完全な手本を示す(『成功する練習の法則』読書メモ vol.18)
カエルの子は「長い間カエルに育てられるから」カエルになるのか!(産まれ持った云々ではなく、環境(主に教育)に依る)
↓こちらの本の42の法則のうち、18番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
この章に書かれていること(本のまとめママ転記)
学習者に実践してほしいやり方で手本を示す。
教えたいスキルの手本を示すと同時に、その時間を利用して、最終的に学んでもらいたいほかのスキルの手本も示す。
「部下のやる気を引き出して目標以上の売り上げを達成したい」というマネージャー向けの指導
個別に練習を始める前に、主催者側が参加者に対してやる気を起こさせるテクニックの手本を示す。言葉だけではなく、姿勢やアイコンタクト、口調にも気をつける。
あらゆる機会に手本を見せる手法を「スーパーモデリング」という。
「スーパーモデリング」の方法
これはスキルの「浸透」を目的としている。練習時間内に全てのスキルの習得を期待しているのではない。例えば
- 練習中に各人にフィードバックを与えて、フィードバックの手本も見せる
- プレゼンの仕方、プレゼンでタイマーを使って時間管理する方法等も手本を見せる
成功する言葉遣いや会話を参加者が見聞きすればするほど、それらは深く浸透し、習慣になる。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
Photo: https://pixabay.com/
できそうと思わせる手本を示す(『成功する練習の法則』読書メモ vol.17)
学ぶ立場からすると、とても共感する話し。
↓こちらの本の42の法則のうち、17番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
欲しいのは「正しい方法論」だけではなく、「うまくいくという証拠」
学ぶ人が「手本」のなかに求めるのは、正しい方法論だけではない。うまくいくという証拠が欲しい。
教師を対象とした練習で、優れた教師の映像を使う場合、手本としての価値が高いテクニックが完璧に実演されているだけでなく、現実的で信じられる映像にしなければならない。
もしテクニックにけちをつけることができたら(「映像の教師が成功するのは当たり前だ。あっちは2人で、こっちは一人なんだから!」)、その手本は役に立たない。
似た環境で実演(プッシュイン・モデリング「手本の当てはめ」)
信じられる手本にするひとつの方法は、学習者が行動する状況にできるだけ近づけて手本を示すこと。例えば、会議を円滑に進める新しいテクニックをマネージャーに教えたいなら、そのマネージャーの部下が集まった会議で手本をみせればいい。
学習者にとって重要なのは、手本自体が巧みにおこなわれることより、自分も同じようにできると納得することだ。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
事前にすべきことを伝える(『成功する練習の法則』読書メモ vol.16)
↓こちらの本の42の法則のうち、16番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
お手本を真似てスキルを身に付けること。これを実施する際に重要なのが「ショットをコール」(すべきことを事前に言う)こと。
これをしないとスキルを身に付けるどころか、成長を阻害するものになってしまうとか。
お手本の何を見るのか先に伝える
例えば営業現場。先輩社員の交渉の場に新入社員が同席する。2つの顧客を訪問。
1つめは重たい空気、沈黙の末に契約成立。2つめは(古くから付き合いのある顧客で)和やかな雰囲気で中で契約成立。
新入社員の目には1つめは失敗。2つめが成功したように移る。そして、自身も2つめのような交渉のあり方を志向する。
しかし、実はそうではない。先輩社員にはそれぞれ目標があった。1つめは結果的に当初想定より規模の大きい契約が成立していた。彼は重要な局面では喋りすぎてしまう傾向があったため、あえて沈黙をし、顧客が納得のいくよう検討し重要な判断を顧客自身が下すようにした。
一方、2つめの顧客については、長年の付き合いだが、顧客の今後のビジネス展開を考慮すると、このタイミングで契約を終了する方が得策だった。そうであるにも関わらず、(長年の取引の実績があり、顧客も任せている安心感もあり)彼は顧客に屈し、数ヵ月後に顧客が腹を立てて新しい業者を探し始めることは分かっていたにもかかわらず、契約を更新した。
1つめの訪問前に、先輩社員が新入社員にこう伝えていれば、新入社員にとってもっと多くの学びが得られる場になっていたはず。
「お客さんに対してこれから私がどうするか見ていて。この数字がお客さんに同意してもらいたい金額。あちらの返答を待つ間、私は黙り込むかもしれない(気まずい雰囲気になると思う)。でも、私がすぐに話し出したら、それはたいていこちらが要求した金額を撤回するという意味だから。目標を達成するために、他に私がどんなテクニックを使うか気をつけていて」
どこに注目すべきか分からない
悩んでいる教師はよく、すぐれた教師に授業を参観させてほしいと頼む。
