察する(←むずいわ)

 

調査の目的

大きく2つ。

1つめは、将来のこと。何だか分からないことを明らかにする・新しいコンセプトを開発する。
2つめは、現在のこと。既存サービスの分析と改善。

前者は「エスノグラフィティ」という調査方法を使って分析。もうどっぷり対象に入りこむ。ターゲットと一緒に過ごし、生活に入り込む。
後者は「行動観察」を使って分析。対象をただただ観察。観察している中で出てくる「あれ?」と思うポイントを見つける。そのポイントについて「なぜそういうことをするのですか?」と聞く。


最初に聞くのはダメ絶対。

「行動観察」のポイントは、最初にターゲットに質問しないこと。ターゲットを見つけて「何か困っていることはありませんか?」とか聞くやつは●●だ。

現場の状況を観察。次に、行動の背景をインタビューする。この順番が大事。これができて初めて、事実に基づく分析ができる。

 

全ての情報をフラットに見るのはダメ絶対。

行動の背景をインタビューする時、何についてインタビューするのか?それは前出の「あれ?」と思うポイント。観察する中で興味が沸くところのみを深堀りする。
興味が沸くことを「焦点化」といい、これができないと以降の作業はできない。

焦点化の反対にあるものが、情報をフラットに扱う「平均化」。ちょっと話しは逸れるのだけれど、この「平均化」が得意なのがAI。
AIは膨大なデータを食べて平均化して、1つ1つの事象に照合していく。この照合スピードがここ最近格段に速くなり、AIの活用が加速化している(※AIのことを知らずに書いているので、間違い前提の文章です。ご容赦を)

 

「焦点化」できるかどうかが、今後のビジネス世界で生きているかどうかのポイントのような気もしてきました。

 

いざフィールドワークへ!

テーマは「人はどんな時に何が嬉しいのか?」。これを分析すべく、いざ京都の街へ。

今回、私はワークをする側ではなく、ワークをする人を観察する側として参加。受講者の皆さんの後についていくだけ。途中ではぐれてしまい、結局あまり何もできず仕舞い(汗)。
ただただ汗をかいた午後でしたが、(テーマから少し話しは逸れるものの)去年ワークをする側として参加した経験から感じたことを備忘メモとして残しておきます。

 

初動が大事
テーマに対して決まっているのは時間だけ。どこで何を観察するのかは各チームで考える。
時間が限られているので、どこに誰がどうやって現場に行き、そこでどう観察をするのかを最初に考える。
ここでどこまで具体的にメンバー間で摺り合わせできるかがとても大切。

初動は軽く
とは言え時間は限られているので、大枠きめて「とりあえずやってみる」で、やってみて軌道修正するのがとても大事。

私が付いていったチームは、(最初の方針決めには立ち会っていないので分からないのですが)やりながら軌道修正をしていて、とても良い動きだなぁと感じました。
一方、私も去年そうだったのですが、最終的なゴールに対するイメージが掴み辛かったようで、(最初の大枠決めに改善の余地があるのかもです)今日集めたデータが今後どうのように活かされるのかが気になるところです。

意思決定は誰がするのか?
上記店と重複するのですが、どのように最初の摺り合わせをするのか?どう段取りするのか?これについてどう全員の合意を取るのか?ワーク中いくつかのジャッジポイントがあります。これをどう決めるのかについて合意形成ができていないと、以降の検討がふわっとしてしまうなぁと感じました。

※このあたりのことは「Startup Weekend」にも参加して感じたこと。

keita-shimab.hatenablog.com

以下、当日撮った写真群。今回のセミナーと全然関係ない内容ですが、「焦点化」しようとすると、普段の景色が気になってきますね。

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御所に来るのは初めて。会場は御所の近くの「京都YWCA」。

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YMCAではなく、YWCAgoogle先生が正しく住所を教えてくれなかったのは、前者と勘違いしていた使い手のせいだとこのとき気付く)。

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お供させていただきます。

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腹筋をする人。ベンチは硬くてやり辛いのに、なぜわざわざ御所で?

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寝転び読書する外国人。なぜ御所で?

