「企画のメモ技」ワークショップに参加した話し
6月28日。ワールドカップ、ポーランド戦に沸く世を横目に、Impact Hub Kyotoへ。
\ 出版記念限定イベント/ 企画のメモ技 実践ワークショップ in京都 に参加。本を読むだけではなく書かれていることを実践するワークショップ。
参加して感じたことは3点。
- 「自分の欲求」大切に
- 「買う?」チェック大事
- 「楽しむ」努力は超大事
高橋さんの「企画」の生み出し方
よく「社会の課題」と言われるけれど、「個人の課題」にフォーカスする。
社会という大きなくくりではなく、“自分事”として企画に取り組むことが重要。
なぜなら、良い企画とは「自分がユーザーになりたいと心から思える企画」であり、それはつまり自分の欲求を満たすものでなければならない。「世の中の誰か」ではなく、自分自身がお金を出してそのサービスを買いたいか?の観点が大切だから。
これは高橋さん自身の経験があって、大手おもちゃメーカーに勤められていた頃、企画には、真新しいもの・話題になりそうなもの・面白そうなことが必要だと思い込んでいた。
でも、そういう企画は社内で通らないし、通って世に出たとしても全く売れなかった。
一方で、自分が「欲しい!(お金を出して買いたい)」と思った企画は、世に出るし売れる。例えば...
説明不要の大ヒット商品。
▼民芸スタジアム
ameblo.jp高橋さん自身カードゲームが好きだけど、カード持ってる人も少ないし、大人になって「○○召喚!」とか言うのも恥ずかしいし...でもカードゲームがやりたい!という欲から生まれた商品。
▼グーチョキパーダラピン
カードゲームで遊んでくれない人とも遊びたい!ルールが簡単で誰でもできるゲームがほしい!という欲から生まれた商品。
▼HATO
手元のアプリをタップすると、遠くに離れたハト時計が鳴く。
思い出したときに「あなたを思い出したよ」を伝えられる。
用事が無くてもつながれる。つながることで、幸福感が積みあがる。
ざっと高橋さんご自身のお話を聞いたうえで、本日のワークショップのテーマ発表。
本日のテーマ:「自分の欲求に気付き、メモしよう」
仕事に追われていると、「時間がほしい」「疲れをとりたい」といった負の解消にばかり目がいってしまうけど、それは本質ではない。
生活の中で生まれる欲求。日々生まれては消えていく、忘れかけている「あれがほしい」が大切。それを、今日はできるだけ思い出す。
何が欲しいんだっけ?
各自で自身の「欲しい」を洗い出し、企画を考える。チームで共有&フィードバックし合い、各自の企画をブラッシュアップ。最終的には、代表者を1名決めて、各チームごとに発表するという流れ。
普段何が欲しいと思ってるんだっけ???と、とりあえず思いつくまま書き出してみます。
(個人的には「赤ちゃんうんち予報」がほしい。赤ちゃんとのお出かけに超便利そう)
自分の欲望に気付くためのポイント
欲望って、何となく他人に言えないこと(ちょっと恥ずかしいこと?)に繋がってますよね...ということもあり、高橋さんからアドバイス。以下3点を意識するように、と。
- 正直に
- 自分を見つめ
- さらけ出す
(最終的な欲望は「太っていることを肯定してくれる服」に!)