自身の課題を見つける良い方法のように見えるが、実はこれは良くない。
問題はどこに注目すべきか分からないことだ。指示の与え方を見るべきときに、教室内の張り紙を見ているかもしれない。
授業が進むにつれて、すぐれた教師が使う個々のテクニックを見分けて整理することなど誰にもできなくなる。
観察しているほうがとりわけ目利きで、教師の意図的な動きの一つひとつを識別できない限り、手本の何が成功をもたらしているのかを勝手に判断してしまう。
目的の意図と、それに対する行動を意識し、そこに集中することが大事なのですね。ふむー。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
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手本と手順書の両方を使う(『成功する練習の法則』読書メモ vol.15)
山本五十六氏の名言の最初の方「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ(続く)」を思い出した。
↓こちらの本の42の法則のうち、15番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
実際のロールプレイング(※要フィードバック)とマニュアルの両方を使うが吉と。
とある新卒の超優秀なデニスの例。非営利団体の開発事業部に就職。めきめきと頭角を現し、上司も一目置く存在に。意欲もある彼女に上司が新たな仕事を。それは出資してくれそうな人に電話をかけて、団体への関心を調査するというもの。
ところが彼女は電話が超ニガテ。
それを察した上司は、電話が得意なヘレンと練習する時間を設けた。
ヘレンはまず電話のかけ方をいくつかに分類して、概略を「手順書」にまとめ、それぞれに自分の話し方の例をつけた。その手順書を使ってデニスと話し合い、質問に答え、柔軟性があるところと、ないところ(つまりデニスがアドリブを入れていいところ、いけないところ)を説明した。そのあとへレンはデニスのために「手本」を示した。あらかじめ受け答えを練習しておいてもらった同僚に電話をかけ、一通りの流れを見せた。さらにそれを録音して、デニスと話し合うときに、必要な箇所がすぐ再生できるようにした。
私が新卒時に勤めたいた会社では電話でアポイントをとる業務が必須でした。上司にロールプレイングをしてもらっていたのだけれど、それがどこか恥ずかしく、どこか「(こんな出来レースで)意味あるのか?」と思ったけれど、実際に回数を重ねると、本番の電話でも緊張せず、緊張しなければ心に余裕が生まれて色々話せた経験があります。
ロープレって、大事ね。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
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1分1秒を大切にする(『成功する練習の法則』読書メモ vol.14)
そんな当たり前な...と思う一方で、「具体的にどういうことなのか(何をどうすることなのか)」が意外と分かっていない。
↓こちらの本の42の法則のうち、14番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
ちょっと話しは逸れるけれど、前職で工場勤務をしていた際、数十名いるパートさんに指示を出す際「話しを聞いてください」「注目してください」と大声を出していたけれど、数十分かけても全員の注意を集中させることはできず、正直なところ「聞いてないだろうな」と思いながら、形式的に説明したことを思い出した。
“ホイッスル”のシステムを確立する
大きな音を出したり、注意喚起を促すものではなく、「具体的にこの合図が何を意味して、その時何をすべきかを決めておく」ことが重要であると。
例えばスポーツのコーチ。プロがたくさん練習しているトレーニングルームで全員の注目を集めるのはたやすくない。どうするのか?
シンプルに手を叩くことにした。初めてそれを使うときには、手を叩くのは会話を中断してほしい意味だと参加者に説明した。作業を中断したくない気持ちは分かるし、申し訳ない思う。みなさんが話し合いを重視しているのは嬉しいけれども、私たちはみんなの時間を大切にして、最大限活用したいから、すぐ指示に従っていただきたい、と説明した。
書によると、これが効果を見せたという。
すぐれた練習とふつうの練習(すぐれた組織をふつうの組織の違いとも重なるが)、こうしたシステムを確立して、生産活動の効率を極限まで高めているかどうかだ。こうしたシステムがなければ、練習はとにかく時間の無駄になってしまう。
集中すべきこと、やるべきことにリソースを投下するため、その周辺のことをいかにシステマチックにルーチン化しリソースを消費しないようにするか、が肝だと。
体力も知力も、脳のCPUも心のキャパも有限。(効率化できる領域は)省エネでいきたいものです。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
Photo: https://pixabay.com/
練習計画を立てて修正する(『成功する練習の法則』読書メモ vol.13)
教える側の大変な労力よ...