あと、写真は撮れなかったけれど、マットを敷いてトレーニングしている外国の方も、なぜ御所で?

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 木陰で運動する外国の方。f:id:keita_shimab:20170903125836j:image

お昼ととりながら作戦会議。

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浅野先生は辛い麺を汗だくになりながら平らげていました。「熱いわウマいわで汗だくになって食べちゃうよね」と。むちゃ嬉しそう(しまった、写真撮れなかった...)

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隣の席ではマダムたちがビールを飲みながら嬉しそうにしてた(もっとちゃんと観察すりゃよかった)

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三条商店街に向かおうとしたけれど、結構遠いのでやめ。

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進々堂の工場ってこんなとこにあるんだ!

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工場近くに店舗もある。なんだか他の店舗よりおいしいパンが置いていそうなイメージ。

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買うよね(ランチ5分後)

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御所から出ると向こうの道路で外国の方がたくさん。。。

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渡ってみると、個性的な風貌のガイドさん。

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聞くと、「ジョー岡田さん」という有名な方らしい。サイン入りのガイドブック。

ジョー岡田のさむらい人生

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おじいちゃん・おばあちゃんが輪投げスポーツみたいのしてた。

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他の公園でもそうだけど、水辺には必ず家族連れが集まる。

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御所横の歩道。かなり細い。今朝、外国の方が歩いていて、後ろでチリンチリンとベルを鳴らしまくる御所マダムがいたのだけれど、外国の方は全然気付かない。海外にはベルはないのか?確かに海外では道路をシュンシュン飛ばしているイメージがあるので、ベルの用途が違うのかも????

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会場に戻る

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1つのPCでみんなで共有するチームもあれば

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まずはそれぞれ作業をして後で共有するチームもあり、アプローチは様々。

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偶然かもだけれど、女性の比率が高いチームは作業進捗がとても早い(ように見えた)。手を止めている人はいなくて、手が空きそうになったらカードを切って枚数数えてテーブル中央にまとめたり...各自緩やかに連携しながら各々で動いている感じ。

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作業しやすい環境つくりも大事。机が狭いなら床でやる。

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所用のため終了時間を待たずに会場を後に。もっと見たかった!(そして次の日の分析も見たかった!)

ガンプラとワークショップ(UX KANSAI)とボディーボード

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(晩酌中就寝前ブログ)

軽いアクションって大事だよなって思った話し。

 

少し前に「SDガンダムとんとん相撲」というイベント参加して以来、少しづつガンプラに興味を持ち初めています。

ガンプラって楽しい!と思っていた矢先、上司のさらに上司からとある本をお借りしました。

www.amazon.co.jp

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印刷代がかかるであろうシルバーを入れながらも、目の部分だけ黄色にしているのは塗装欲を激しく焚き付ける

 

まだ読み終えていないのだけれど、その中でハッとするフレーズが。

 

ガンプラは(誰が作っても)カッコイイものが作れる!」

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これこれ!そう!

 

僕がガンプラに興味を持ったのは今から約30年前の小学校1年生の頃。
(実際には覚えていないけれど)そこである程度のものを作れたから、今になってもマイブームはスムーズに再燃しているのだろう。

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緑のザクトを白に。でも気が変わったので赤を上塗り。すると下地の白を少し溶かし出し「あちゃ~」と思いながら、このマーブル感が甲冑感を出している気もし出しできた。

 

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緑ベースをとにかく白に!

 

あと、うちのチビ(小2・小5)も一緒にとんとん相撲に参加すべく初めてのガンプラを完成させたのだけれど、自身ではそこそこ満足のいくものが作れたように見受けられました。

 

一方で、こだわろうと思えばナンボでもこだわれる。

ちょちょっと検索すれば、塗装方法から写真の撮り方まで、いくらでもこだわりポイントは出てくる。


あれ?これって何かに似てるなと思ったものが2つ。

 

1つめがワークショップ。

去年からUX KANSAIという、関西では唯一UXについて体系的に学べるコミュ二ティに参加しているのだけれど、そこで開催するワークショップがまさにそれ。

頭でっかちにアカデミックなことを学ぶのではなく、とりあえずゲーム感覚で体験してみる。そこから学びや気付きが出てくるので、それを深堀りする。みたいなスタイル(間違っていたら後日運営側のみなさんに謝罪します)。