各チーム、企画の発表
各チームから代表者を選び、発表し合います。面白いなと感じる企画ばかりでした。
高橋さんの進行で良いなと思ったのが、発表された企画ごとに「売り上げ」を記録していたところ。
企画者はアイデアに値付けをする。その値段でサービスを利用したい!と思った参加者に挙手をしてもらう。そうすることで、企画ごとに「売り上げ」が算出されるわけですが(企画者がつけた値段×「欲しい」と言った人の数)、冒頭で説明があった「バズると売れるは違う」ということが強烈に意識付けられる格好となりました。
楽しむ努力
今回のワークショップでとても印象的だったのが、おもちゃや企画の話しをしている高橋さんが、とても「楽しそう」にしていること。
「企画」と言うと、何か小難しい、一部の特殊能力を持った人だけが取り組むことのように捉えてしまうけれど、そうじゃない。
「企画」とは、本質的には(自分の欲求をベースとした)楽しいことだし、難しく感じてしまうのは、取り組み方を知らないだけなんだよ、と仰っていると解釈しました。
一方で、例えば私の会社はWebの受託開発をしているのだけれど、クライアントワークをどれだけ「自分の欲求」とできるか、それをどこまで「楽しめ」るか。どうすればそうなれるのか。この理解にはもう少し時間がかかりそう。
高橋さんは、このあたりのことにも触れられていて、「摺り合わせ」や「拡大解釈」というキーワードで話されていました。本もまだ途中なので、最後まで読み進めればこのことが理解できるのかな(←早よ読め)。
読書メモ vol.6『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「信(ビリーブ)」について
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さんの『キングダム 最強のチームと自分をつくる』。
若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン向けに書かれた本の読書メモ。
6つの構成要素のうち、6つ目の「信(ビリーブ)」について。
ばっくりとは“自分も他人も信じよう”という、伊藤さんからのメッセージ。
※この本で書かれていることと、このブログで書いていること。
⑥ 信(ビリーブ)の話 ←ココ
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
人が本質的に持つポジティブさや、人に対する愛を、もっともっと意識しよう。
伊藤さんが、Yhaoo!アカデミアやグロービズで多くの人と対話して感じるのは、誰もが皆、自分や他人に対するポジティブな思いや愛があり、最後はポジティブでありたい、周囲に対して愛情を持って接したい、そう思っている人が多いということ。
きっと世の中はよくなる、というポジティブな思い。そして周囲の人たちに対する愛情。この「光」を自分の心の中に意識できている人は、その「光」を輝かせようと生きるし、意識できないと、世界や人のことをどのようにとらえたらいいかわからず、苦しむ。
きっとみな、この光を持っている。目立たないのは、気づかないでいるか、生きるなかでつらい思いをして消そうとしてしまっているか、どちらかなのではないだろうか。
人の中にあるポジティブ。そこにスポットライトをあてようよ、と。
人は世の中をより良くするために生きている
伊藤さん的「人は何のために生きているのか」の問いに対する答え。
これまで本書では、どうやって自分を見つめ、どのような志を持ち、どのように人を巻き込み、その志に向かっていくか、話しをしてきた。
それは何のためか。私たちは、何のために生きているのか。何のために仕事をするのか。
それは、世の中をよりよくするため、である。
例えば仕事でも、「お金持ちになりたい」「評価されたい」というように、最初は“自分のために”に重きを置いてもいい。
ただそうして仕事を続けていると、そのうち周囲からの期待が高まり、その期待に応えていくと喜んでくれる人が増える。そうなると「仕事は全て、世のため人のためになるのだなぁ」ということに気付く。
まとめ(でもないけど)
人は一人では生きていけない。一人で成せる事等無い。という、当然だけれど忘れてしまいがちなことに、改めて気付かされました。
周囲にポジティブな影響を与えられるよう、まずは自分が健全に、健やかに在れる状況を作らないと。
読書メモ vol.5『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「話力(スピーチ)」について
仕事をするうえでは、聞き手に理解してもらい、動いてもらうための「話力(話す力、語る力)」が必要だ。
自分が思うままをそのまま話しても、聞き手には伝わらない。
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さんの 『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 。若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン向けに書かれた本の読書メモ。
6つの構成要素のうち、5つ目の「話力(スピーチ)」について。
話力(スピーチ)には3大極意があるとのこと。
※この本で書かれていることと、このブログで書いていること。
⑤ 話力(スピーチ)の話し ←ココ
⑥ 信(ビリーブ)の話
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
①人に伝える言葉は、「スッキリ」「カンタン」に
キングダムより。
「全軍 前進」
このたった一言で、歩兵たちは戦う者の目に変わり、雄叫びを上げ士気が高まった。
人は多くの情報を一度に処理できない。そのため聞き手の心を動かすためには、言いたいことは「スッキリ」「カンタン」に言おう。というお話し。
「スッキリ」
スッキリ物事を言う時のポイントは3つ。
- 最初に結論を言い、根拠を後から言うようにする。
- 「~と思う」「~と考えられる」といった言葉を避け、断定してしまう。
- 「徹底的に」「しっかり」といった、程度を表す言葉はなるべく使わない。
「カンタン」
難しい言葉は使わない。誰でも簡単に理解できる言葉をチョイスする。
あなたは、つい難しい言葉を使ってしまわないだろうか。難しい、抽象的な言葉を使えば、楽に説明できるかもしれない。また、自信がないときは、難しい言葉を使ってごまかしたくなるかもしれない。しかし、それでは聞き手が迷子になってしまう。
②「ロジカル」に
仕事で必要なロジカルとは「意味がつながっていればいい」。
何かを主張する時には、必ず「主張(結論)」がある。結論には「根拠」がある。
その、主張と根拠の意味がつながっていて、構造が分かりやすいこと。必要なのは、これだけだ。
つまり、以下3点さえあれば「話すストーリーをロジカルに」することができる。
- 主張がある
- 根拠がある
- 主張と根拠が分かりやすくつながっている
③言葉に力を宿らせる(※実態の無い精神論的な話しではなく)
言葉に力が宿って初めて人が動かせる(力の宿らない言葉では、人は動かせない)。
では、「言葉に力が宿る」とはどういうことか?
