読書メモ vol.3『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「精神力(マインド)」について
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さんの 『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 。若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン向けに書かれた本の読書メモ。
6つの構成要素のうち、3つ目の「精神力(マインド)」について。
※この本で書かれていることと、このブログで書いていること。
③ 精神力(マインド)の話し ←ココ
④ 仲間(チーム)の話し
⑤ 話力(スピーチ)の話し
⑥ 信(ビリーブ)の話し
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
「精神力(マインド)」とは
精神力(マインド)は、志、情熱、軸、価値観、倫理観などを総称しているもの。行動(アクション)のベースになるもの。
アクションとマインド(その間にあるスキル)については、以下の記事がとても参考になります。
マインド→スキル→行動。行動を起こすためには、スキルとマインドが必要。
スキルだけだと修羅場でブレる。一方「がんばります!」マインドだけでは正しい進め方が分からないから結果が出ない。
精神論の話し?(「願えば叶う」的な)
「精神力」と聞くと、根性論的なことを想起してしまいそうですが、そうではありません。
私は、Yahoo!アカデミアやグロービズで多くのビジネスパーソンと接しているが、強いマインドを持ち成果を出す人の「共通項」は(中略)①きっかけがあり、②そのきっかけから自分のマインドのありように気づき、③行動に移し、④振り返り、気づきを得て、⑤また行動する
このサイクルを回すことがポイント。これを回せば、精神力(マインド)は鍛えられる。
実態の無い根性論の話しではなく、認識と取り組みがあれば、鍛えられるもの。
自分の「強み」を知るといい
精神力(マインド)を鍛えるには、自己との対話が必要。自分を知る、特に強みを知るといい。本にはそう書かれています。多分(この解釈ちょっと自信なし(汗))。
「自分の強みなどわかっている」と思うだろうか?私は数多くのビジネスパーソンと接しているが、自分の強みをきちんと理解している人は決して多くない。他人のことは、外から観察できるからわかるが、自分のことは、なかなか見えづらい。私だってそうだ。
人はそれぞれ、その経験や強みに応じた役割がある。まずは自分を知ろう。
自分の強みを知るための方法として、自分を見つめる習慣をつくること。一番良いのは、日記を書くことだそう。
気づき(他者からの刺激)
自己との対話の他にも有効な手段がある。それは、他人からフィードバックをもらうこと。他には、擬似体験すること。
「1on1ミーティング」はYhaoo!のマネジメント手法として有名ですが、例えばそれ。
マネージャーが聞き手となり、メンバーが自由に話しているうちに思考が整理され、自分の強みや改善ポイントが明確になる(気づきが得られる)。
疑似体験は、例えば擬似的にでも「リーダーが見ている景色」を経験する。自分が知らない世界を背伸びして経験することで、自分だったらどうするか?何を考えるか?の気づきが得られる。
いずれも、自分どうこうではなく、他者との関わりによって気づきを得るアプローチ。
まとめ
マインド→スキル→アクションは納得感のあるロジックでした。
また、マインドは自己との対話だけでなく、外的要因(対話や疑似体験)でも鍛えられるというのは何とも新しい発見。
歳をとり、頭が固まり、思考が偏り、特定のレイヤー・領域・属性の人たちとしか対話ができなくなっちゃうと、たぶん終わっちゃうんだろうなぁとか思ったり。
気を付けよう(外に出よう)。
読書メモ vol.2『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「行動(アクション)」について
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さんの 『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 。若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン向けに書かれた本の読書メモ。6つの構成要素のうち、2つ目の「行動(アクション)」について。
※この本で書かれていることと、このブログで書いていること。
① 志(ビジョン) の話し
② 行動(アクション)の話し ←ココ
③ 精神力(マインド)の話し
④ 仲間(チーム)の話し
⑤ 話力(スピーチ)の話し
⑥ 信(ビリーブ)の話し
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
「行動(アクション)」について書かれていことを整理すると、大きく以下5点。
- 迷ったら、ワイルドな方(=リスクが高いが新しいもの)選ぼう。リターンはリスクを冒す者だけが手に入れられる。
- ワイルドな方を選ぶことは習慣付けられる。
- 高い壁でも一歩踏み出す。それが成長の第一歩(トラブルはチャンス)。
- 目の前のやるべきことに集中して、道を切り開こう(行動は「勝つため」に起こすもの)。
- ピンチになっても、成功のイメージを持ち続け、行動しよう。
ワイルド云々の前に、どうすれば行動(アクション)が起こせるのか?