ゲーム感覚のワークショップなので、誰が参加してもある程度のことができる。そこからどれだけ深堀するかは別の話しだと。

 

2つめがボディーボード。学生の頃ドはまりしたのだけれど、これが超とっかかりやすい。
ビート版の延長線上なので、誰でも(ある程度時間かければ)ある程度のことができる。

 

....ちょっと眠たくなってきたのでボチボチ終了。

 

言いたかったのは、なんでもかんでも敷居高くするのではなく、斜に構えることも無く、入り口低くある種の成功体験を積み上げたり、理想と現実のギャップを正しく理解したりすることが重要であり、なんかそれって今風だなーと(例えばキャリアプランも人材育成も)。

 

ねむ。。。結局なにが書きたかったのか忘れかけてるけど、とりあえず軽くログ残し!

SDガンダムとんとん相撲とインバウンド

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朝5時からガンプラに筆塗りをしてて思いついたのだけれど、SDガンダムとんとん相撲と外国人観光客って相性いいのでは?という話し。

 

先日、京都で始めて開催されたSDガンダムとんとん相撲に親子で参加。

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小2作


意外と親子での参加は我が家だけ。後は(子どもの心を大切にしている)大人たち。ゴリゴリに改造したガンプラを持ち寄る熱量高めのイベントでした。

参加して感じたこと。

 

  1. ルールが激シンプルで老若男女楽しめる
  2. 勝敗は運に寄るところも多い(運だけで1~2勝はできる)
  3. ガンダム知らなくても楽しめる
  4. とんとんは割と汗をかく(運動になる)
  5. SDガンダムは1時間あれば作れる。一方でこだわろうと思えばナンボでもこだわれる。

 

1番めが凄く大きくて、小2と小5のチビもとても楽しんでいた。

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とんとんするだけ


2番めも魅力的で、改造なしのうちのチビでも1勝できた。これが癖になる。5番めとも関連するのだけれど、とにかくとっかかりのハードルが低い。

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マイ初勝利の瞬間。あと1とんで落ちてたかな。

 

3番めはイベントとして凄いなと思ったのだけれど、むちゃ詳しい人の中にポツンとガンダム素人の我々がいたのだけれど、取り残されることなくいち参加者として一体感を味わうことができた。


4番めはやってみたら分かるのだけれど、エアコン完備の会場でも汗だくになる(汗だくで“楽しい感”が実感できる)。

 

で、なんとなく、このイベントって外人さんにも受けるだろうなぁと。

言葉不要だし、やり方なんて見たら分かるし、「ガンダム」って知名度ありそうだし。
あと、特殊事例かもしれないけれど、『Youは何にし日本へ?』って番組で、ゲーム大会に参加するだけ、ラジコン大会に参加するだけ、本物のインベーダーゲーム(昔の喫茶店にあるようなやつ)をするだけを目的に日本に来たって外人さんいたしなー。

ぱっと思いつきなので成り立たない前提だけれど、どっかで何かと繋がりそうなので、いったんブログに残しておこっと(とんとん相撲って、何かのハッカソンで使えそうだし)。

 

※備忘メモ

  • とんとん相撲で高齢者の健康作りかー。何か可能性感じるな。

business.nikkeibp.co.jp

  • プラモデル市場ってどんなんだろ?(そんなカテゴリなのか?とも思いつつ)
  • クールジャパンってほんとに存在するのかな?
  • 海外でのガンプラの認知度ってあるのかな?(ありそうだけど、調べたことないので)
  • インバウンドって商売になるのかな?
  • 『Youは何にし日本へ』の外人さんって、あまりお金落としそうにないな...(ターゲットとしてはイマイチか?)

