「『迷子のコピーライター』刊行記念 日下慶太さんワークショップ」参加メモ
帰省のないお盆休み。二日目も大阪へ。場所は枚方。(この辺り、2年前の枚方ハッカソンぶり)
こちらのワークショップに参加。
迷子のコピーライター」刊行記念 日下慶太さんワークショップ 枚方t-Siteのポスターを作ろう
ポスター作りに興味があったわけでは無く、仕事とは関係なくアウトプット脳(?)を動かしたかったのと、このイベントきっかけで知った日下さんのブログにハマってしまい、一度ご本人を見てみたい衝動にかられ参加。
結果、(参加動機とは関係なく)いいなーと感じたことがあったので備忘メモ。
もし自分がワークショップを開催する立場になったらこことこことここをマネしたい!くらいに思ったことを中心に3つ。
- 場作り
- 程よい難易度のお題
- 成果物に対するリスペクト
場作り
場所は枚方T-SITE インスタ映えする大きな本棚が有名なTSUTAYA。
今回のイベントスペースは、その本棚がある場所でした。
日下さんはご家族で参加。おしゃれな場所に、かわいいお子さまがいる風景と、ご本人の醸し出すラフな空気感で、とても心地よい雰囲気の中に身を置くことができました。
参加者は10名前後。デザイナーやフォトグラファー、お祭り好きな方?などバックグラウンドは様々でしたが、「作る」ことに対して真剣に楽しむ方たちが集まっていたように感じました(今思えば、「日下」ブランドの成せる業だなと)。
※最近、「真剣に楽しむ」や「楽しもうと努力すること」は本当に大事だと思っていて...というブログもちょっと前に書いたことを思い出したので貼っときます。
程よい難易度のお題
日下さんのコピー論やテクニックを語るようなものではなく、コピーを作るうえでのコツを共有したうえで、実際にみんなで蔦屋書店のポスターを作ってみよー!という内容。
このお題の凄いと思ったところは、フィールドワークが課せられるところ。
実際にお店を見て回って、必要があれば店員さんに取材してもOK。
Startup Weekend や UX KANSAIでフィールドワークの難しさを体験している私は、正直ちょっと及び腰。
...だったのですが、これが上手く設計されていて、参加者がポジティブに取り組める工夫がされていました(と、私が勝手に解釈しているだけですが)。
具体的には2点。
- 場所が限定されている。
- 取材の協力要請が事前にされている。
ポスターはオフィシャルのものでは無く、あくまでワークショップの成果物なので、街に出る必要無し。かつ枚方T-SITE内のTSUTAYAだけが対象。
さらに、本イベントの企画担当の方から、TSUTAYAで働くスタッフさんには「イベント参加者から取材されるかもしれないこと」は共有済みなので、聞かれたら応えていただける体制はできている。
歩き回る場所が限定的で取材も安心してできるため、参加者は「いい具合」にフィールドワークが体験できる。ほんと、上手に設計されているなぁ...(改めて。
成果物に対するリスペクト
ポスターは画用紙か何かに手書きでするのかと思っていたけれど、そうじゃない。
ポスター構成は日下さんから指定があり、ワンフォト・ワンコピー。写真は自分で撮る。
といっても各人がPCを用意する必要はなく、デザイナーさんがMac携えてスタンバってくれています。そこに写真とコピーをメールで送ればOK。写真を配置し、コピーの大きさ・フォント・配置を画面を見ながら調整。デザイナーさんが参加者の意見を取り入れつつ仕上げていきます。
デザイナーさんをアサインしたうえで、ポスターとして(ある程度の)クオリティを担保しようとしていることには感動したし、制作工程でも日下さんは一人ひとりの相談に丁寧に応えられていたし、(参加者了承のうえ)終了時間を延長してでも「みんなが考えてくれたものをきちんと形にしたい」と、一作品ずつ丁寧に向き合っていたことがとても印象的でした。
一人ひとりの質問に丁寧にコメントされる日下さん(ホント、すんごい丁寧な方)
限られた時間の中で、参加者の成果物一つ一つにできるだけコメントを残す。
まとめ
割と長丁場だったことあり、正直なところ、終了時にはクタクタで、早々に会場を後にして「疲れた...帰りたい...」状態でした。
特にブログを書くつもりはなかったのですが、一晩明けてなーんか引っかかるものがあって、モヤモヤしているうちに「あー、日下さんのおもてなしに触れ、自分でも真似したいって思ってるのかも」と思い至り、忘れないようメモを残しました。
場作りや「楽しい」と感じられる課題設定(達成感はセット)、何よりも参加者の作ったものを「作品」として扱おうとされている姿勢に胸打たれ、このマインドは日々の生活や仕事に参考になるし、真似したい。と感じました。
また、もし自分がイベントを主催することがあれば、参加者をこういった心持ちにさせることができたら最高だなーと(←別にオファーも予定もないけど)。