keita_shimabの日記

京都在住Webディレクターのイベント参加メモや読書メモなど。

イノベーションに何が必要か(記事メモ)

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年末年始、帰省につき新聞読めず。帰省から戻り溜まった新聞を広げると、「AI」や「IoT」、「協争」(あと「花嫁会」)など興味を惹く記事がいくつかあり、その中でも特に「イノベーションに何が必要か」という紙面に目が留まる。

www.nikkei.com

 

イノベーションを起こす組織

記事によると、

そもそもイノベーションが生まれる第一歩は「新しいアイデア・知を生み出す」ことだ。その根本原理の一つは、「既存知と別の既存知の、新しい組み合わせ」にある。

イノベーションを起こしたいのならば、その第一歩は「自分から離れた、遠くの知を幅広く探し、それを今自分が持っている知と新しく組み合わせる」ことになる。これを専門用語で「Exploration(知の探索)」と呼ぶ。

日本で今、イノベーションが起きない理由は明らかだ。「知の探索」が足りないからだ。

知の探索は、本質的に失敗がつきものだ。

 

で、日本企業はこの「失敗」を認めないので問題だと。

この問題を乗り越えるポイントも記載されていて、大きく 2つあるそうな。

第1に評価制度を見直すことだ。一般に社内の評価は「成功か失敗か」で判断されるので、人は評価対象となった瞬間に失敗を恐れ、知の探索をしなくなる。

第2に企業が明確な長期ビジョンを持ち、リーダーがそれを何度も語って、社員への浸透を徹底させることだ。長期ビジョンを持てば、そのビジョンにかなう知の探索型の投資が可能になる。

 

ふむふむ。なるほど。

強烈な使命感、不屈の闘志をもったスーパーイノベーターが推し進めるのではなく、組織としての取り組みが必要なのか。

 

「失敗してもいいよ」と言ってしまうさくらさんとかは、イノベーションが起きやすいのかなと想像。

jp.techcrunch.com

 

個人でできることは?

組織のあり方は、そうなのか、と。一方で個人としてはどうすればいいのか?色々あるけれど、初歩の初歩としては、

  1. ソト(主に社外)と接すべく行動する
  2. ソト(主に社外)を受け入れる器量
  3. ソト(主に社外)に対して存在感や影響力を持つ(また持てるようになるための日々の鍛錬)

みたいな感じでしょうか。

 

社会人になると、行動・交流範囲はどんどん限定的になる。結果、ソトに出ることが億劫になったり臆病になったりする。

ので、あまり頭でっかちで考えず、とりあえずソトに出るのが大切なのかも。

 

僕は武者修行のつもりで、できるだけソトに出ています。が、残念ながらイノベーションを体現したことはないのだけれど(涙)、記事に書かれていたことは感覚的に理解できたりする。ので、まぁ、それだけでも収穫かな。

 

とは言えそんなぼんやりした収穫だけってのも寂しいので、今年はより具体的な収穫が得られるようにしたいなぁ。


何となくは、上記 3つめに書いたようなことに力を入ることかと。

発信が強くなれば FBも強くなるだろうから。

 

ソトにホイホイ出ていくだけでなく、収穫を得るためにまずは自分の「中身」(意志だったり、知識だったり)をまずは重点的に強化。そしてソトと濃い接点を持つ。そうすればイノベーションに近づけるかも。。。って、別に会社から求められてもいないけど(笑)

超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール(読書メモ)

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ひょんなことから空港ロビーで一泊することに。

呑んだくれるかと思いきや、意外に呑むのも飽きて読書。

 

まだ途中だけど、『超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール』の読書メモ。
解釈無し。後で読み返し用の箇条書きメモ。

 

超訳」の通り、著者が中国古典を噛み砕いて解説。「例えば取引先と~」というように、具体的なビジネスの場面で解説するなど、読みやすい内容だと感じました(※amazonのレビューでは「意訳だ」「内容が跳躍」ってコメントもありますが)

 

「強者になるには一定の法則がある」

 

なんと。2017年、強者を目指しますかね。

 

読んだところまでの概要は「計画を立てて、準備して、シミュレーションも怠らなければだいたい勝てるよ」と。

 

勝利のシミュレーション。5つの視点。

勝利のシミュレーションには 5つの視点が大切(これを「五事」と言う)。

 

①「道」

10年後・20年後・30年後の自分をリアルにイメージする。
これができると、思いと行動がひとつになる。

 