UX KANSAI #03 ビジネスモデルキャンバス(2017.8.5)

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8/ 5(土)は淀川花火大会。ではなく UX KANSAIへ。

 

テーマは『ビジネスインタビュー』。

セミナーの内容は、実際に企業の方にインタビューをして、ビジネスモデルキャンバスとCACVを作成するというもの。

 ビジネスインタビューは、企業自身が言語化できていないその企業のブランド(※コア・コンピタンスと理解)を聞き出すもの。ユーザーインタビューよりも難しい。一方で、これさえ出来れば後は楽になる(そうです)。

 

今回のセミナーを受け、個人のこと・自分が属する組織のこと(在り方?)をちゃんと考えないとなと思いました。

 

ビジネスインタビューとは?

世の中が変わっている

モノやサービスのコモディティ化が進み、これまでと同じアプローチでは市場に受け入れられない。高機能あるいは美しいモノを作れば売れる時代は終わり、顧客個々のコンテクストに沿ったモノのしか売れない。

また、このあたりのことはUX KANSAI受講者の方のブログで分かりやすくまとめられていたので、引用させていただきます。

単にモノからコトへと焦点を移すだけではなく、多様性と細分化が激しくなり、個別対応が出来ないレベルに達したユーザーニーズを炙り出し、未だ顕在化していない顧客が求める体験を提案、提供する。というのはこれまでの経験則の積み重ねからの発案では絶対に出来ません。

sumireco.co.jp

サービスを考えるうえで、まずは起点となる「ブランド・ビジネスモデル・企業の思い」を見つけ出すのが、ビジネスインタビュー。

自社のことを自分の口で喋ってもらうのだから、比較的簡単そうですが実はこれがすごく難しい。

 

なぜビジネスインタビューは難しいのか?

大前提として、人は欲しいものやニーズ(ひいては「こう在りたい」ということも)を言語化できない。自身の経験則やある種の思い込みの延長線上には、新たな発見は見出せない。

なので、インタビューする側は、どこかで企業のこと否定しないといけない。「そうじゃないですよ」と。これがとても「おっかない」
「Aがしたいって仰いますが、御社のブランドはAじゃないですよ。周囲からはBだって思われているのでBなのでは?。で、Bに則したユーザーは...」というプロセスが必要。企業の言ったことや希望を否定する。これがおっかないのでついつい尻込みしちゃうしと。なるほどー。

 

そもそもビジネスって?
ビジネスとはマッチング

「高齢者×ハンバーガー」や「若者×和菓子」はダメだけど、「高齢者×和菓子」「若者×ハンバーガー」だと成立する。決してハンバーガーや和菓子が悪いわけではない。
このマッチングの精度を高めることが重要であると。

 

この話しの流れで浅野先生の仰っていたことが印象的でした。
それは「引き出し」と「収まり」という話し。

例えばデザインを提案する時、100案くらい提案するそう。そのうち、決まるのは当然 1つ。この100案の提案が「引き出し」で、決まった 1つの案が「収まり」。
収まらなかった 99個の「引き出し」は、それらが悪いのではなく収まらなかっただけ。なので、それらはお蔵入りではなく何かしらのかたちで別の提案に活かされるそう。大事なのは、「収まり」を見つけられるかであって、たくさんの「引き出し」を持つことではない。

 

前述の例で言うと、ハンバーガーや和菓子という引き出しの数ではなく、ハンバーガーは若者という収まりを上手く見つけることが大事。

 

※セミナー終了後(数日経って)ふと思ったのが、「収まり」が大事というのはそうなのらどうけど、一方で顧客に「引き出し」を提示するプロセスも一定の意味を持つのでは?と思ったこと。顧客の納得感というか、意思決定支援的な意味(気分の醸成的な)で必要プロセスがあるのかもなーとか。

 

ビジネスを考えるうえで大切な視点
大きく2点。サービスを提供する企業側のビジネス視点と、ユーザー視点


後者は UXと言う言葉もあってイメージしやすく、誰が、いつ、どこで、どのような体験をするのか?顧客の利用シーンをちゃんと掴みましょうというもの(事例としてオーディオのお話しが。へーそうなんだぁと参考になるおもしろい事例でした)。


一方で、前者は意外と見落とし?がちで、「何をもって社会に貢献し、尊敬される企業となるのか?」。企業のブランドや市場での位置付けをどうするのかというもの。

 

確かに、この視点がないと企業として生き残れないのは明白。

とか言いながら、自分の属する組織がこのことについて何と言っているのか?どうしようとしているのか?知っている人は少ないのではないでしょうか。(私も自分の会社の目指すところを言葉としては記憶しているのですが、どれだけ理解しているのか多分に怪しい...)