それは、「聞く人が具体的なイメージを持てる」こと。
「私たちは“ここ”を目指す」「私は“こんな世界”を目指したい」。
聞き手が、“ここ”や“こんな世界”を具体的にイメージを描くことができれば、話しての思いに賛同し、動いてくれる可能性が高まる。
言葉に力を宿らせるために、簡単にできること
聞き手に具体的なイメージを持ってもらうために簡単にできることが2つある。
1つめは、動画や写真、絵を活用すること。
2つめは、「例えば...」と例示しながら語ること。
その他
上記3大極意は超大事。上記を踏まえたうえで、他にもポイントがあるそうで。
記憶に残り続けるための「キーワード」化
何かを語るときに、内容を「スッキリ・カンタン」「ロジカルに」「具体的なイメージを持ってもらう」。これでその場は盛り上がる。
だが、これでは不十分。なぜなら人は忘れる生き物だから。
聞いてくれた人の忘却曲線を緩やかにするための工夫が必要。それは、内容に合わせ、聞き手が覚えやすい「キーワード」を示すこと。
キーワード化することで、人は覚える。
そして、そのキーワード(伝えた内容)が成果を出し、実績が伴うと「あの○○のことね」と、そのキーワードがアイコン(目印)化し、より覚えてもらいやすくなり、どんどん流通していく。どんどん流通することで、忘れるどころか、強く他人に意識付けられる。
情熱
1963年 キング牧師の “ I have a dream ”のスピーチ。
2007年 スティーブ・ジョブズの iPhone発表。
2016年 オバマ米国元大統領の広島訪問での「核なき世界へ」のスピーチ。
心に残るプレゼンを行う話し手は、みな心からそこに情熱を感じている。
では、言葉に情熱を込めるためにはどうしたらいいか。
発音や声量ではない、語る内容を、世界で一番、自分が好きになればいい(自己暗示でもいい。自分が成したいことを、世界で一番好きになればいい(なる努力をするべき))。
自信を持つ。自身を持つために徹底した準備をする
これは書かれている通り。徹底的に準備をすれば自信がつく。例えば大切なプレゼン。徹底的に練習する。練習は裏切らない。本番で緊張はするものの、勝手に口が動く。
一人ひとりに声を届ける
Yahoo!の「1on1ミーティグ」ではないけれど、説得力のあるコミュニケーションは、「1対1」から生まれる。
例えば伊藤さんご自身の話し。
数百名や1,000人規模の講義でも、できるだけ、聞いている人がどんな表情で何を求めているかを想像しながら、可能な限りその会場にいる人たち、一人ひとりに語りかけようとする。聞き手が迷子にならないように。一人ひとりに言葉を届けるために。
まとめ(ではないけれど)
個人的には、とにもかくにもアウトプットが大切派。自分の思いを外にだす(外化)することで、他者からリアクションがもらえたり、自分自身の頭の中を客観的に見ることができる。
なので、この「話力(スピーチ)」のパラグラフは、とても興味深く読み進めることができたし、大切な事がたくさん記されているなぁ、お話し上手になりたいなぁ、思いを伝えたいなぁ....はよコレ読も。。。
読書メモ vol.4『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「仲間(チーム)」について
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さんの 『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 。若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン向けに書かれた本の読書メモ。
6つの構成要素のうち、4つ目の「仲間(チーム)」について。
※この本で書かれていることと、このブログで書いていること。
④ 仲間(チーム)の話し ←ココ
⑤ 話力(スピーチ)の話し
⑥ 信(ビリーブ)の話し
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
平時は After You,有事は Follow Me
リーダーがチームを巻き込んで動かすうえでの1つのヒント。
ここぞと言う時、自ら先頭に立って突っ込んでいく勇気が必要。
現場の最前線に立つことの重要性
ただし「その時」がきたらすぐに実行できるわけではない。
だから、常日頃から、現場の最前線に立ち続けることが大事だ。その経験の積み重ねが、行動力になる。
個々の最大パフォーマンスを“がっちゃんこ”すれば最大の成果が生まれる...ということではない
私たちはつい、それぞれの得意分野で分業し、後からそれを合わせればいい、と勘違いしてしまう。
いつぞやの読売巨人軍。いつぞやのレアル・マドリード。個人が最高のパフォーマンスを発揮すれば無敵だろう、と「銀河系軍団」をつくりたくなるが、それではうまくいかない。
では何が必要か?