②「天」

時代性。「いつ」という視点。例えば、「社長になる」ではなく「2050年に社長になる」。
そうすると、その時の時代の気分感やニーズに考えが及び、それに応えるための計画が練れる。

 

③「地」

自分が活躍するフィールド。自分に向いている分野。競争のないオンリーワン。世界的な広がりが展望できる分野。自分の資質・能力が活かせる分野。

 

④「将」

必須能力。目標を達成するために必要不可欠な能力を明確にして、研鑽に励む。

 

⑤「法」

自分自身を厳しく律すること(社会的ルールを守ることではない)。

 

ライバルを作ろう。そして7つの視点で徹底比較。

上記のシミュレーションに加えて、ゴールを明確に一直線に突っ走るため、目標とする人物・ライバルを設定する。そして、そのライバルと自分の能力・実力を徹底的に比較する。
比較ポイントは以下の7つ(これを「七計」と言う)。

 

①「有道」

やろうとしていることは、世のため人のために尽くそうという志(=普遍性のある志)があるか否か。

 

②「有能」

互いの能力・実力を細かく項目分けして比較する。野球選手で言うなら打力・投球力・走力・選球眼・守備力、など。

 

③「天地」

どちらが時代の気分感に沿った仕事をしているか。

 

④「法令」

読んで字の如く、コンプライアンスのこと。

 

⑤「強き」

勝負強さ。これは「運」のことではない。日頃から勝負におけるあらゆる場面を想定し、常に柔軟に冷静に対応できるよう精神を鍛え上げて身に付けられる「気持ちの強さ」。

 

⑥「練れたる」

どちらが訓練を積んでいるか。反復練習によって必要な力を「体で覚える」感じ。

 

⑦「賞罰」

仕事に対する評価の比較。例えば、報酬とかポジション。周囲の評価など(結局のところ「これがあるからがんばれる」とのこと)。

 

心して、2017年を迎えよう。

UX KANSAI 番外編?~リフレーミングしてみる会~(※ブログの内容はリフレーミングではございません。悪しからず)

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UXを体系的に学ぶワークショップ『UX KANSAI』。


プライベートで月に1回参加しているのだけれど、本日は番外編(課外授業?補習?)。

 

1年かけて一つのビジネスサービスを設計するのが、本ワークショップのゴール。

2週間前の回でアイデア見える化したところ「どれも正攻法」と一蹴されるシマツ。


この状況を見かねた運営の方々が「リフレーミングしてみる会」と称して、補習会を設定いただきました。

 

同じチームのメンバーが私合わせて3名集まるという有難き状況。なので(なので?)、内容はリフレーミングというよりは、いまのアイデアベースで色々な視点を出し合うかたちとなりました。

感じたことは3点(※リフレーミングのことではございません。悪しからず)

 

面と向かって話す大切さ

大阪、京都、神戸と全員住んでいる場所がバラバラなので、セミナー以外で直接MTGをするのは難しい。
ので、休日や平日夜などにメッセンジャーで議論や共有をするのだけれど、今日面と向かって話してみて「会って話すって大切だな」と感じました。

一般的に、リモートワークやテレワークなど、仕事をするうえで同じ場所にいる必要はない風潮はあるものの、それも使いよう棚と感じました。

面と向かって喋らないと、なんとなく自分の先入観を取っ払わず話しを聞いてしまうような印象(私はですが)。
なので、拡散は対面。収束は非対面。みたいな使い分けをすれば、いろいろスムーズなのかなと感じた次第。

 

2名以上で事を成すなら、避けては通れない「摺り合わせ」

個人的には「摺り合わせ」って嫌い。その時間は何も生み出してないようで、返せよって感じ。
でも、今日のMTGは摺り合わせをしたことで、次の議論に移れるような感覚を得た。う~ん。摺り合わせ。大事大事。

 

提供される価値から考えてみる

今回「しまなみ海道」でどのようなサービスが展開できるのか?を考えているのだけれど、テーマは「旅」としたうえで、とっかかりとして『提供される価値』から考えてみようとなりました(他にも手法はあるのだけれど)。他のチームで出ていたことを参考に、「テーマパークで提供される価値」を考え「それをしまなみで提供するならどんなサービス?」を展開。

結論はタイムオーバーで成果物無し。ただ、議論の中で新しい発見や、進め方については「一方で今のしまなみで提供される価値を考えなきゃね」という発見も。チームで物事を考えるって、発見があっていいですね。

 