 

ビジネスモデルを考える
まずは企業のブランド(ブランド・ビジネスモデル・思い)を確認しする。次にユーザーを見つける。そして社会動向も俯瞰したうえで、サービスを考える。

今回セミナーを見学して、難しいなと感じたのか以下3点(他にもいっぱいあるけど強いてあげるなら)

  1. 自社ブランドの言語化が難しいこと(※前述)
  2. ユーザーの定義(誰がユーザーなのか)
  3. 事業性(それは儲かるのか)

よく抜けがちなのが3つめ。本当にそれは儲かるのか?という視点(利益を出さねばその先にあるのは死あるのみ)。
適当な売上シミュレーションを立てるにも、そこには社会動向の把握と市場感の推測、具体的なコスト感やサービスを世に浸透させるまでのプランニングなど、様々な視点必要。
これが本当に難しく、考えようとしても思考停止してしまうシマツ。
私のお給料は、一部のこういった難しいことを考えていらっしゃる方々から頂いているのだなぁとゲンナリ。

 

2つめは、顧客>価値提案>強み の視点が重要で、「自分たちの強みはAだから、Aを提供するんだ!」ではなく、Aを求めるユーザーがいるか?価値提供ができるか?が重要。

これも難しいよなぁ。自分たちの強みがあるのならばそれを武器にするべき(するしかない)なのだけれど、これが一方的な押し付けになった瞬間デスマーチの始まり。
自分たちの強みを持ちつつ、それを時代に合わせてピボットさせたりブリッジしたりすることが大事なのでしょうね。きっと。

 

1つめは前述の通り(そういや、以前セミナーで「困っている人に『何で困っているの?』って聞くのは愚問だ」という例え話を聞いて、激しく共感したっけな)。

 

ビジネスモデルキャンバスを書いてみる(ぼっちワーク)

ビジネスモデルキャンバスとは、ビジネス戦略を紙一枚に整理できるフレームワーク

ferretさんのブログが分かりやすいです。参考まで。

ferret-plus.com

 

アウトプットあShareWis PRESS(シェアウィズ プレス)さんの「iPod発売当初のビジネスモデルキャンバス」がイメージしやすいです。

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今年のUX KANSAIセミナーは見学者として参加しているのですが、貧乏性?な私は、やらなきゃ損々とばかりに会場の隅っこでひとりワークをしていました。

 

現状のBMCと将来(3年後)のBMCを作成。現状のBMCは運営の方々のものを拝借して(汗)、将来のBMCを作成しました。

 

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うん。イマイチ。なぜこの企業がやる必要があるのか?そもそもこれで尊敬される企業になれるのか?ニーズはあるのか?などツッコミところは満載。
ですが、いったん外化することが重要なので(←言い訳)。


CVCAを書いてみる(ぼっちワーク)

CVCAとはCustomer Value Chain Analysisの略。顧客価値連鎖分析。どのような価値が誰に提供され、その対価がどのようにやりとりされるのかを見える化する手法。
上記BMCをもとに書いたのがこれ。

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お金の流れが不適切のようにも見えるし、やっぱ何か成り立っていない感じが。。。


2回目のセミナーを終えて

去年は受講者として、今年は見学者として参加したのですが、いくつか思ったことがありました。

チームビルディングの難しさ
去年はチームで、今年は個人でワークをしたのですが、チームでワークをすることの難しさを思い出したりしていました。
今年は個人と言うこともあり、合意形成のプロセスなく黙々と(って実際はダベったりで注意散漫でしたが(汗))作業ができた点は楽だった。

 

個人の視点の限界

一方で、やっぱり個人だと視点も少なく、出てくるアイデアも何となくポテンシャルが無いものばかりのように感じました。
また、そもそも個人の作業って、今の時流(チームで事を成すことが求められる時代)に乗ってないのでイマイチだよな、とか。