このセクションで書かれていることはよく聞く話しであり、かつその通りだとも思う。ただ、「そうは言っても...」と尻込み(?)してしまいそう。例えば明日から私が何かアクションを起こすのかと問われると、自信をもってイエスとは言い辛い。
この踏ん切りのつかないもやもやは何だろう...と読み進めていくと、本の中にヒントが書かれていました。
チャレンジしたうえでの失敗は、たくさんの気付きが得られるし、必ず成長の糧になる。その成長によって、ビジョンの実現に近づける。だから、ビジョンや志が明確であれば、踏み出しやすい。やはり全ては、ビジョンや志次第だ。
確かに、自分の想いや意志がなければ意味のある行動は起こせない(※志を持って行動に移すって冒頭に書いてましたね...)。
行動を起こすためには志が必要。志を持つためには、自分の中で「譲れない軸」を持つことが必要。軸は過去の経験から作られる...という話しは以下メモ参照ください↓
少し話しは逸れて、行動(アクション)が起こしやすい環境について
ハイパフォーマーなエースな人たちと話しをしていると、「やればいいじゃん」「やれないのはやる気がないからだよ」みたいなコメントをいただくことがあります。確かにそうだけど...他に何かアプローチはないものだろうか?と疑問を抱くことがよくあります。
偶然、先日参加したイベントで、ヒントになりそうなことが聞けました。
「超交流会」という毎年京都大学で開催されるオープンイベント。
いくつかあるセッションの中で、「ターニングポイントの場を作る人達」の話しを伺いました。
ローカルベンチャーの育成をされているエーゼロ株式会社 の林さんと、クラウドファンディングの株式会社マクアケ 松岡さんが登壇。
お2人とも“伴走者”として、起業されている方やプロジェクトを立ち上げている方をサポートされています。
林さんのお話しで印象的だったのが、(なぜエーゼロがサポートしている人たちは、西粟倉村で起業をしようと思うのか?の質問に対し)西粟倉村は「チャレンジのハードルが低い」という答え。
西粟倉村の人たちはチャレンジしている人への応援熱?が凄く、その地域に競合が少ないことも相まって、「ここならチャレンジしていいよ」という、承認というか失敗することも踏まえてチャレンジすることを認めるカルチャーがあるから、というお話がありました。
確かに!応援者がいれば行動も起こしやすいなと、シンプルだけど目から鱗なお話しが聞けました。
「応援されたい」「認められたい」という話しではなく、イマイチ行動に起こせない場合は、背中を押してくれる、メンターというかサポーターというか、そういう人たちとの関係を駆使する、あるいは「その時」のために関係構築に励むような動きもあるのかもと思いました。
まとめ
話しが散らかっちゃいましたが、行動を起こさなければ何も始まらないし、もし行動を起こすことに尻込みした場合は、行動を起こすメカニズムの理解と、行動を焚き付ける?ちょっとしたテクニックがありそうだなと思いました。
読書メモ vol.1『キングダム 最強のチームと自分をつくる』「志(ビジョン)」について
Yahoo!アカデミア学長・伊藤羊一さん。イベントでお話しを伺って、めっきりファンになりました。
伊藤さん初執筆の 『キングダム 最強のチームと自分をつくる』 を読んだ読書メモです。
ばくっとは、伊藤さんが30年のキャリアの中で得た学びを、『キングダム』の作中(※)に出てくる言葉と一緒に紹介するというもの。
(※)キングダム。知らない方でも大丈夫です。面白く読めます(私もキングダムあまり知りませんし)。
この本がターゲットにしているのは、若手・中堅クラスの悩めるビジネスパーソン。
成果が出せない、何を目指せばいいのか分からないと悶々としている人の道標になるべく書かれたとのこと。
内容は、大きくは自己へのアプローチと他者へのアプローチ、2つの話し。
自己へのアプローチ
大きく3つ。「志」「行動」「精神力」。
まずは「志(ビジョン)」を持ち、「行動(アクション)」に移す。そして行動し続けるために「精神力(マインド)」を鍛える。
他者へのアプローチ
こちらも大きくは3つ。仲間・話力・信。
そのうち、より大きなことを成すために「仲間(チーム)」をつくる。チームに対しての説得力を持つために「話力(スピーチ)」を身に付ける。そして最後は、「信(ビリーブ)」。仕事や人生に臨む信念、信じる力。
大きく2つ。細かく6つの構成...ですが、のんびり更新を身上としているゆえ、今回は1つ目の「志(ビジョン)」のみ、メモ残し。
① 志(ビジョン) ←ココの話し
② 行動(アクション)
③ 精神力(マインド)
④ 仲間(チーム)
⑤ 話力(スピーチ)
⑥ 信(ビリーブ)
①志(ビジョン)とは
『志とは、自分の中にある軸』