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、、と。PCの電池が切れそうなので。今日はここまで。次のセミナーは1月。それまでまとめられるかな~。

 

GRIT「やり抜く力」~人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける~(読書メモ3 # やっと全部読んだ)

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GRIT(グリット)とは

人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」。それが『GRIT(やり抜く力)』。
成功者の共通点は「才能」ではなく「グリット」である。
「グリット」とは、物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる力のこと。

 

本読むスピード遅く、一気には読めない量なので、大きく3回くらいに分けて読み&メモ。

 1回めは「グリット」の必要性や有効性
 2回めは「グリット」を自分自身の内側から伸ばす方法(一部残り
 3回めは「グリット」を外側から伸ばす方法(←イマココ)


「優しい教育」と「厳しい教育」

「やり抜く力を育てるにはどうすればいいのか?」人それぞれ意見はあるが、大きく2通りの考え方がある。「優しく接する」のか「厳しく接する」のか。

書曰く、(まだまだ研究サンプルが必要だが、いったんの結論を出すなら)、これは二者択一ではない。どちらか一方しか選択できないようなものではない。

これを「子育て」を例に解説。子育てには4つのパターンがあり、「賢明な育て方」をすると、子どもはやり抜く力が強くなる。

賢明な育て方に該当する親は、子どもの心理的欲求を正確に判断している。子どもの能力を最大限に引き出すことは、愛情と自由を与えるととともに、限度を示すことも必要。その毅然とした態度は、権力ではなく知識と知恵に基づいている。

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こちらは、「優しい教育」側の実例として取り上げられていた親御さんのコメントで気になったもの。「自分の夢を追いかければいい」「高校中退もOK」と、一見“甘やかし”にも見える親御さんのスタンスは、、、

辛いと時にも諦めずに続けられるかどうかは「私ならできる」と思えるかどうかにかかっている。その信念はどこからくるかといえば、自尊心から。一方で、自由を与えながら「限度」を示す。


とある環境に身を置く。というテクニック

おもしろかったのが、やり抜く環境に身を置いて、やり抜かざるを得ない環境に身を置くのも有効って話し(環境って無視できないよね)。

とある人格形成理論。ブレント・ロバーツが唱える『対応原則』。「人は自分の性格に適した状況に引き寄せられるが、その結果、さらにその特徴が強化される」(この関係は、好循環と悪循環のどちらにも繋がる可能性がある)と。

あるパーソナリティ研究者たちによると、人間の性格は幼年期でほぼ固まってしまうというのが一般的だったが、そうではないと(ので、努力すればどうにでもなる)。


ご褒美を与える。というテクニック

ラットの実験。楽してエサが食べられるラットと、エサまでにいくつか乗り越えなければならない障害が用意されているラットとでは、後者の方が貪欲にエサを求める。
別の話し。子どもたちに課題を解かせる実験。簡単な問題ばかり与えられる子と、簡単な問題がとけたら難しい問題を与えられる子。後者の方が勤勉になる(※両者とも、回答後にはご褒美が貰える)。

 

「学習性無力感」(回避できないストレスを繰り返し与えられた動物は、なにをやっても無駄だと思い、逃げる努力すら行わなくなる)という研究結果がある。
これを踏まえたうえで、アイゼンバーガーという学者は、前述のラットの事象を「学習的勤勉性」と名付けた。
ラットも人間も、体験を通して「努力と報酬の関連性」を学ばない限り、放っておけば怠けてしまうようにできているらしい。動物は進化の過程において、必死な努力をしなくてすむときは、なるべく手を抜くようになったとのこと。ふむふむ。


まとめ

えらい長いことかかった読書。読み終わっての自分なりのまとめ。

  • 「やり抜く力」重要。でも、実はこれ能力ではなく努力の結晶。
  • トリガーは自分。まずは興味を掘り下げよう。
  • 取り組み続けるための工夫。目標を設定してクリアする練習を習慣化。
  • 今目の前の取り組みが大きな目的と繋がっていることを実感する。
  • とはいえ環境も大事よね。
  • 親、コーチ、教師、上司、メンター、友人など、「やり抜く力」を伸ばすことに強く影響するよ(気をつけて&大事にね)

 

読み終わって感じたのは、特に新しい発見は無かったということ。


そもそもなぜこの本を手に取ったのか忘れてしまったけれど、たぶん「攻略法」的な情報(乱暴に言うなら、努力せずやり抜く力が身に付く方法)を探してたのかな。忘れたけど。

 