みなで協力して、同じ目的に向かうことが必要。
自立した個人が、「1つの目的」のために力を束ね行動する。
これが必要。これを以って「ワンチーム」になれる。
「対話」の重要性
キングダムの中のエピソード。住民たちを民兵化して戦わなければならない状況で、疲弊しきった民兵たちのもとへ、国王(政)が出向き、一人ひとりに声をかける(第32巻「巡回の夜」)。
しばし状況を聞いた国王が、「明日の夜も語らうぞ」と言い、去っていく。これによって民兵たちは士気を上げ、明日の夜の国王との対話を楽しみに、翌日も戦うという話し。
優れたリーダーは、メンバーと「たくさん対話すること」で信頼関係を高めている。
「対話」は1対1がベース。メンバー全員とのMTGでもなければ、結論を出す「議論」でもない。
政は、民兵たちのなかに入り、分け隔てなく、一人ひとりと語り合った。これにより、「権力者」と「支配される側」の関係から脱して、信頼関係が育まれていったのだ。
「打ち上げ」をバカにしちゃいけない
ロジックで整理するのが「振り返り」、感情で整理するのが「打ち上げ」。いずれも重要だ。
チームビルディングにおいて、打ち上げが大事ですよ。という話し。
打ち上げをすることの意図は3点
- まずは、気持ちのけじめをつけるため。
- そして、仲間で成果や失敗を共有するため。
- さらに、チームとしての結束を固めるため。
チーム活動は終わらない。成功も失敗もそのまま続けると後に引きずる。いったん断ち切って、新たな気もしで明日に向かうため、気持ちを開放させる。
次に、失敗も成功も全員で共有する。特に失敗はみんなで辛さを「薄める」必要がある。
最後に、ワンチームになるため同じゴールに向かって「協力し合う」マインドを醸成する。
まとめ
メンバーを率いるリーダーであれば、厳しい状況で最前線に立ち(立てるように準備し)つつ、メンバーと対話を重ねてながら行く先を擦り合わせていく。そんな感じなのかな。
そういや、ただの人の集まりからチームになるためには、各人が努力する必要があるらしいよって昔ブログで書いてたことを思い出しました。
ひとりで事を成すことなんてあり得ないので、死ぬまで向き合うテーマなんだろうなぁ。
読書メモ vol.3『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「精神力(マインド)」について
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さんの 『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 。若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン向けに書かれた本の読書メモ。
6つの構成要素のうち、3つ目の「精神力(マインド)」について。
※この本で書かれていることと、このブログで書いていること。
③ 精神力(マインド)の話し ←ココ
④ 仲間(チーム)の話し
⑤ 話力(スピーチ)の話し
⑥ 信(ビリーブ)の話し
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
「精神力(マインド)」とは
精神力(マインド)は、志、情熱、軸、価値観、倫理観などを総称しているもの。行動(アクション)のベースになるもの。
アクションとマインド(その間にあるスキル)については、以下の記事がとても参考になります。
マインド→スキル→行動。行動を起こすためには、スキルとマインドが必要。
スキルだけだと修羅場でブレる。一方「がんばります!」マインドだけでは正しい進め方が分からないから結果が出ない。
精神論の話し?(「願えば叶う」的な)
「精神力」と聞くと、根性論的なことを想起してしまいそうですが、そうではありません。
私は、Yahoo!アカデミアやグロービズで多くのビジネスパーソンと接しているが、強いマインドを持ち成果を出す人の「共通項」は(中略)①きっかけがあり、②そのきっかけから自分のマインドのありように気づき、③行動に移し、④振り返り、気づきを得て、⑤また行動する
このサイクルを回すことがポイント。これを回せば、精神力(マインド)は鍛えられる。
実態の無い根性論の話しではなく、認識と取り組みがあれば、鍛えられるもの。
自分の「強み」を知るといい
精神力(マインド)を鍛えるには、自己との対話が必要。自分を知る、特に強みを知るといい。本にはそう書かれています。多分(この解釈ちょっと自信なし(汗))。
「自分の強みなどわかっている」と思うだろうか?私は数多くのビジネスパーソンと接しているが、自分の強みをきちんと理解している人は決して多くない。他人のことは、外から観察できるからわかるが、自分のことは、なかなか見えづらい。私だってそうだ。
人はそれぞれ、その経験や強みに応じた役割がある。まずは自分を知ろう。
