UX KANSAI #02 オブザベーション(2017.7.8)
約半年ぶりの UX KANSAI。
久々の学びの場は激反省に終わりましたよ。
本日のテーマは『オブザベーション』。オブザベーションとは質的調査のひとつ。
質的調査とは?
定量と定性でいうところの後者。顕在と潜在でいうところの後者。質的調査にも種類があり、ばっくりとは以下3つ。
- 自分でやる「参与観察」
- 人がやっているのを見る「オブザベーション」
- 人がやっているのを見て、聞いちゃう「エスノグラフィティー」
本日はふたつめのお勉強。
オブザベーションのいいとこ
例えば、サイトのユーザー調査。
実際にユーザーにサイトを使ってもらう。
使ってもらって、ただただ観察。
観察して「あれ?なんでこの人こんなことしてんの?」って気になる箇所見つける。
しばらく後に「なんでこんなことしたの?」って聞く。
この「すぐ聞く」のが大事。
体験から時間が経って後に、インタビューとかで思い出してもらいながら聞いても、ホンネ(ニーズ)は出てこないそうな。
何で後から聞いてもホンネは出てこないの?
理由は2つ。
1つめは、人は「忘れる」から。これは本能的な自己防衛機能なので仕方なし。
2つめは、大変なことがあっても人は鍛錬で乗り越えるから。乗り越えた後だとその時の困り事は言語化できない(PCのキーボードとか。くそ不便なのに、みんな慣れちゃってる)
ゼリーの課題を解決するデザインを考えるワーク
他にもいろいろインプットがあり、ワークへ。
私は2016年に UX KANSAIを受講していたため、OBとしてオブザーバー(見学?)的な立場で参加させていただいたのですが、まぁこれがなんともヒリヒリするような受講になりまして。。。
今年の受講生のみなさんはとても優秀で、なんとも鋭い視点を持った発表が続きます。
OB陣は発表の予定はなかったのですが、急遽発表することに。
発表結果は「一年勉強してこれか。情けねーよ」とは、浅野先生のコメント。
ぐぅの音も出ません。おっしゃるとおり。
去年の自分と、今年の自分
ほんと「去年1年何してたん!?」を突きつけられ、なんともトホホな心境。
とは言え、去年と今年で多少自分の中に変化が生まれてて、反省点(自分の何がダメだったか)を言語化できるようになった(去年はただ「何かモヤモヤする」っていうことしか言ってなかったw)。
今回の反省点は以下3点。
最終ゴールをイメージせずに作業しちゃうよね
何時までに○○を考えないと、って言われているのに、それをイメージせずに議論開始。それは議論ではなく、もはやお喋り。
ゴールを見据えていれば、自然と役割分担しよう!とか進め方どうする!とかお題が出てくるだろうに、それがあまりなかった。
ユーザーを限定的に考えちゃうよね
今回のワークショップでは、自分ともう一人が被験者(ユーザー)としてサービスを利用したのだけれど、この2人のことしか考慮しない検討内容になっていた。
てか、スタンスが舐めてるよね
うまく言えないけれど、OBっていう立ち位置は、私自身を舐めた態度にさせてしまうような。反省(受講生じゃないので本気度が違う、みたいな??)
う~ん。最初の2つは去年から言われてたな(汗)。うん。でも自覚できたのは収穫だ!
教育とは
最後に、先生がおっしゃっていたこと。
「教育はカスタマサービスじゃない」
「飢えた者に魚を与えるのではなく、魚の採り方を教えるって言うでしょ?」
刺さったなー。去年の自分は飢えてたなー。でも今日は飢えてなかったなー。もはや参加資格ないじゃんねー。
ということで、あらためて教育を受ける者として、いろいろ反省しよーっと。参加してよかった(「勝ちの途中の負け」な日だった!)