とはいえ『結局、自分次第』というのは、(いま上手くいっていない状況であれば)捉え方次第ではキツイことかもしれないけれど、主導権は自分にあるのだから、なんとも未来ある話しではないかと。自由と責任、権利と義務をしっかり意識しながら、主導権は自分にある(自分にしかない)ことに目を向けるべきだな。と考えさせられる本でした(←話し変わってる?w)

UX KANSAI vol.8 ペーパープロトタイピング

UX KANSAIもいよいよ大詰め。今回は、セミナー内容は当然ながら、ここに至るまでの経緯で得られることが多い回になった。

 

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本日を迎えるにあたって

ここ2~3ヶ月かけて検討したことを、一回壊して本日に挑みました。

前回「このままじゃビジネス考えられないかも。。。どうしよ」みたいに終わって、直接MTGはできなかったので、メッセンジャーでいろいろ相談。なかなか検討に時間がかけられなかったり。リアルタイムに共有・レスができなかったり(そりゃみんな仕事してるもの。。。当然)、なかなかの動き・動かし辛さは感じつつも、出来る限りのことはやろうと腹をくくり、(不十分ではありながら)少しは改善がみられたかも。

作っては壊すの「プロタイプ」思想。ここでも重要。

つくっては壊すを体現した感じ。正解なんてない世の中だからこそ、作っては壊しで精度や確度を高めるのが大事だし、でもそれってしんどいし、でもやったらやっぱり良いね!ってのを体感できた。


で、今日の話し(テーマ:ペーパープロトタイピング)

プロトタイプとは、ざくっと作っていけてるか評価すること。

以下セミナーで学んだことメモ。

 

●プロトタイピングの種類

・プロトタイプ:スケッチ・観察
・プロトタイピング:評価

 

ワイヤーフレーム

必ず手書きで。PCでキラキラしたやつ作っちゃうと、本質的な間違いとかが分かりづらい。良く見えちゃうので。
ただ、手書きって言っても「雑」と「ラフ」は違う(「雑」はダメ)。ラフは、フリーハンドでむちゃ丁寧に書いたやつ。

 

●物事の理解には2つある。「構造」と「手順

例えば洗濯機。昔は作りもシンプルで構造を理解して使用していたけれど、今は高性能になり構造を理解するのは無理。じゃあどうしてるかって言うと、手順で理解している(何分乾燥とかじゃなく●●洗い、みたいな)。
「構造」は図書館学からきていて、イメージしやすいのはWebのツリー構造。
一方、いまはアプリが出てて、アプリはツリー構造ではなく「手順」。これを「UXフロー」という(※前回の講座参照)。

 

●ペーパープロトタイピングと親和性がたかい「アクティングアウト(寸劇)」。これで初めて、適切に評価できるようになる。

この有効性は本日のセミナーで実感できた。ただ、企業では残念ながら有効活用できていない。それをうまくいかせるために、3つの手法があるのだよ。


1. ストーリーボーディング
浅野先生オリジナル。ワイヤーフレームをUXフローやシナリオに沿って並べ、被験者にペルソナになりきり発話しながら操作してもらう。複数の目で見るので問題点が共有しやすい。

 

2. 体験プロトタイピング
Prottとか使って、実際外に出て使ってみる。

 

3. 体験ムービー
実際の利用シーンをムービーにして、利用シーンを具体的にかたちにする。

 

●人のモチベーションは「裁量権

例えば旅をコンシェルジュ系の提案型サービス。確かに便利だけど 2回目の利用は(その土地では)無い。別の土地で同じサービスが使われてしまう(※今回想定している企業さまではそれは不適)。

 

●条件入力とかサイアク

操作として、「希望条件を入力する」とかって、絶対ニーズにマッチしない。人の欲求は言語化できない。例えば不動産サイトで「角部屋」とか「駅から徒歩5分」とかの条件があるけれど、ユーザーは「昔住んでいた土地と似た雰囲気か」とか、そういうのが気になる。「私」のことを知らない人に提案されてもぐっとこない(特に相手はビジネスで提案しているので)。それよりも「自分に似た感性の人が求めているもの」とかの方が受け入れられやすい。

 

こっから以下は、思ったこと。

 