自分の強みを知るための方法として、自分を見つめる習慣をつくること。一番良いのは、日記を書くことだそう。
気づき(他者からの刺激)
自己との対話の他にも有効な手段がある。それは、他人からフィードバックをもらうこと。他には、擬似体験すること。
「1on1ミーティング」はYhaoo!のマネジメント手法として有名ですが、例えばそれ。
マネージャーが聞き手となり、メンバーが自由に話しているうちに思考が整理され、自分の強みや改善ポイントが明確になる(気づきが得られる)。
疑似体験は、例えば擬似的にでも「リーダーが見ている景色」を経験する。自分が知らない世界を背伸びして経験することで、自分だったらどうするか?何を考えるか?の気づきが得られる。
いずれも、自分どうこうではなく、他者との関わりによって気づきを得るアプローチ。
まとめ
マインド→スキル→アクションは納得感のあるロジックでした。
また、マインドは自己との対話だけでなく、外的要因(対話や疑似体験)でも鍛えられるというのは何とも新しい発見。
歳をとり、頭が固まり、思考が偏り、特定のレイヤー・領域・属性の人たちとしか対話ができなくなっちゃうと、たぶん終わっちゃうんだろうなぁとか思ったり。
気を付けよう(外に出よう)。
読書メモ vol.2『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「行動(アクション)」について
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さんの 『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 。若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン向けに書かれた本の読書メモ。6つの構成要素のうち、2つ目の「行動(アクション)」について。
※この本で書かれていることと、このブログで書いていること。
① 志(ビジョン) の話し
② 行動(アクション)の話し ←ココ
③ 精神力(マインド)の話し
④ 仲間(チーム)の話し
⑤ 話力(スピーチ)の話し
⑥ 信(ビリーブ)の話し
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
「行動(アクション)」について書かれていことを整理すると、大きく以下5点。
- 迷ったら、ワイルドな方(=リスクが高いが新しいもの)選ぼう。リターンはリスクを冒す者だけが手に入れられる。
- ワイルドな方を選ぶことは習慣付けられる。
- 高い壁でも一歩踏み出す。それが成長の第一歩(トラブルはチャンス)。
- 目の前のやるべきことに集中して、道を切り開こう(行動は「勝つため」に起こすもの)。
- ピンチになっても、成功のイメージを持ち続け、行動しよう。
ワイルド云々の前に、どうすれば行動(アクション)が起こせるのか?
このセクションで書かれていることはよく聞く話しであり、かつその通りだとも思う。ただ、「そうは言っても...」と尻込み(?)してしまいそう。例えば明日から私が何かアクションを起こすのかと問われると、自信をもってイエスとは言い辛い。
この踏ん切りのつかないもやもやは何だろう...と読み進めていくと、本の中にヒントが書かれていました。
チャレンジしたうえでの失敗は、たくさんの気付きが得られるし、必ず成長の糧になる。その成長によって、ビジョンの実現に近づける。だから、ビジョンや志が明確であれば、踏み出しやすい。やはり全ては、ビジョンや志次第だ。
確かに、自分の想いや意志がなければ意味のある行動は起こせない(※志を持って行動に移すって冒頭に書いてましたね...)。
行動を起こすためには志が必要。志を持つためには、自分の中で「譲れない軸」を持つことが必要。軸は過去の経験から作られる...という話しは以下メモ参照ください↓
少し話しは逸れて、行動(アクション)が起こしやすい環境について
ハイパフォーマーなエースな人たちと話しをしていると、「やればいいじゃん」「やれないのはやる気がないからだよ」みたいなコメントをいただくことがあります。確かにそうだけど...他に何かアプローチはないものだろうか?と疑問を抱くことがよくあります。
偶然、先日参加したイベントで、ヒントになりそうなことが聞けました。
「超交流会」という毎年京都大学で開催されるオープンイベント。
いくつかあるセッションの中で、「ターニングポイントの場を作る人達」の話しを伺いました。
ローカルベンチャーの育成をされているエーゼロ株式会社 の林さんと、クラウドファンディングの株式会社マクアケ 松岡さんが登壇。
お2人とも“伴走者”として、起業されている方やプロジェクトを立ち上げている方をサポートされています。
林さんのお話しで印象的だったのが、(なぜエーゼロがサポートしている人たちは、西粟倉村で起業をしようと思うのか?の質問に対し)西粟倉村は「チャレンジのハードルが低い」という答え。