志とは「何かを成し遂げよう」という思い。これは、経験を積み重ねることで生まれ、育まれる(天から降ってきたり、誰かに与えられるものではない)。
トリガーは、自分の行動。
様々な経験を通じて、人は色々なことを思い、この思いが積み重なっていく。これが「志の源」になる。
人は経験によって「譲れない軸」ができるという話しは、先日参加したセミナーでも仰っていました(「思い」を醸成すのは「経験」だと)
まずは一歩踏み出し行動し、そこから自分の中の「志の源(軸)」を捉えることが大切。
②一方で、人の期待に応える志もある
何かを成し遂げようという思いが「志」。そして、これを果たすためには「能力」が必要。これに加えて大切な要素が、しなければならないという「責務」。
自分のやりたいこと、「志」は大事。だが一方で、人は周囲の人や社会が望む「しなければならないこと」を無視しては生きていけない。
また、人から「あなたしかいない」と請われ、最終的にそれが自分のやりたいことにつながることもある。これを「使命」という。誰かに期待をかけてもらって初めて生まれる志が「使命」である。
③志は、自分が持つ価値観や倫理観がその土台となる
価値観は人それぞれ。倫理観はそうではない。
価値観とは、何が大事か・そうでないか。自分にとって何に価値を感じるか?についての考え方。
一方で、倫理観は人として守るべき道、善悪の判断基準。社会から求められるものであり、守るべきものであり、一人ひとりが高い倫理観を持たなくてはいけない。
難しいのは、倫理観は「意識しないとブレる」。「みんながやっているから」という思いが芽生えることもあるため、「何が正しいのか」と常に自分に問い、意識的に鍛えて、少しずつ育んでいく必要がある。
まとめ(中締め)
「やりたいことをやれ!」「志を持て!」と言われても、よくよく考えると良く分からない(分からないというか、実感がわかない?)。
ここで書かれていることは、そのことのヒントになるかもなぁと思いました。
「〝Lead the self〟 Yahoo!アカデミア学長 伊藤羊一さんが語るリーダーシップ、キャリア論」参加メモ
5月11日(金)。Yhaoo!アカデミア学長 伊藤羊一さんの「リーダーシップ論」を聞くため、Impact Hub Kyotoへ。
Impact Hub Kyotoのある 西陣産業創造會館。大正10年建築の登録文化財。
参加したイベントは↓こちら。
〝Lead the self〟 Yahoo!アカデミア学長 伊藤羊一さんが語るリーダーシップ、キャリア論
伊藤さん(まさか京都でお話しが聞けるなんて!)
「1分で話せ」Tシャツほしい...
はじめに
冒頭にイベントの主催者である小室さんから。
人生100年時代に入り『働く喜び』が重要になっている。『働く喜び』は「成長欲」との相関が強く、成長・学びの場、より多くの人と緩く繋がる場として「Personal Compass Academy」を企画。今回はその第一回目の開催。
運営・小室さんのイントロダクション
▽[参考]働く喜び調査報告書(リクルートキャリア:2018年3月)
〝Lead the self〟リーダーシップ、キャリア論
第一回目のスピーカーはYahoo!アカデミア学長 伊藤羊一さん。テーマはリーダーシップ。ご自身のこれまでの経験を踏まえ、「リーダーシップ」をどう解釈しているか?を共有いただきました。
リーダーシップとは?
リーダーシップでポイントになるのは、どう他人をリードするのか?ではなく、「自分の譲れない思いを知る」こと。
自分自身が熱狂しなければ他人を巻き込むことはできない。熱狂の基となる「自分が譲れない思い」を知ることが重要(とのこと)。
「思い」を醸成すのは「経験」
ではその「思い」は何によるものなのか?それは、自分自身が積み重ねてきた「経験」。
これまでの人生の中で何があってどう感じてどう行動を起こしたのか?その過去の経験が、今の自分の思想・行動に影響を与えている。
伊藤さんの「譲れない思い」
- 人は変われる。
- 全てはフラットである。
- 仲間が大事である。
20代でうつ病を経験。その後も苦しい時期を経験したものの、今は天職と感じる仕事に就かれている。
そんな伊藤さんご自身の経験から生まれた「譲れない思い」がこの3つ。
本当に苦しい・辛い時期はありながらも、周囲のサポートを受けながらこんなにも変われた。苦しい時期、「他人と目を合わせることもできなかった」時代もあった。その時の自分も、Yhaoo!アカデミア学長である今の自分も、どれも自分。全ての人がリスペクトされるべきであり、全てがフラット。
さらに、ご自身が辛い時助けてくれたのは仲間だった。一方で、辛い状況に陥るトリガーを引いたのも仲間だった。その経験を経て、「仲間を大事にしたい」(仲間に裏切られたくない)と考えるように。
未来に向けて、何をするのか?