ワイヤーフレームは手書き」っていうのが刺さった。たまに「手書きだと良いか悪いか判断できない」って言われることがあるけど、違うじゃん、と。


「ラフではなく雑だからダメなのか?」って反省しかけたけど、たぶんそうでなくて見る側のやる気の問題かな。は、言いすぎで、たぶんピカピカなプロト作って、本質とは別の議論をしていることが多いかも、と。だから決定打が何かのか分からず、果てには「責任者さまの好み。。。」とかなるんかな。。。危ないなー。

 

レッツアクティングアウト

そもそも自分たちで考えていることなので、正直そこから新たな発見はなく、具体的に検討を進めるのに有効だなと。ただ、これをすればちゃんと「外化」できるので、周囲からFBをいただくことができる。FB大事(何事も)。

 

ビジネスってむずかしい

今回は実在する企業をモデルに、新規事業を検討する感じ。こっちを立てればあちらが立たず。いいかもと思えば独りよがり。。。とか、ビジネスって難しい!でも、そんことが実感できるこの場ってとても貴重!

「なぜこのビジネスをこの会社がやる必要があるのか?」これに尽きるような気がします。それは、やりたいって「想い」もあれば、それ以外にも。時代背景とかユーザーの気分感とか?いろいろありそう。

 

「リフレーミング」って習ったよね?

先生から「結局みんな正攻法」とのコメントが。突飛なことやっても非現実的だし、それこそ「企業がやる意味」とかも薄まりそうだし。。。って考えていて、そもそもペルソナ分析が甘いのか??
とかうねうね悩み中。。。

ビジネスアイデアコンテスト『Dentune!!』に参加した話し

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イベントに参加して感じたこと。メンバー変わると役割変わるよねっていう当たり前すぎる話し(を書こうと思っていたけど、あまりそんな内容にならなかったw)。

 

Dentune!!とは?

関西電力主催のビジネスアイデアコンテスト。お題は「関西エリアに270万本ある電柱を再定義し価値を創出する」。なんと賞金もあるよ。

www.kepco.co.jp

 

個人参加とチーム参加があって、私は今回、自身初となるチーム参加(お声がけいただき、身に余る光栄。むちゃラッキー)。

 

参加者 100名の大規模イベント

今回のイベント、参加者 100名というかなり大きめなイベント(エントリーは 200名近くあったとか)。
予選→本戦と2回開催。予選は 26チームで行われ、上位 10チームが本戦へ。

 

「でででデンチュ~ン」の掛け声でスタート!

インプットタイムを経て、個人参加とチーム参加は分かれて進行。

 

 ※インプットタイムで「へ~」ってなったことメモ

  ・全電柱の位置データ(緯度・経度)持っている
  ・電柱の中は空洞
  ・強度抜群で、かつ「しなる」
  ・毎年 15,000本の電柱を廃棄している

 

チーム参加側は、関電社員に「うちにJOINしてよ」アピールタイム。

 

見渡すと会社単位で参加されている方が多く、誰もが知ってる会社さんとか、AI系の会社さんとか、あと某有名大学の学生さんとか。

そんな中、たった 3名の“イベントで知り合った者同士”で結成されたうちのチームは、関電社員さんには見向きもいただけずJOINならず(涙)。

すでにビジネスアイデアは固まっている(なんならパワポも作ってる)ところもあって、ちょっとだけ「やば」と思ったり。

 

ふんわりと

うちのチームは比較的ハッカソン経験のある人たちだったので、逐一細かな摺り合わせせずとも、何となくの段取りや進め方が共有できてたように感じた(「じゃー昼までアイデアだすか」ってなっても、その時間のとり方が妥当かどうかとか、そもそもアイデアだしってどんな感じでするのかとか、細かな認識の摺り合わせをする必要なし)。


状況次第では「ふんわりしていて不安」ってことになりかねないけれど、今回のチームは全然そんなことはなかった。

 

これは、メンバーの経験とか相性とか複数の条件が絡み合っていると思うのだけれど、他のイベントや仕事で再現するのは難しそうだなと感じた。
一方で、その「難しさ」を何かしらで解決できたらとても価値があるなぁとも(アイデア出しのフレームワーク?チームビルディングの手法?ファシリテーション?何だろ)

 

役割「分担」って何だ

うちのチームのバックグラウンドは以下の通り。

 

 ・デザイナー(プランナーの動きもできる)
 ・デザイナー(プランナーの動きもできる)
 ・プランナー(しかできない)←ワタクシ

 

一番領域が狭いのは私だったりするのですが、たぶん 3名各人の領域を「輪」で書いたら、だいぶ被っているいるのでは?と想像します。


各人領域が被るので、「誰がどこまで何をする」みたいな役割分担をちゃんとしないと進まなさそうだけれど、全然そんなことない。

うまくいえないのだけれど、全員が前のめりというか、(表現は適切ではないのですが)「タスク」みたいなものがあったら、それを各人がゆるく取りにいく感じ?