↓こちらの本の42の法則のうち、13番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
練習で成果を上げるために、計画の家庭で気をつけるべき3つのこと
- データにもとづく目標を念頭に置いて計画する
- 最後の1分まで計画する
- 計画をリハーサルして修正する
データにもとづく目標を念頭に置いて計画する
練習は大事、練習するためには明確な目標を持つべき。
一方で、自分のチームにとって正しい目標をどう選ぶのか問題がある。
ドキュメンタリー映画『女バス』。試合と練習を撮影したビデオと、生徒がそれぞれ取り組むべきスキル(マンツーマン、パス、速攻など)のデータを、毎日深夜まで分析する。
そこから個別のスキルを練習するのに必要な分数と、個人とチーム全体にとっていちばん重要なスキルを決定する。
こうした有益な統計を使って、どの選手が、どのスキルを、どのくらいの時間をかけて練習するかという細かな点まで計画を練り上げるのだ。まず目標を定め、それから目標達成に必要な反復練習を設計する。
最後の1分まで計画する
すぐれた練習計画は何事も成り行きに任せない。参加者が「次になにをするのか」の疑問の余地もない。次にどの反復練習をやりたいかと尋ねることもない。バッファも持たない。
練習を成功させる計画には、1分刻みで有益な活動が詰まっている(マヂか...)
計画をリハーサルして修正する
有望な指導者は、実際の練習より練習の準備に費やす時間の方が多い。
チームが本物の練習をするときには、どの瞬間も無駄にしない用意ができている。互いにいま何をしているのか話し合う必要はなく、ひたすら上達と成功に専念できるのだ。
書、曰く。要はどこにパワー投下するかの問題だと。(指導者側の立場に立つと)とてもとてもとーっても大変だけど、なんだかだんだん書かれていることが真理のような気がしてきた。
※そういや昔、とある人が「説明コストがかかる!」と逆上されていたが、あのお方は元気でやっていらっしゃるのだろうか...
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
Photo: https://pixabay.com/
スキルを統合して練習を本番に近づける(『成功する練習の法則』読書メモ vol.12)
練習する時に気をつけるべき3つのこと。
↓こちらの本の42の法則のうち、12番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
まず、練習に向けた手順は以下の通り
- パフォーマンスを分析する
- 個別のスキルを練習する
- 練習に複雑さを加える
- 実際の状況で練習する(※実践練習ではない)
そのうえで注意すべきは以下3点。
- 本番さながらのシナリオでスキルを練習する
- 正しいときに正しいテクニックを「マッチング」させる
- 練習を本番の環境で行う
本番さながらのシナリオでスキルを練習する
プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドのコーチ曰く
たいていのチームは「1対1」の反復練習を行う。ひとりの選手がボールを持ち、もうひとりがボールを奪おうと突進する。ボールを保持し続ける基本的なスキルを練習するためだが、それでは不十分だ。
サイドから、背後から、前方から迫ってくるディフェンダーを想定し、なんでもありのシナリオで反復練習する必要がある。
もくもくと(ある種自分に都合の良い環境で)反復するのではなく、本番さながらのシミュレーションが大事なのですね。
正しいときに正しいテクニックを「マッチング」させる
Aという状況には(そこで使うべき)Aというスキルを使うべき。Bを使っても意味無し。
とある新米教師の事例で、彼女は分離したスキル毎では上達していたし、現実に違い状況に統合することもできた。ただ、スキルのチョイスを間違い逆効果になった事例が紹介されていました。
どう行動すべきかを正しく決断できるようになる、スキルをマッチングさせる練習が必要。
反復のたびに正しい選択をしたか反省し、フィードバックをもらう。やがて能動的な意思決定のスキルが発達し、それが反射的にできるようになる。
練習を本番の環境で行う
練習を現実に近づける時の目標は、見た目と感覚をどんどん本番に近づけて、本番中に複数のスキルが利用され、いざというときに練習で築いた直感が働くことだ。
例えば、テストが行われる試験会場で勉強するのも有効的だと。
42の法則のうち、まだ12番目ですが、なんとも遠い道のりのように思えてきた...
ただ、逆に言うと根気強く続けていけば正しく成長できるのか。
ふと、先日目にした(上司から教えてもらった)記事を思い出した。遠藤選手も、気の遠くなるような練習を重ねたんだろうな。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
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