自分が変われば、他人が変わる。他人が変われば、社会が変わる。
規模の大小は関係ない。どんな小さなことでも、チームとして何か取り組み、それが他人に影響を与える。そこかしこで影響し合い、社会は動いている。
自分の思いが過去の経験によって形成されるのと同じように、未来の自分は今の自分の延長線上にある。未来を変えたければ、今から積み上げる自分の経験を変えていけばいい。
未来は与えられるものではなく創るもの。
未来を創るということは、自分の人生を創るということ。
自分の人生を創り出すために大切なのが、「自分の譲れない思いは何なのか?」。
まとめ
まとめは山本さんのグラレコで!(これを話しを聞きながら書き上げるなんて...本当に凄い...)
※参考:ライフラインチャート
自身の人生経験を振り返るうえで有効な手法。
横軸に時間軸を、縦軸にモチベーションの上下を書いていつ、どんなことが起きてモチベーションが上がったのか、下がったのかを明示化していく。
上がったり下がったりしたときに、何が起きてどう思ったのか?それらを一つ一つ紐解くことで、自分が大切にしていることが見えてくるとか。
※ライフラインチャートのイメージはこちらのサイトから拝借しました
▽自分らしく働くために~気付きのヒント~(ヒューマンリソシア:2016年11月)
今回のセミナーで私も始めてやってみたのですが、とても良いです!自己分析の手法として、就活や転職活動にも役立つかもなぁという印象を持ちました。
懇親会も楽しみました(この後の二次会では参加者の方のお話をじっくり伺えました)
UX KANSAI の見学(に、これから行く)
本日は久々の UX KANSAIのセミナー見学。
UX KANSAIは1年間の連続セミナーを通して(頻度は月1程度)、体系的にUXデザインが学べる場を提供しているコミュニティです。
私は2016年に受講していましたが(全セミナーへの参加は叶わずでしたが)、2017年は受講はせず数回見学している程度。今日は、約半年ぶりの見学のため朝も早よから梅田に向かっています。
あまりにも久々なので復習がてら講師や受講生の方のブログに目を通しているうちに、UX KANSAIに参加する目的(?)みたいなことの言語化をしておきたくなり、忘れないうちにいったん言語化(いったん「仮」)。
目的は「キャリアをデザインするための情報収集」(人と触れ合うことで得られる刺激も含めて)
UX KANSAIで得られることの1つに「ビジネスプランと向き合う体験ができる」ということがあります。UXデザインとはサービスデザインすることであり、是即ちビジネスをプランニングすることである。と解釈しています。
色々忘れているので後で訂正するかもですが、ぱっとはそんな感じ(「体験」を血肉にし、「経験」にまで昇華できるかは受講者次第)。
このことが、今後ビジネスパーソンとして生きていくうえで重要。いま従事している職種という限定的な話しではなく、今後のキャリアをデザインしていくうえで重要なことだから。
※ビジネスプラン(あるいはビジネス)について、日々仕事をしていることで断片的に学べることも多いのですが、全体を俯瞰して捉えることはなかなかハードルが高いのではないでしょうか。
他にも、スタンス面での気付きも多く、それを得るために参加している面もあります。その1つに「継続的な学びが必要である」ことを強く意識付けられるということがあります。
久々に他の方のブログを読んでいて「これなんだっけ?」ということが多い多い。むちゃくちゃ忘れてる。「へぇ~今年はこんなことしてんだ」と思ったら、去年自分のブログにもそのことが書かれてたり。過去の学びが1ミリも記憶に残っていない(涙)。忘れることを前提とした学びの設計が必要!(うわ...あまりにも忘れすぎてて見学して意味あるのか?という気分感に...京都引き返そうかな(笑))。
ばば~っと書きましたが、何事も目的を捉えることは大事。いったん仮で言語化しときまっさ!
分析して手本を示し、くり返す(『成功する練習の法則』読書メモ vol.20)
↓こちらの本の42の法則のうち、20番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
子どもに靴紐の結び方を教えるシーン。結び方の全工程の手本を示し、何度か説明しながらゆっくりと靴紐を何度も結ぶ。
結果は?