 

これを日々の業務、全てで再現できたらすごいなーと(そもそもイベントと仕事で比較するのは不適切だろうとは思うものの、イベントに参加するたびに感じることなので書いとこ)

 

今回の役割

いつもハッカソンやアイデアソンに参加する時は、プレゼン資料作ってプレゼンするのですが、今回は両方とも私以上にスキルを持った方がいるので、別のこをとすることに。

、、、って、具体的にはあまり何もしていないのだけれど(笑)、ぼんやりしたことを適当に言語化したり、盛り上げコピー(って何やねん)を出してみたり、ちょろっと情報さがしたり、紙に色塗ったり(?)。
「こういう動きするの初めてだな」と思いながら、「このメンバーだとそうなるよな」→「そうか、メンバー違えばやることも変わるのか」と、当たり前すぎるけれど何故か心に引っかかる気付きを得たわけで。

 

緩やかな押し引き

この人うまいな~と思ったこと。アイデアを拡散したい!ってメンバーがいれば思いっきり拡散させる。それをいったんかたちにする。否定はしない。
でも消化できないところがあったら、ゆる~くテーブルにあげる。みたいな“緩やかな押し引き”をメンバーの一人がされていて、「この人すげーな」って。
これをファシリテーションと言うのか、チームビルディングと言うのか、どんな言葉が適切なのか分からないけれど、とにかく参考になった。

 

リスペクトの美しさを学ぶ

この方とは、1年半くらいまえのMBSハッカソンで出会って初めてお話しをして、とても「対象をリスペクトされる方だな」という印象を持っていました。
人や企画をリスペクトする姿勢が素敵で、まずは相手やものを理解し、そこにデザインをのせる感じ(う~ん、、、うまく言えん)。

とにもかくにも、こういった出会いがあるのは、イベントに参加するモチベーションのひとつでもあったりするわけで。


さー次は本戦。メンバー1名スカウト済み。ここまできたら優勝だ。

GRIT「やり抜く力」~人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける~(読書メモ2(の一部。の残り))

 

人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」。それが『GRIT(やり抜く力)』。

成功者の共通点は「才能」ではなく「グリット」である。
「グリット」とは、物事に対する情熱であり、また何かの目的を達成するためにとてつもなく長い時間、継続的に粘り強く努力することによって、物事を最後までやり遂げる力のこと。

 

本読むスピード遅く、一気には読めない量なので、大きく3回くらいに分けて読み&メモる。

 1回めは「グリット」の必要性や有効性
 2回めは「グリット」を自分自身の内側から伸ばす方法
 3回めは「グリット」を外側から伸ばす方法

 

前回 2回めの一部を書いて、今回はその残り分。

「やり抜く力」を内側から伸ばす章の目次は以下の通り。

 

  • 「興味」を結びつける~情熱を抱き、没頭する技術~
  • 成功する「練習」の法則~やってもムダな方法、やっただけ成果の出る方法~
  • 「目的」を見出す~鉄人は必ず「他社」を目的にする~
  • この「希望」が背中を押す~「もう一度立ち上がれる」考え方をつくる~

 

個人的にポイントだと思っているのは『技術』という言葉。才能とか先天的なものではなく、あくまで後天的なもので努力で身に付けることができること。

 

本題。

 

著者曰く、やり抜く力を持つメガ成功者が共通して言うことは以下の通り。

 

この仕事が大好きだ。僕は本当にラッキーだよ。朝、目が覚めて、今日も仕事ができると思うと嬉しいんだ。次のプロジェクトに着手するのが待ち通しい。

 

ホンマかいな。

 

確かにそういう人はいるけど、世の中の大半はそうじゃないだろう。(僕も含めて)大半の人はどうすりゃいいの?と思い読み進めていたら

 

ところが、実際にインタビューで話しを聞いてみると、ほとんどの人は「これだ」と思うのが見つかるまでに何年もかかっており、その間、様々なことに興味を持って挑戦してきたことがわかった。

 

ほうほう。。。

 

曰く、最初のステップとしては、自分ではっきりとは気付かずに「関心」を抱くものだと。また、「関心」は内省によって発見するものではなく、外の世界との交流で生まれる。さらに、関心を持ったものは積極的に掘り下げる必要がある。加えて、強い関心を持ち続けるには自分だけの力では無理で、周囲の人から励ましや応援をいただく必要があると。