 

とっかかりは世の中の動き
前出の2点とレイヤーが全く違うのですが、今回の課題が「(インタビューした企業の)3年後のビジネスを考える」というものでした。
去年なら闇雲に適当なアイデアを出して、おもしろそうなものに飛びついたのですが、今回は3年後の社会ってどうなっているのだろう?から考えはじめました。
これで考えるとっかかりがつかめたり、アイデアの必然性も考えられるようになりました。
企画するうえで当然っちゃあ当然ですが、いざワークとなると、この「当然のこと」をすっ飛ばしてしまうんですよね(なんでだろう)

 

運営者の“熱”

 これまた全然レイヤーが違う話しなのですが、今回は懇親会も参加させていただきました。懇親会後、図々しくも運営の方々についていき少しだけ一緒にいさせていただいたのですが、酒を飲んでもコミュニティの話し。アテに箸を付けてもコミュ二ティの話しで、情熱というか、想いがすごいなと(こういうことに触れると、何故かモチベーションが上がったりします。何でだろ)。

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酒の肴はアンケート!?

 

この学びをどう活かすのか?

今回得たことを、自分の属する会社に当てはめたり、ちょっと応用して自分自身のこと(キャリアプラン)に当てはめたりしてみると、色々気付きや発見が多そうです。

というか、少なくとも自分の会社に対してはやっておかないとなーとか思ったり、思わなかったり。

「チーム」というもの(メモ)

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仕事でもプライベートでも、誰しもが何かしらのチームに属してる。

 

この「チーム」というものについて、引っかかった(大事そうだなと思った)ことがあったので、後で読み返せるようにメモ。

 

チームはただの人の集まりではなく、共通ビジョンをもった集団であること。
ビジョンはリーダーが掲げればいいけど、メンバーは「(この人の集まりが)チームになる」ように努力する必要がある。って何かに書かれてて発見がありました的なブログを以前書いてたけれど、ふとそのことを思い出しました。

keita-shimab.hatenablog.com

 

それを思い出させてくれたのは、こちらのブログ(UX KANSAIというコミュニティの運用メンバーの方)。

ai-blog.hatenablog.com

「完成形を見据えながら取り組む。各々の役割を全うしながら協力しあうこと」

 

過去に「みんなで考える。みんなで動く。」とまとめていますが、
「みんなで一緒に取り組む」ことは、みんなが同じことを一斉に行うのが良いのではなくて、見据えたゴールに向かって各々の役割(特性)をどのように活かしながら全うして共に取り組むのかという大切さに、改めて気がつきました。
当たり前のことだろうと思うんだけれど、私たちは、なぜか誠実に取り組むことを怠っていたように思います。
行動において、私たちは誠実に取り組むありんこにならねばならないですね。

 

ふむふむ。ふむ!

  • 「完成形を見据える」
  • 「各々の役割を全うする」
  • 「協力する」

 

当たり前といえば当たり前すぎることだけれど、言うは易く行うは難しでいやはやなんとも。


さらに同じ方のブログで、2015年(※当時彼女は学生!)の記事へのリンクがあり辿ってみると、、、

みんなで動く。みんなで考える。
そこでポイントとなってくるのは「皆で同時に手を脚を動かすこと」だと思いました。

 

また、ウロウロを1人でふらりと行うのか、全員で同時に行っているのかで差が出てくることにも気がつきました。


あるチームのAさんは、煮詰まってしまったときに1人でふらりと他のチームの様子を見に行きました。そしてある気づきを得たそうなのですが、チームへ戻ると他のメンバーは必死に作業をしています。そのときAさんは「今は言うタイミングじゃないな」と思ったそうです。そしてその後その情報が共有されることはありませんでした。もったいない!

 

一方、あるチームは「今から全員で書き出ししよう!」「今から全員で偵察しに歩こう!」と1つ1つの行動をみんなで行っていました。
そして、他のチームがパッケージのイラストを書き出しているのを見て「あ、モノを考えてる人が多い」と気がつき、チームへ持ち帰って「私たちはコトを考えようね」と発言しました。

 

※メモ:「同調って怖い」って話しと、「健全な精神でいることは大切」も気付き大!