子どもはどこから始めるのかさえ覚えていなかった(紐の持ち方さえも)。
こういったことは職場でもあるあるであると。
会社の社員はわからないことを隠すのに躍起になっている。教えるほうはプレゼンテーションをしたり、いろいろなプログラムを使ったり、データを分析したりする手本を見せる。(略)過度に手本を示し、そのあと質問はないかと明るく問いかける。熱心な新人は自分の能力を見せつけようと微笑みながら言う。「いいえ。よくわかりました。これはいつまでに送ればいいでしょう」。新人はその場を去り、たちまち大汗をかいて、まずやるべいことはなんだったか思い出そうとするのだ。
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◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
Photo: https://pixabay.com/
手本をそのまままねさせる(『成功する練習の法則』読書メモ vol.19)
僕は落書きが好きで小学校のころよく絵を描いていた。週刊少年ジャンプを開き、キン肉マンやドラゴンボールを描きまくっていた。その経験から、絵の上達は模写することだって理解した。それと近い話し。
↓こちらの本の42の法則のうち、19番目の法則。
(※42の法則(本の目次)は文末に記載)
上達の近道は、手本をそのまままねすることであると。
人間誰しも子どもの頃は「大人のまね」ばかりしていた。でも、いつの頃か成人するにしたがって、独自性を重視し、正確なものまねを低く評価する。ものまねから抜け出すように人を訓練する。
多くの人は手本を示されると、自分なりの解釈を加えるべきだと感じる。
学習者の中には手本に自分なりの解釈を取り入れようとして失敗し、実行方法ではなく自分に当てはまらないせいだと勝手に考える人もいる。
明らかに技術的なスキル(コンピューターの基盤を入れ替える等)はそのまままねるべきだし、一見ソフトスキルに見えるもの(プレゼンや人とのやり取り等)も、技術的なスキルとして扱えば、もっと簡単に学ぶことができる。
手本をまねるだけでいいと言えば、学習者の自由や創造力を押しつぶしてしまうのではないかと思うかもしれない。しかし実際には、見たことをそのまま行い、考えるより行動し、簡単に成功を目にすることで、人々はより自由になり、そこから優れたパフォーマンスと、さらには創造性がうまれるのだ。
昔、コピーライターの先輩にどうやったらうまくプレゼンできるか聞いたとき、「自分が一番プレゼンが上手いと思う人の真似をしている」と言っていた。
当時はイメージトレーニングの一種と解釈したけれど、おそらくそうではなく、本当にママまねをされていたのだろうなと想像。
◆「成功する練習の法則」目次 ◆
① 練習の思い込みを見直そう
1. 成功を体感できるものにする
2.最大の価値を生む20%に集中して取り組む
3.無意識にできるようになるまで徹底する
4.無意識にできるようになれば、創造性が解き放たれる
5.目的を目標に置き換える
6.得意分野を見つけて磨きをかける
7.実践練習ではなく反復練習でこそ上達する
8.批評ではなく、正しい方法でやり直しを求める
② どんな練習にするか考えよう
9.ゲームを分析する
10.スキルを分離して個別に練習する
11.スキルに名前をつけて共有する
12.スキルを統合して練習を本番に近づける
13.練習計画を立てて修正する
14.1分1秒を大切にする
③ 手本を活用しよう
15.手本と手順書の両方を使う
16.事前にすべきことを伝える
17.できそうと思わせる手本を示す
18.完全な手本を示す
19.手本をそのまままねさせる
20.分解して手本を示し、繰り返す
21.手本に近づく道筋を示す
22.ビデオを活用する
④ フィードバックをしよう
23.フィードバックを取り入れて練習する
24.フィードバックをまず活用し、あとで考える
25.フィードバックのループを短くする
26.フィードバックの「ポジティブな力」を使う
27.少数のポイントに集中する
28.フィードバックを日常のことにする
29.問題ではなく解決側を説明する
30.フィードバックを定着させる
⑤ 練習できる組織を作ろう
31.まちがいを練習の一部にする
32.練習の障害を打ち破る
33.練習を楽しくする
34.全員が挑戦する
35.仲間同士の責任感を強める
36.練習のための人材を選ぶ
37.仕事を褒める
⑥ 練習は終わらない
38.できているかどうか観察する
39.本番中には教えず、思い出させる
40.練習について絶えず話し合う
41.支援を要求のバランスをとる
42.成功を計測する
Photo: https://pixabay.com/