 

整理すると、、、

 

  • 情熱(※)は内から出るものではない。
  • 自分が何に情熱を持つのかは分からない。
  • なので、いろいろ手を出してみる(時間かかる)。
  • 少しでも興味を持ったら、掘り下げる努力をする。
  • 掘り下げて情熱が持てても一人の力でモチベ維持は無理なので、周囲のサポートが必要。

(※)便宜上「関心」を情熱に言い換えとります。その方がニュアンス伝わるので。

 

また、

 

やり抜く力の半分は、粘り強さです。
でも、誰だって自分が本当に面白いと思っていることでなければ、辛抱強く努力を続けることはできません。

 

ただ好きだからといって、上達できるとは限らない。努力をしない限り、上達するはずがないのだ。だから多くの人は、好きなことをやっていても全然うまくならない。

 

ふむふむ。

 

必要なことが 3つ(だと理解)。

 

  • まずは必死で「関心」のあることを探す(読み進めると書かれていたのだけれど、この段階で遊びの要素を入れて楽しんだり、メンターなど周囲のサポートがあるといいみたい)。
  • 見つけたらそのことを「好き」になる努力をする。
  • さらに、上手くなるように必死で努力する。

 

結局は自分次第って感じで、これはこれで勇気が沸く(才能とか環境とか、自分のコントロール外のことではないという意味で)。


あと、「やり抜く力」の弱い人は「やり抜く力」の強い人より、圧倒的に努力が足りないと(本書では『練習』と表現)。それについては、前回のメモ参照でございます。

 

『情熱』の源泉は 2つ

 

1つは前出の個々人の「関心」や「好き」。

もう 1つは「目的」(人々の幸福に貢献したいという意志)。

まずは「関心」からスタートして、ずっと後のほうで、自分の個人的な興味がほかの人の役にも立つかもしれないと気付く。らしい。


外に出る

後の方で気付くこの「目的」について。それを持てるようになるコツが、実際に目的を持った生き方をしている人の姿を見て、学ぶことだと。


中でやる
とは言え、これはこれで何だか他力的だなぁと読み進めると、、、、それ以外のアプローチ方法。ありました。ありました。 

  • いま自分のやっている仕事が、社会にとってどのように役立つか考える
  • もっと意義を感じられるように変化を起こす(今の仕事がなるべく自分にとって一番大切な価値観に繋がるように、ささやかでも意義のある変化を起こす)。
  • 「この人のようになりたい」と具体的に考える。

 


「希望」を持つこと

 

順風満帆に物事が進むことなんてない。何かあった時に立ち上がることが大切で、立ち上がるためには「希望」って大事だよね。という話し。

それは「明日はきっと良い日になるさ~♪」的な運任せではなく、「自分たちの努力次第で将来は良くなる」という信念に基づくもの。

 


「無力感」というやつ

 

個人的にはとても興味深く読んだパート。

希望持つのは大事だけれど、それが持てない時ってあるよね。それは「無力感」というやつがはびこっている時だよ、という話。

 

いくつかある人の志向性で、大きく 2つある。

1つは「固定思考」。2つめは「成長思考」。

 

「固定思考」とは、挫折の経験を自分には能力が無い証拠だと解釈してしまう(実は「自分には才能があると」思っているタイプに多い)。


「成長思考」とは、挫折は能力ではなく、「こうすればできたのでは?」と、努力の方向性が間違っていたと解釈するタイプ。

 

前者は悲観主義者で後者は楽観主義者。

 

悲観主義者は、任された仕事が終わらなかった原因を「自分はないんをやってもだめだから」「意気地なしだから」などと答える。このような受け止め方は「永続的」で、自分ではほとんど変えようがない。しかも「永続的」で、自分はほとんど変えようがない。しかも「不特定的」であり、仕事の能力だけでなく、ほかの様々なことにまでおよんでしまう。

 

しかし楽観主義者は、任された仕事が終わらなかった原因を、「時間配分を間違えたから」「気が散ってしまい、効率のよいやり方ができなかったから」などと答える。このような受け止め方は「一時的」で「特定的」であり、「どうにかできる」と思えるので、問題として対処しようという気になる。

 

悲観主義者は「無力感」に喰われがち。

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楽観主義もスキルのひとつ。トレーニングすれば習得できる。

 

悲観主義者と楽観主義者との違いは、「解釈」の違い。なので「解釈」の方法を変えればよいだけなので、それはトレーニングで習得できると(※ちなみに、このような取り組みはうつ病に対する精神療法的治療として広く行われており、抗うつ剤の投与よりも効果が持続することが分かってるよ!)