 

ほんとは他のことでブログ書く予定だったけど、いやはや色々なところに色々な気付きが落ちてて目移りしてもーた。

UX KANSAI #02 オブザベーション(2017.7.8)

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約半年ぶりの UX KANSAI

久々の学びの場は激反省に終わりましたよ。

 

本日のテーマは『オブザベーション』。オブザベーションとは質的調査のひとつ。

 

質的調査とは?

定量と定性でいうところの後者。顕在と潜在でいうところの後者。質的調査にも種類があり、ばっくりとは以下3つ。

  1. 自分でやる「参与観察」
  2. 人がやっているのを見る「オブザベーション」
  3. 人がやっているのを見て、聞いちゃう「エスノグラフィティー」

本日はふたつめのお勉強。 

 

オブザベーションのいいとこ

例えば、サイトのユーザー調査。
実際にユーザーにサイトを使ってもらう。
使ってもらって、ただただ観察。
観察して「あれ?なんでこの人こんなことしてんの?」って気になる箇所見つける。
しばらく後に「なんでこんなことしたの?」って聞く。

この「すぐ聞く」のが大事。
体験から時間が経って後に、インタビューとかで思い出してもらいながら聞いても、ホンネ(ニーズ)は出てこないそうな。

 

何で後から聞いてもホンネは出てこないの?

理由は2つ。
1つめは、人は「忘れる」から。これは本能的な自己防衛機能なので仕方なし。
2つめは、大変なことがあっても人は鍛錬で乗り越えるから。乗り越えた後だとその時の困り事は言語化できない(PCのキーボードとか。くそ不便なのに、みんな慣れちゃってる)

 

ゼリーの課題を解決するデザインを考えるワーク

他にもいろいろインプットがあり、ワークへ。

 

私は2016年に UX KANSAIを受講していたため、OBとしてオブザーバー(見学?)的な立場で参加させていただいたのですが、まぁこれがなんともヒリヒリするような受講になりまして。。。

 

今年の受講生のみなさんはとても優秀で、なんとも鋭い視点を持った発表が続きます。
OB陣は発表の予定はなかったのですが、急遽発表することに。

 

発表結果は「一年勉強してこれか。情けねーよ」とは、浅野先生のコメント。

ぐぅの音も出ません。おっしゃるとおり。

 

去年の自分と、今年の自分

ほんと「去年1年何してたん!?」を突きつけられ、なんともトホホな心境。

 

とは言え、去年と今年で多少自分の中に変化が生まれてて、反省点(自分の何がダメだったか)を言語化できるようになった(去年はただ「何かモヤモヤする」っていうことしか言ってなかったw)。

 

今回の反省点は以下3点。

 

最終ゴールをイメージせずに作業しちゃうよね
何時までに○○を考えないと、って言われているのに、それをイメージせずに議論開始。それは議論ではなく、もはやお喋り。
ゴールを見据えていれば、自然と役割分担しよう!とか進め方どうする!とかお題が出てくるだろうに、それがあまりなかった。

 

ユーザーを限定的に考えちゃうよね
今回のワークショップでは、自分ともう一人が被験者(ユーザー)としてサービスを利用したのだけれど、この2人のことしか考慮しない検討内容になっていた。

 

てか、スタンスが舐めてるよね
うまく言えないけれど、OBっていう立ち位置は、私自身を舐めた態度にさせてしまうような。反省(受講生じゃないので本気度が違う、みたいな??)

 

う~ん。最初の2つは去年から言われてたな(汗)。うん。でも自覚できたのは収穫だ!

 

教育とは

最後に、先生がおっしゃっていたこと。


「教育はカスタマサービスじゃない」


「飢えた者に魚を与えるのではなく、魚の採り方を教えるって言うでしょ?」

 

刺さったなー。去年の自分は飢えてたなー。でも今日は飢えてなかったなー。もはや参加資格ないじゃんねー。

 

ということで、あらためて教育を受ける者として、いろいろ反省しよーっと。参加してよかった(「勝ちの途中の負け」な日だった!)