西粟倉村の人たちはチャレンジしている人への応援熱?が凄く、その地域に競合が少ないことも相まって、「ここならチャレンジしていいよ」という、承認というか失敗することも踏まえてチャレンジすることを認めるカルチャーがあるから、というお話がありました。
確かに!応援者がいれば行動も起こしやすいなと、シンプルだけど目から鱗なお話しが聞けました。
「応援されたい」「認められたい」という話しではなく、イマイチ行動に起こせない場合は、背中を押してくれる、メンターというかサポーターというか、そういう人たちとの関係を駆使する、あるいは「その時」のために関係構築に励むような動きもあるのかもと思いました。
まとめ
話しが散らかっちゃいましたが、行動を起こさなければ何も始まらないし、もし行動を起こすことに尻込みした場合は、行動を起こすメカニズムの理解と、行動を焚き付ける?ちょっとしたテクニックがありそうだなと思いました。
読書メモ vol.1『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「志(ビジョン)」について
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さん。イベントでお話しを伺って、めっきりファンになりました。
伊藤さん初執筆の 『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 を読んだ読書メモです。
ばくっとは、伊藤さんが30年のキャリアの中で得た学びを、『キングダム』の作中(※)に出てくる言葉と一緒に紹介するというもの。
(※)キングダム。知らない方でも大丈夫です。面白く読めます(私もキングダムあまり知りませんし)。
この本がターゲットにしているのは、若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン。
成果が出せない、何を目指せばいいのか分からないと悶々としている人の道標になるべく書かれたとのこと。
内容は、大きくは自己へのアプローチと他者へのアプローチ、2つの話し。
自己へのアプローチ
大きく3つ。「志」「行動」「精神力」。
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
他者へのアプローチ
こちらも大きくは3つ。仲間・話力・信。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
大きく2つ。細かく6つの構成...ですが、のんびり更新を身上としているゆえ、今回は1つ目の「志(ビジョン)」のみ、メモ残し。
① 志(ビジョン) ←ココの話し
② 行動(アクション)
③ 精神力(マインド)
④ 仲間(チーム)
⑤ 話力(スピーチ)
⑥ 信(ビリーブ)
①志(ビジョン)とは
『志とは、自分の中にある軸』
志とは「何かを成し遂げよう」という思い。これは、経験を積み重ねることで生まれ、育まれる(天から降ってきたり、誰かに与えられるものではない)。
トリガーは、自分の行動。
様々な経験を通じて、人は色々なことを思い、この思いが積み重なっていく。これが「志の源」になる。
人は経験によって「譲れない軸」ができるという話しは、先日参加したセミナーでも仰っていました(「思い」を醸成すのは「経験」だと)
まずは一歩踏み出し行動し、そこから自分の中の「志の源(軸)」を捉えることが大切。
②一方で、人の期待に応える志もある
何かを成し遂げようという思いが「志」。そして、これを果たすためには「能力」が必要。これに加えて大切な要素が、しなければならないという「責務」。
自分のやりたいこと、「志」は大事。だが一方で、人は周囲の人や社会が望む「しなければならないこと」を無視しては生きていけない。
また、人から「あなたしかいない」と請われ、最終的にそれが自分のやりたいことにつながることもある。これを「使命」という。誰かに期待をかけてもらって初めて生まれる志が「使命」である。
③志は、自分が持つ価値観や倫理観がその土台となる
価値観は人それぞれ。倫理観はそうではない。
価値観とは、何が大事か・そうでないか。自分にとって何に価値を感じるか?についての考え方。
一方で、倫理観は人として守るべき道、善悪の判断基準。社会から求められるものであり、守るべきものであり、一人ひとりが高い倫理観を持たなくてはいけない。
難しいのは、倫理観は「意識しないとブレる」。「みんながやっているから」という思いが芽生えることもあるため、「何が正しいのか」と常に自分に問い、意識的に鍛えて、少しずつ育んでいく必要がある。
まとめ(中締め)
「やりたいことをやれ!」「志を持て!」と言われても、よくよく考えると良く分からない(分からないというか、実感がわかない?)。
ここで書かれていることは、そのことのヒントになるかもなぁと思いました。