 

子どものころの「褒められ方」が一生を左右する

※見出しは本からの引用。この表現が固定思考に見えてやや混乱。

ばっくりとは「人は変われる」と思っている人が成長思考。「人は変われない(才能ってあるよね)」と思っている人が固定思考。

この思考は、学校の先生や職場の上司が与える影響も大きい。

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同じことが職場にも当てはまって、マインドセットが「固定思考」の企業では、従業員は「誰が出世するかについては、この会社は、従業員の能力はもともと決まっているので、変えられないと考えているように見える」という意見を持っている。

なんだか想定以上にグリグリえぐってくる本だ。

 


実はみんな、両方持ってるってよ

 

ここまで読んで「やばー、完全に固定思考だ。。。」とへこみかけていたけれど、書、曰く、

 

「実際、私たちの心のなかには「固定思考」の悲観主義者と「成長思考」の楽観主義者がいる。このことを認識するのは非常に重要だ」

 

まずはそのことを認識する。また、固定的で悲観的な世界観から抜け出すのは難しいということを認識するのが大事だと。

紹介されていたアドバイスは、「固定思考」の悲観的な自分にあだ名をつける。たとえばこんなふうに「いけない、“仕切り屋クレア”をミーティングに連れてきちゃった。今のは無しね」と。口調が外人チックなのは仕方ないとして、まぁまぁ効きそうなアイデアだなと感じました。



「七転び八起き」思考の脳にするために

 

人は「死ぬほど辛い体験」をすると強くなる。一方で、一部の人は打ちのめされてしまい(無力感に包まれる)、逆に弱くなる。そこで立ち上がることが大切なのに。。。

このリアクションの差は何だ??という疑問。

 

ばっくりとは「過去の経験」。

 

嫌な経験をした時、脳はいろいろな領域で反応して(前頭前皮質の抑制構造が活性化して)メッセージを送る。「まぁ、落ち着いて、あわてなくていい。一緒に手を打とう」とか。
これに関係していることがあって、脳の神経回路には「可塑性」(かそせい)があると考えられている。若いときに逆境を経験し乗り越えた経験があれば前述のようなメッセージがなされると。

 

では、「あなたなら困難を克服できる」といくら励ましても、脳にそのような変化は起こらないのだろうか?

 

「そのとおり。あなたなら逆境を乗り越えられる、と言うだけじゃダメなんだ」

 

なぬーっ!そなんだ!?

 


脳は筋肉のように鍛えられる

 

過去に逆境を乗り越えた経験がないと今後も乗り越えられない。って言うけど、最初の逆境を乗り越える時は“乗り越えた経験無し”で乗り越えるわけだし、目の前で起きる苦しいことにどう立ち向かうかってことなんだろうなと理解。

 

この章の最後に、著者から「成長思考」でいられるための 3つの提案あり。

 

1. 「知能」や「才能」についての考え方を改める

努力によって向上できる。実際に、数学の学力が伸びた生徒の脳では、数学に関連する領域が強化される。筋肉を鍛えれば強くなるのと同じで、新しい課題を克服しようと頑張ると、脳はそれに応じて変化する(脳が完全に「固定」することはなく、生きている限り神経細胞は違いに新しい結合を増やし、既存の結合を強化する能力を』持っている。と)

2. 楽観的に考える練習をする。
3. 人に助けを求める(先生とかメンターとかに、励ましてもらったりアドバイスもらったり)

 

 

所感まとめ

 

こういった「やる気」とか「本人次第」って話しは、「向き・不向き」ということが並列にあるように思う。

確かにそれはあるだろうと思いながら、「不向き」なことには情熱はわかないだろう。

 

逆に一見「不向き」そうに見えることでも、少しでもチャレンジしたい気持ちがあればやってみるべき。たぶん、いまはそのことに情熱を持てるか持てないかのジャッジもできない状態。
やり続ける時は、周りに応援してもらうことも忘れずに。

また、情熱の対象を探している時でも、情熱を注ぎ込んでる時にも、目の前で起きることの「解釈」を間違えるとツブれちゃうので注意してね。

みたいな感じかなー。また思ったことがあれば追記・修正しよ。